音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
People Time

日頃の慌ただしさにすっかりかまけてしまい、

新譜やら再発やらのリリース情報チェックをつい怠りがちなここ数ヶ月。

Apple musicのおすすめやらで楽をしているのもあるが、

探していないと嗅覚も落ちる。

といっても、手元の音源をあれやこれや聴き直しているとあっという間に時間が尽きてしまうのだけれど。

 

これはうっかりしていた!と慌てて手に入れたCDのBox Setがあった。

Stan Getzの晩年のLive録音、"People Time"の完全版。

 

 

 

 

91年3月にカフェ・モンマルトルで行われた、4日間連続ライブの記録。

彼が亡くなるわずか数ヶ月前のことだ。

不謹慎を承知で言えば、ミュージシャンの最晩年のライブ演奏には、

聴く者の心を鷲掴みにするような、他にはないと思えるほどの気迫と魂を感じることが少なくない。

 

当初リリースされた2枚組のアルバムは、91年の冬に出ていて、

その頃は公私共にいろいろあって昨日のことのように思い出せるのだけど、

Charlie Hadenオリジナルの"First Song"を初めて耳にした時のあの切なさといったら・・・。

 

このBoxは7枚組、すべてのセットが収められているから、First Songの

演奏違いももちろん全て入っていて・・・2枚組に収める曲をどれにするか、

一体どれだけ迷ったんだろうと、20年以上経ってこうして聴いてみて、

改めてコンプリートの形で出そうという関係者の思いに近づけたような気がするのだ。

 

ところでこのSetは2009年にリリースとある。

なんと8年も知らないで買い漏らしていたという自分に呆れもするが、

ちょうどその頃から矢鱈と仕事が忙しくなって、盤探しの意欲が激落ちした時期にあたる。

他にも自分にとって大事な録音が出ていることすら知らず聞き損ねているんだろうなあと思うと、

仕方のないこととはわかっていてもやっぱり溜息が深くなる。

まあ、People Time Complete Recordingが聴けたのだからよしとしよう。

 

 

 

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