音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
銀の時代

今年は予定を立てるのがいつにも増してうまくいかない。

せっかくの夏休み、連続で取らなくても良いが(連続で取りたくても取れないが)、

今月末で期限切れとなるからなんとしても取らなければ。

 

ネコのひたいのベランダでは限界があるからと、植物園巡りを計画したが、

決行するぞと意気込む度に10年ぶりのとか冠がバンバンつくような台風が来るし、

これを夏バテというのかと実感の疲労の塊に足をすくわれたりで、

せっかくの土日も幾度も軽く棒に振ってしまった。

 

そこで我らのTSUTAYAではないが、ご近所のお店に行ってみれば、

今月で閉店しますとの看板が。

全国のそこここで店舗を撤退とニュースで見たが、身近に起こってみればその重みもひしひしと。

一つ飛んで隣町にもあるからいいけれど、ああこの寂しさといったら。

ネットが便利になり、なんでもストリーミングで手軽に見られる、聞ける便利さが、

こうやってボディブローのように効いてくるよ、嗚呼。

 

寂しさをゴマかすことはできないが、ちょっとノスタルジーに浸ってやろうではないか。

今年2018年でなんと35周年という(もっと行ってるかと思ったの意)、

ロシアのロックバンドNautilus Pompiliusのベスト盤をのんびり流した。

 

 

 

 

"Серебряный век"(銀の時代)というネーミングを見て察しの良い方なら、

金の時代は?と思うでしょう、はい確かに出ています、ご名答。

金銀とも同タイトルのCDは別ジャケで出ているが、曲構成は全然違っていて、

わたしが聞いているこのノーチラスジャケのものはApple Musicで登録されているもの。

Apple...のアルバムで言えば、金より銀の方が断然好きな曲が詰まっている(単なる好みだが)。

 

"На берегу безымянной реки"(無名の川の畔に)という曲がある。

おとぎ話のような出だしで始まるこの歌は、いつ初めて聞いたんだったか。

ちょっと急ぎ加減でセンチメンタルなメロディは、短いだろうロシアの秋にはピッタリ。

東京のそれは、最近は秋なのか何なのかわからなくなってしまって残念だが、

目を閉じれば子供の頃、当たり前のように体験した黄金の秋が蘇るさ。

 

 

 

 

まるで悪あがきのような残暑の鬱陶しさもようやくとベランダで涼んでいたら、

大粒の雨がぼつぼつと落ちてきた。

ノーチラスはいいなあと若い頃もしみじみと聞いていたけれど、

気分で言えば、こんなにいい曲だったんだと当時以上にしみじみと聞いている。

いい歌、メロディは時も場所も超えて心に飛び込んでくる。

いい歌にどんだけ出会えるか、生きてる実感のバロメーターになるような気もしている。

今夜も地味にノーチラスメロディーで過ごそう。

 

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