音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
悲報が洪水のように

今朝のニュースでポリーニが亡くなったことを知った。

そのつい先日には、俳優の寺田農さんの訃報。

その前は、ともう最近は数えきれないくらいの悲報が届く。

それはまるで洪水の如し。

亡くなられて不自然な年齢ではないけれど、

大好きなアーティストにはそれこそ不死身のごとくずっと生きていて欲しい。

生きとし生ける者の運命に逆らってでも。

 

こういう日に限って天気も悪い。

みぞれかと思うほどの冷たい雨に、落ちてくるかと思うほどの重たいねずみ色の空。

無理に明るい曲を聞いても心が疲れるだけなので、

ひたすら美しい演奏と歌声の響く音楽を流す。

フィリップ・ヘレベッヘ指揮、ブラームスで合唱と管弦楽のための作品集。

 

 

 

 

1曲目のタイトルはまさに「運命の歌」。

目を閉じてただただ美しい響きに身を任せよう。

長く生きていればこういうこともある。

むしろ、悲しい出来事をたくさん積み重ねていくこと自体が生では、

と自分に問いかけてもみる。

積読のタワーもそろそろ倒れそうなので、

今夜は寝落ちするまで本でも読もうか。

明日の朝起きて、さあ今日もがんばろう、と言えるよう。

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