音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
Motherless Brooklyn

この1年は本当に観たい映画が多い。

本当に多くて、困る必要はないけれど、思わず体に力が入る。

1年が動き出して最初の週、1本目に観たのが話題の「マザーレス・ブルックリン」。

キャスティング以外には何の予習もなしに出かけたが、正解だった。

まだ始まったばかりなのでネタバレは避けよう。

監督及び主演という離れ業(だと思う)のエドワート・ノートンには素直に拍手。

わたしは他の作品の上映時間の兼ね合いで朝一番に観たが、

できれば日が暮れてから観たい映画だった。これだけはメモしておこう。

 

 

 

 

これはもしや、と思う音色が劇場に響き渡る。

ウィントン・マルサリスのトランペットだ。

物語の重要な舞台となるジャズバーに、「すごくいいバンド」が演奏する夜だから、

と女性に誘われてかぶりつきの席に案内される主人公。

作品のハイライトではあったけれど、これほど印象的に選曲、演奏されると参ってしまう。

サントラCDが某大手通販店で品切れているのはあながちでたらめではないだろう。

 

 

 

 

全10曲が収められた本作のオリジナルサウンドトラック。

わたしはアナログレコードで買ったが、なぜか裏ジャケ違いのが2枚出ていて、

ひょっとしたらもうセカンドなのか?

微妙に発売時期が遅い方が手に入りやすかったのでそちらを(笑)。

こちらの裏ジャケには、映画のキャスティングも記載されていて、それらしいから。

それに、このジャケット。

夜寝る前の1枚にCDを当初買おうと思ったが、

このジャケを見てこれはレコードじゃないとだめでしょう、と。

 

この中から1曲だけ選べ、と言われたらとても難しい。

やはりハイライトシーンに流れる"Daily Battle"というワルツのバラードだが、

この曲を描いたレディオヘッドのトム・ヨークの歌バージョンと、

ウィントンのバンドバージョンで計2曲入っていて、

これが本当に甲乙つけがたし。

むしろ、この2曲を聴くためだけに買うべき1枚といっても言い過ぎではない。

 

 

 

 

乱暴かもしれないが、

音楽のいい作品にだめな映画というのは滅多にない、というか知らない。

だけども、今回は、映画を見なくてもこれはぜひお手元に1枚、のOST。

ちなみに、アナログレコードの盤質はまあまあ、肝心の音もなかなかいい感じ。

ジャケットはぺらジャケに近くて、

できればもう少し厚みのある紙にしっかりとコーティングされてると、

モノとしてもぐっと愉しめるものになると思うが、

盤を出してもらえるだけでも感謝しないと、と思う。

 

レコードに夢中になっていたら、いい具合に日が暮れていた。

トムの歌声と歌詞も相まって、連休の終わりの日暮れが何だか切ない。

もう1度、このレコードをかけて1日を締めくくろう。

 

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