音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
太陽神の逃亡劇

体質が弱いと言われながら一つ一つ階を上り、とうとう迎えたG1レース。

年明けて最初のG1には、平成最後のという冠がつくかと思いきや、

女性騎手が中央競馬に登場して早20数年にして初めてのG1騎乗に沸きに沸いた。

しかも短距離のダートでは連勝中と勢いのある馬で。

本来一番人気の馬がもっと盛り上がって注目されていいのにかなり地味な扱いで、

判官贔屓ではないが、太陽神という名のインティ号に否が応でも力が入る。

 

インティは母キティそっくりの大流星に可愛いらしい眼。

足元の関節が緩いこともあり、レースに出ると傷だらけで苦労されたのだというが、

騎手の談話では、とても楽しそうに走るのがいいとのコメントも見え、

デビュー戦こそ負けたものの、次の未勝利戦から破竹の6連勝でG2競走優勝と、

藤田菜々子騎手の人気に負けない派手な着差のレースぶりから、

正直もっと沸いていいのになあと思ったのだ。

 

ただ今日ばかりは東京の大きなコースでコーナーも1回、

しかも今までの距離より200m短いとなると、

そういう経験でもってG1を勝った馬はこれまでいなかったそうで、

否、そういうジンクスめいたものを打ち破ってきたのがこの人馬なんだろうと、

応援する側が肩が凝るほど力んでどうするとは思ったが、

ファンファーレを聞いて思わず声が出てしまった。

しかしいざ始まってみれば、あれよあれよの逃亡劇で7連勝にてG1制覇達成となった。

 

随分昔のことだけれど、インティのオーナーの方が競走馬の牧場で場長をされている時、

見学で随分お世話になった。

当時活躍していた牧場出身の馬たちの多くはすでに遠い世界に駆けて行き、

牧場自体も確か解散したのだと思ったが、

競馬は賭け事でありながら、そうした繋がりを強く感じることのできる稀有な世界でもあり、

週末になると当たり前のように実況を聞いたりする。

競走馬は様々な巡り合わせの結晶なのだろう、でも今日の競走を最も頑張ったのは他でもない彼自身。

強豪馬に怯むことなく、自分の走りをして見せた堂々の姿にたくさんの力を与えてもらった。

 

そんな良い日だからということではないが、

発売されて間もないテデスキ・トラックス・バンドの新譜"Signs"で1日を締めよう。

 

 

 

 

なんでも彼らは今年6月に来日公演を予定しているのだとか。

ノリノリでさらにこの高揚感。

チーム一体というところも今日観たレースに通じるものがあるだろうか。

今日のレースをもう一度眺めながらあれやこれやを振り返ることにしよう。

 

 

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