TIAS 東京インターナショナルオーディオショウ2023 | 2023.11.12 Sunday |
先週末に出かけた有楽町国際フォーラムでのTIAS2023。
昨年は事前予約方式だったりをよく理解せずにいたのでろくに聞けずじまいだったが、
今年は準備万端。
とはいえ。
世の中様々なものが値上がりして時に絶句するも、オーディオ製品とて例外ではなく。
その分気楽に、欲しいなあと悩むこともなく展示を眺められる(笑)。
頑張ればなんとか手が届くかも、
という絶妙な感じの価格帯のものは本当に少なくて、
たまには音楽聴きたいな、というライトユースな方にもお勧めなお手頃製品か、
極端にゼロの数が多いみたいな二極化が一層進んだ感じがした。
各ブースとも、ここぞと製品の良さをアピールするための選曲なので、
音量は大きめだし、音圧も高いしで、ずっとは聞いていられないのが残念だが、
これぞという催事や講演を除き、
パッと聴きの印象がものすごくよかったものを長めに楽しんだ。
備忘録としてメモしておくと、気に入ったスピーカーは次の3つ。
1つめは、EstelonというブランドのAura。
真っ白で優美な姿、出てくる音も見た目の印象通り美しい響き。
なんでもエストニアの会社だというから、
かつて訪れた風景が思い浮かんでバイアスがかかっているかも。
エストニアってモノづくりのイメージがなくて、それだけで気になってしまった。
次にFYNE Audioというブランドのフラッグシップ。
朗朗と雄大な響きで情報量もたっぷりなのにやかましくない。
でもアンプ入れたらおいくらの世界!?
最後に一番良かったのはPIEGAのCoax411というブックシェルフ。
これとて家電的な感覚からすれば高いんだけれど、他と比べてというか、
これを聴く(みる)までに金銭感覚は破壊されていたので、
わ、安っってなってしまう(笑)。
もちろん、いずれのスピーカーも
つながっている装置やケーブルは代理店が吟味しているものなので、
スピーカーさえ買えれば同じ音が、、、、
というわけでもないのは承知しているけれど。
各ブースで気になった音源を帰宅早々探してはポチっとを繰り返したが、
比較的古いアルバムが多かったせいか、未だお取り寄せ中。
届くのを楽しみにしつつ、今日はHarry Allenのテナーをボサノバで。
今日はようやくというか冬らしい冷え込みで、
完全に季節外れな1枚になってしまったのはまたしても承知の上で。
なぜこれ!?と言われたら、先程のEstelonのエストニアを旅した時に、
首都タリンから確か電車で日帰りできる程度の郊外にある海辺の保養地が、
ふとこのジャケットに結びついたから。
夏なのに、人気も少なくてひっそりとした遠浅の砂浜で、
あまりに静かなので、寄せては返す波の間に囁くような砂の音が聞こえてきた。
話がそれたが、
このアルバム、ボサノバの名曲を集めた2006年の作品で、
Harryが気張らず演奏する様子がなんとも心地よい。特に「風のささやき」。
本当はこのアルバムで夏の終わりを楽しみたかったが、
今年はいったいいつが夏の終わりだったかさえ定かではない。
さて切り替えて、冬にこそ聴きたい音源を棚から発掘することにしよう。