音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
DUNE Part.2

待ちに待ったパート2の上映。

この時期は人並みに慌ただしく業務も能力を超えてずっしりのし掛かってくる。

なので、初日のこの時間だけはなんとか休みを取れるようにと、

珍しくあれこれ調整してきていた(笑)。

 

いよいよ物語は中盤に差し掛かり、血の因縁、悲劇を目の当たりにする。

驚くべきは、パート1もまさしくそうであったが、

たった一つのシーンも無駄にしないように、というくらいに、

鬼才ハンス・ジマーの音楽があまりに緻密で荘厳で、

もうこれ以上は無理と思うほどに展開されていく。

時に、音楽は謀略や哀しい運命の道標のように映像を見る者を導いてくれる。

わたしは、このままもう一度映画を観るか、

一旦「撤退」して、音楽のみを追体験するか迷ったが、後者を選択。

3月23日に発売される各種音源を待てず、OST一式を高音質音源でダウンロードした。

 

 

 

 

まだパート1を体験されていない方は、まずそこからをお勧めしたい。

せっかくなら、ということで。

つい最近、再生装置の電源ユニットを、より良いものに換装していただいたが、

そのおかげもあって、部屋の床の軟さを痛感するほど、這うようにして低音部が広がり、

目を閉じれば一気にあの砂の世界に飛んでいける。

ほんとうは、もっと音量を上げたいが、近所迷惑なので、それはやらない。

 

作曲家のポリシーで、映画の音楽を作る際はそのシーンの国の楽器を使って

作曲、演奏するとのこと。

DUNEの舞台は架空の砂の惑星なので、ひょっとして楽器を製作していたりする?

調べてみたら、取材記事にそのような記述が。

次は一体どんな音がするだろうか。

映画の中では映像と一体の音楽なので、音楽だけをこうして聴いてみる作業は

意外なほどに新鮮で別の楽しみを与えてくれる。

 

今回作のエンディングでも分かる通り、本作はPart.3が製作されるようだ。

これだけの作り込みでもあり、正直次がいつなのかは発表されていない。

またスターウォーズのように、シリーズ化の予定はないとのこと。

DUNEは、他のヴィルヌーヴ作品に比してエンタメ系の要素が強めだが、

重ための悲劇として収斂していくと思う。

パート2には多くの伏線が張られていて、期待するなというのも無理だが、

またこうして劇場で圧倒的な映像の体験ができることを期待するしかない。

当然ながら、音楽製作は巨匠の続投で。

 

◆ DUNE Part.2 Soundtrack

  mora : https://mora.jp/package/43000174/794043220425_48/

 

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