音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
Harmony

数字に一喜一憂しても仕方ないのかもしれないが、

つい先日まで「収まってきたか」と感じたのは、

単にそういう期待も大きかったからなのかも。

こういう時は何かと不調を来すものが増えてくるようで、

或いはレコードばかり聞いていたからなのか、音楽データを入れたNASが不調に。

対応をご教示いただき、あれこれやってみたが、

やはり今ひとつなので修理に出すことにした。

 

そんな些事を余所目に、天気の良い日に散歩で見つけたたくましい植物たち。

都会のコンクリートの割れ目も逃さず、そろそろ建築開始の更地には雑多な植物が繁茂。

人の目の届かないところで大変な生存競争があるだろうにせよ、

その力強さには感嘆以外のことばが出てこない。

 

思えば、人の歴史は様々な災害や疫病を乗り越えてこそのものだっただろう。

暮らしが便利になり過ぎ、或いはそれが前提の仕組みが出来上がり過ぎて、

本来は持っていたかもしれない柔軟さが失われつつあるように思う。

否、生物としての強さは、他の動植物には敵わないからこそ、

ものや知識の蓄積で精一杯武装してきたのが人間だとしたら、

今回の感染症蔓延をどう捉えたらよいだろう。

 

蒸し暑さが増すこの時期、考え事はついネガティヴに向かいがち。

なので、今日はヒンヤリクールなBill Frisellのギターと、

意外にマッチするカントリーライクな女性ヴォーカルのアンサンブル"Harmony"を。

 

 

 

 

最近、リリースが続くBillの本作は、Blue Noteから2019年10月に出たアルバム。

メンバーはヴォーカルのPetra Haden(なんとC.Hadenのお嬢さんだそう)、

Hank Roberts(ac.g, b. etc...)、Luke Bergman(cello, voice)。

 

わたしは当初「寝る前の1枚」にいいかと思いCDで入手したが、

実際に聴いてみてこれは!と思い、レコードで買い直した。

今後は、少々高いけど、これと思うものは最初からレコードで買おう。

発売元のPRに「トリオとヴォーカルの静かで強力なハーモニー」とあるけれど、

なるほどその通り、足し合わせることばは不要。

 

音楽の根の持つ強さ、特に本作に感じる力強さは、

先に書いた植物の強さにつながるようで、

2つをつないでいるのはまさに土の薫りだ。

 

窓の外はまた降雨。梅雨とはいえ洗濯物を干す暇もないほど雨が降る。

今日はまた近所の植物を探しに出歩こうと思っていたが無理そうだ。

備忘の意味も込めて、先日見つけた、あまりに力強いスミレを載せておこう。

わたしも彼らのように地の強さをもっと蓄えていきたい。

 

 

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