音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
saucerful of secrets

悲しいニュース、驚くようなニュースには耐性ができていたと思ったが、

女優竹内結子さんの訃報には流石に驚いた。

記事の直下に「いのちの電話」の案内が出ていて、

具体の記述はなくても、ああそうなんだと思えてしまうような記事だった。

 

ストロベリーナイトというテレビ番組の主演作がある。

わたしはテレビを見ないので、知っているのは後に作られた映画版。

映画は2013年の作品だから7年前。

彼女はとても若くて美しくて、

暗い過去を持つ尖ったナイフのような刑事という役どころながら、

きらきらと輝いて見ていて気持ちのいいくらいだ。

亡くなってもこうして映像が残っていくのは、ある種残酷でさえあるのかもしれない。

 

映画が終わってこのあと何か聞くのなら、手元にテレビ版サントラもあったのだけれど、

少し切り替えておこうと思った。

Pink Floydのドラマー、ニック・メイソン率いるバンド、

Nick Mason's Saucerful of Secretsのライブ映像で、週末を締めよう。

 

 

 

 

新型肺炎の影響でリリースが少し遅くなった分、やっと届いた感ありありな盤をトレイへ。

映像始まってその雰囲気たるや、澱んだ部屋の空気を一変。

失礼ながら、おじさんパワー恐るべし。

バンド名からも想像つく通り、フロイドの初期アルバムの楽曲を中心に、

緩くてサイケで楽しくて、ああこれでパーフェクトだ(笑)と独り言ちるステージ。

珍しく映像ソフトも最初から予約していたが、

このライブはやはり聴くより観た方が絶対に楽しめる。

 

 

 

 

数ある公演の中から今回リリースされたのは2019年5月、ロンドンはラウンドハウスでの演奏。

ギルモアもウォーターズも、ライブでフロイドの曲をたくさん取り上げるけど、

メンバーによってこうも選曲が変わるんだと思うくらい、

Pink Floydというバンドをどうみているのかが透けて見えるようで興味深い。

 

それにしても。

フロイドを初めて聞いたのは、まだ学校に上がる前だった。

メンバーが亡くなったり、ソロ活動だったりと形は変わっているけれど、

2020年になって、こうしてまた楽しませてくれるなんて、信じられないくらいすごい。

演奏の合間に挟まれている「歴史的!」映像や当時の関係者のコメントも貴重。

古いファンにとって、「おーっ」と思わず声の出る映像集。

音源はSpotifyにもあるし、映像も質を問わなければいろんなのがyoutubeに上がっている。

でもこれを見ると、フロイドのオリジナルアルバムを聴きたくなるんじゃないかな、と。

今回の映像はファンじゃない方にもぜひご覧いただきたい作品だ。

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風は風でも

熱波が充満した8月もようやく終わり。

17時過ぎ、そろそろ日が暮れはじめ、いい風が吹いてくるのだけれど、

今日はまだまだ熱風だ。

夕立のあと軽装でそぞろ歩き、なんていうのは昔話になってしまうのかも。

 

確かに、熱い風。

でも、風は風でもー。

何年前だったか、ヒット曲のカバーで弾き語りの動画が印象的で、

その時はIDが同じ名前でもアルファベット表記だったから同じ人と気づくまで時間が。

藤井風、1stアルバム"Help Ever Hurt Never"がほんとうにホットな1枚で。

 

 

 

 

日本語で歌う新譜を久しぶりに手にしたかも。

何に惹かれたかって、全編通して感じる、

伸びやかで、何かに囚われることのない、一言でいえば自由さ。

単にこの楽しさだけなら、かつての歌謡曲全盛時代からの正統進化?

と思えなくもないけれど、

何かに媚びたり、捉われたりがないってこんなに気持ちの良いものなんだろうか。

 

 

 

 

ああ、新しい時代のアーティストなんだなって感じるのは、

メジャーデビューに至るまでの数々の演奏や歌がネット上の動画で体験できること。

まるでガラス張り状態だけれど、そういうことにも拘りがあるのかないのか、

楽器も弾きたいように弾き、歌いたいように歌う。

その潔さのようなものが彼の魅力の隠し味のようなものかも。

ネット上のレビューで、いくつか比較に登っていた宇多田ヒカルさんのデビュー時の衝撃。

確かに。当時、普段こういう音楽を聞かない職場の上司にCD買ってきてと頼まれたり(笑)。

タイプは違うけれど、音楽の強さは共通するものがあるかも。

 

ありがたいな、と思ったのはダウンロード音楽に加え、物理音源も出ていること。

アナログレコードもこれからリリース予定だそうだが、残念なのはカラー盤のみ。

できれば良い音質で長いこと聞きたいから、エビデンスはないけど、普通の黒いのがいい。

 

明日からまた慌ただしい毎日に戻るから、

このぐらい強く背中を押してくれる音楽が日曜の夜には必要だよ。

食わず嫌いせずにいろんな音楽を聴いていかなきゃね、と思い直した週末だ。

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Kestrel

サブスクと呼ばれる定額課金のストリーミングサービスを電グル事件を機に解約後は、

無料版のSpotifyだけアカウントを残し、検索に利用している。

週末にオススメのプレイリストがDMで届くのだが、

好きなアーティストや気に入った!と登録した楽曲が参考になっているとは言え、

ものすごくツボな提案があって驚くことが少なくない。

 

最近では、レコードがやたら高額で有名なKestrelの曲が入っていて、

「ああ、このジャケットなら見たことある」と思いつつクリックしたら、

70年代英国のポップやロックでよく耳にする、何やらいわくありげな響きでスタート。

「え、これ、何?」と耳がピーンと立つ感じ、2曲目、3曲目とどんどん再生する。

そこここに登場する、子供の頃は楽器の姿が想像できなかったメロトロン、

今ならネット検索で見た目も音色も見たり聞いたりができるけれど(笑)。

それに変幻自在のコード進行に堪らないほどの凝縮感といったら。

 

高額盤、と書いたが、レコードが高いのはジャズやクラシック、と思われる方が多いのでは。

意外にといったらいけないけれど、

ロックやポピュラーの盤も異様な金額のものがたくさんあって、

(中古店で「まあビートルズより安いからー笑」とある種の言い訳を聞いたことは

 1度や2度どころではない)

探すのが大変でしかも高いのに、なぜ人はそれを探し求めるのか、

単にそれがレアだからというだけでもなくて。

わたし自身はもっと気楽なレコード好きだから、

何がしかの盤がターンテーブルにのっていて音が出てればそれで十分幸せで、

それが増して良い音で鳴っているのであれば最高にしあわせだ。

それで済んでること自体がある種のしあわせかもしれないが。

 

話が逸れたが、Spotifyのちょっと聞きでえらく気に入ったので、

早速再発盤のCDを買い求めた。

これが彼ら唯一のアルバムとボーナストラックからなる2枚組の音源。

 

 

 

 

正直、中身とジャケットが結びつかない。

プログレのジャケットと言われたら、今なら「そうかなあ」と思うけれども、

このアルバムは発売された75年当時なんて、今ほど試聴もできないし、

お店の棚で見つけても、限られた資金の中でこの盤を引き抜くことはないだろう。

なんだけれども、

今こうして聞いていて、ジャズやクロスオーバーが好きな方向きな感じもするし、

万華鏡のようなポピュラーが好みでも、

あるいはプログレなロックが好きな方でもいけそうなのに、

こんだけ入り口がたくさんあって、変幻自在な感じなのに、

あんまり売れてなかったんだとしたら、寧ろその理由がものすごく知りたい。

 

できるミュージシャンがワークショップ的に集まって、

見事な化学反応を起こしたら結果的に1枚だけアルバムができました、

みたいな感じなんだろうか。

これという確かな記述は見つけられなかったものの、

本作が「隠れた名盤」と評されているのは確かのようだ。

ちなみにわたしが購入したのは2013年リマスター盤の再発もので今でも普通に買える。

 

こうしてみると、「夏休み」にわたしがやっていることは、

3,40年前とさして変わりがないような気がする。

違いといえば、かけ流しのラジオから素敵な曲が流れてきて、

慌ててラジカセの録音ボタンを押しつつ、曲名やバンドの名前を書きとる、ことから、

キーボードをパタパタと押して検索したりに変わっただけで、

本質的には何ら変わりがないことに愕然とする。

進歩がないのかもしれないが、こんな時間を過ごせることを今はとてもありがたく感じる。

そういう意味では、わたしにとってこの夏は特別な夏なんだろう。

あと半日ほどの夏休み、しっかりネジを巻き直していこう。

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台風の来ない7月

7月もそろそろ終わるこの週末は、ほんとうに忙しい天気だった。

雨が降って止んで晴れてまた降って、夕暮れの今は夏空まであと一歩の青空だ。

これほど雨の多い梅雨なのに、もしこのまま台風の来ないとすれば、

そんな7月は史上初のことだそうだ。

ついさっきまで部屋の中から雨の滴る様子を眺めていたから、

今目の前にある青空がつくりもののように見える。

自分の感覚があてにならなくなっているのが不安につながるのだろう、

写真はなんて撮るものの気持ちに正直だ。

 

 

 

 

先週のうちに無事NASが戻り、音楽を聴く環境は元に戻った。

戻ったんだけれども、相変わらずレコードでばかり聴いているのは、

敢えて一手間の動作を繰り返すことが何かを確かめたいからだろうか。

今朝から繰り返し聴いているのはRadioheadの"A Moon Shaped Pool"。

 

 

 

 

このアルバムにGlass Eyesという短い曲がある。

何とも物悲しい歌詞でこういう時期に好んで聞きたい歌ではないけれど、

弦楽の響きとトムの歌ってきっとすごく調和する、そう想像してはいたけれど、

目の前にふんわり広がるこの曲をどう表現すればいいのか。

彼の歌声は一言で言えば儚さだ。

哀しさでもなく、侘しさでもなく、ましてや寂しさでもなく、

ただひたすらに儚い。

 

出口の見えないトンネルを大勢で歩いているような毎日の中で、

この儚さが却って救いでありさえする。

台風が来ないことが珍しいという今年の7月もあと1週間、

代わり映えのしない毎日というのがどれだけありがたく幸せなことか、

解るのが遅すぎたなんてことにならないよう、

物事の好転を祈りつつ、改めて明日からの準備をしよう。

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梅雨の合間に

もういい加減にしてくれよ、とあちこちから声が聞こえてきそうな毎日。

何十年ぶり、のフレーズも聞き飽きるほど、あちこちで毎年災害が起きるように。

蔓延への勢いを吹き返したような感染症も言ってみれば災害のようなもので、

病気への怖さが今ひとつピンと来ない世代を中心に静かに広がっている。

悪いのが目に見える頃にはすでに最悪の状態なんて、なんだか地震と似ている。

 

明日月曜からはまた慌ただしい毎日が待っているので、

誰に言われるでもなく、部屋の中でじっとしている休日。

修理に出したNASも不調の原因がよくわからないのか先方から連絡もないので、

音楽が聴きたければレコードで、という昔ながらの時間が、

致し方なくこうなったとはいえ、ああこれもなかなか、と思えたりする。

これはCD、これはハイレゾデータ、などと考えなくていいのは案外楽だ(笑)。

 

ここのところすっかりリピートしているPaul Wellerの新譜、"On Sunset"。

紫色の盤ではなく、ノーマルのレコードで買ったけれど、

カラーヴァイナルならすでにもうパッチぱちになっているかも(笑)と思うほど

ヘビーローテ中。

 

 

 

 

彼のアルバム、ここ数年のものはどうも合うようで、

2年前のアルバム"True meanings"も同じくヘビーローテ中。

楽曲のアレンジがシンプルになって、曲の良さもストレートに感じられるのがいい。

 

この2年の時間が彼にとって大きな意味を持つのか、

前回になくて今回に強く感じるのは、なんと言っても「達観」の一言だ。

しかしながら、総まとめのアルバムではないだろう。

そう簡単に、まとめないで!と思わずつぶやいてしまう(笑)。

 

今回のアルバム、ある時期からPaulの音楽と距離が開いてしまった、

というわたしのような方には、

ストリーミングでもいいから、まず聞いてみて、と声をかけたい。

 

久々に青空が見えた日曜の午後。

いい音楽をたくさん聴いて、しっかり食べ、自然と眠気が来てぐっすり眠れる、

そんな生活ができれば十分以上にしあわせだ。

早く梅雨が明けますよう。

 

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そのまま生きる

その昔、五月病とよく言ったけれど、何となく憂鬱で働きたくない、出かけたくないetc...

環境変化に晒される人の多い、春という時期を過ぎてみたら、

緊張感が解けた後、持って行きようのない気持ち、モチベーションの上がらなさ、

それらに体に溜まった疲れがさらなるブレーキとなって・・・。

 

自己啓発本によれば、気持ちのやり場をなくさないよう、日記を書こう、

音楽を聴こう、画面を眺めるのをやめて本を読もうetc...

確かにそうかもしれない、なるほどと思えるけれど。

 

今日の1枚は、どういうわけか(否、理由がわかっている、自覚ある場合も含めー笑)

なんだかやる気がでないね、という時にいい感じで聴けるアルバム、

六角精児バンドのメジャー盤第2作の「そのまま生きる」。

 

 

 

 

1作目の「石ころ人生」があまりにもぶっ飛んでいるから、

本作を耳にして、あれと拍子が狂う方もおられるかも。

スルメのようにとは言わないが、今回作の緩さが赦しにも似ているんだろうか、

張り詰めた神経が勝手にどんどんと解れていくのが気持ちいい。

 

1作目は聞いていてVocal六角さんの念のようなものがどんどんと突き刺さり、

彼の、何というか包み隠す所のないエッセイの数々が音になったんだと妙に納得もしたが、

「そのまま生きる」はその表題通り、

お気楽とは違う、いい意味で力の抜けた明るいブルース仕上げ、

何だか今回はギターがすごいな、と思ったら、元憂歌団の内田勘太郎さんが参加とのこと。

このアルバム、好き嫌いはものすごく出るとは思うが、このゆる楽しさは中々体験できない。

 

音質も、変にいじらずストレートでオンな感じが、小さな小屋のライブを聞いているようで、

こんな天気の悪い日に出かけもせず鬱々と部屋で縮まっている自分が何だか可笑しくなる。

自然と笑えてしまうのだ。

歌の文句を追いかけると、これ笑っていいんかな、と思うところもなくはないが、

さすが呑み鉄の六角さんのバンドだ、これでいいんだ(これが、ではなくて)と。

 

このCDは去年の暮れに出ていて、まだ普通にamazonなんかで手に入る。

ネットフリマで法外な値付けで出されたりしているのがよくわからないが、

Spotifyでも聴けるのでお試し気分でぜひ。

※残念ながら「只見線のうた」は入っていません!

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初夏という季節が

初夏という季節が一体いつ頃をいうのかわからなくなった、とはここ数年思うこと。

気候が随分と変わってきたな、と思っていたら、

今度は新しい生活様式ということばが巷に溢れかえっている。

柔軟で臨機応変ができる方が羨ましい。

取り残されないように、と焦る気持ちが嫌なので、

我が儘ではない、許される範囲で自分の調子を保っていければと思う。

 

休日に在宅の時間が増えて、言われるほど苦にならなかったのは幸運だろうか。

レコードプレーヤーのメンテ期間を含め、

盤をしまってある棚の整理が思いの外できたのは良かった。

家にいてwebでいろんなものを探せてしまうから、

もう手元にあるものをダブって買ってしまうとか、ジャケ違いの盤などやってしまいがちだ。

若い頃のようにまとめて音源を買うことはあまりないが、

盤の状態チェックも兼ねて、1枚1枚引っ張り出しては眺めてみた。

 

もう人にあげてしまったかも、と思っていたものがまだあったり、

やはり、念の為、ではないが2枚しっかり同じのがあったり(これはダブりではなく)。

特に、自分のお小遣いで買った70〜80年代のポピュラーでは、

今でもCDを買い足したりして聴いているものが少なくない。

 

例えば、今、現役で歌っている国内の方なら1番かな、と感じる玉置浩二さん。

安全地帯のヴォーカルから一人の歌手に、いつ頃から意識しただろうか。

そんな彼の音源が新たに1枚のレコードとして編まれた。

タイトルはシンプルに「玉置浩二ベスト」(Stereo Sound社 SSAR-045)

 

 

 

 

このジャケットの写真を眺めて、

ああそんなに時間が経ったんだなあと思わずため息が出たけれど、

歌唱の素晴らしさは何ら変わらず、むしろ歳を重ねて進化しているのでは。

 

このベスト盤でうれしいのは、単なるベスト盤ではなくて、

歌い手への思い入れが十二分に伝わってくる選曲と曲順になっていること。

A面にソロ活動の初期の頃の作品からバラード集として、

かたやB面には2015年のライブ音源を。

また何といってもCDシングル等でしか聴けなかった「行かないで」が入っていること。

 

そして、このレコードの音質には正直驚いた。

何が何でもハイファイ、というのではなくて、聴いていて心の底からほっこり胸熱サウンド。

うまく言葉にはできないが、古いレコードの鳴り方とは違う音の広がり方。

今の技術でもって作られたすごいレコードなんだなあと。

もし残念なことがあるとしたら、

アナログレコードでしか出てないので聞ける方を選んでしまうし、

(※安全地帯のベストも同様に2枚で出ていて、こちらはSACDハイブリッド盤も出ている)

価格もこれだけ手の込んだアルバムなので高額になってしまってはいるけれど、

彼のファンでレコード聴ける方なら1枚持っていて間違いがないと一押しだ。

 

出版元のサイトでは、「群像の星」についても弾き語りVer.で発売予定とのこと。

わたしは会社の回し者ではないし、いわゆる企画モノにはちょっと引き気味で、

3月に限定で出ているこのレコードも今頃になって聴いているぐらいだから、

大きな声で言えることは何もないのだけれど、

いい音源は持っておいた方が幸せになれるという法則が大勢の方にも通じると信じて。

今日もいい音楽、いい歌で締めくくれた。明日からまたがんばろう。

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Exit

SNS上でいろんなバトンが引き継がれてる。

盤のジャケットを選んで紹介するのを7日間、というのに声をかけていただき、

音楽を聴き始めた突端の部分を振り返るのにいい機会だと思い、参加させていただいた。

 

ちょうど部屋の中の片付けものも相当に片付き、音源の棚卸しまでやったところだった。

7日間、つまり7回の投稿機会があって、頃合いも良かったと思う。

一旦、床に好きなアルバムをCDやレコード問わず、ザーッと並べてみた。

それから、共通項を思い浮かべながら山を7個作ってみる。

そうしたら、なんだろうか、自分でも気がつかない太い根っこというか長く続く

流れのようなものがあって、それを目で見られるように偶然したわけで、

それがものすごく面白かった。

他に適当なことばも見つからない、ただただ面白かった。

 

投稿時のコメントは、7つのグループの写真を改めて眺めながら、

その時に思ったことをまとめてみた。

考えない方がいいな、と思ったから、感じたままに。

 

それを7日間繰り返してみて、通しで眺めてみたら、それがまたとても面白かった。

ああ、そうだったんだ、自分、みたいな。

日頃は雑多に手の届いたものを端から聞くような態度でいても、

いざ、今回の感染症禍のような厳しい状況下だと、いきおいその根っこを中心に、

そこら付近の音源を繰り返し聴いていた、ということも。

 

とりわけ、改めて聴いてみて考え込んでしまったアルバムがある。

ザ・モップス の最後の公演の記録、"Exit"。

 

 

 

 

アニマルズが好きなわたしが鈴木ヒロミツのVocalを嫌いなわけがないんだけれど、

彼らにとって出口が各々の転身を単に指し示していたわけではないだろう。

このアルバム、鈴木さんのMCが存分に収録されていて、

当時のバンド活動の空気さえ漂ってくる。

 

このアルバム、何通りかのCDと当時発売されたレコードがある。

数年前に元のアルバム収録曲にボーナストラックを加え、リマスターで出たCDが

熱めの音圧でお聞きになるのが好きな方にはおすすめだが、

そんな珍しいものでもないはずなのに、やたらプレミア価格になっている様子。

であれば、安価に手に入るアナログレコードがお勧めか。

 

 

明日は上手くすれば宣言解除かもしれないという。

それでもいきなり世の中変わったりはしないだろう。

急な変化に戸惑い疲れるよりも、やや自分のペースで行こう。

今更何も慌てることはない、と改めて自分に言い聞かせた日曜だ。

 

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台風が来る

台風が来る夜は、こんなに静かなものだったか。

子供の頃、台風が来る=学校が休みになる、の図式で、

畑や田んぼに被害が出ていても、なんとなくうれしかった記憶がある。

今思えばとんでもないが、子供の残酷さのようでもあり、思わずため息がでる。

 

こういう日には、フロイドのおせっかいとか普通に聞き流したくなるが、

今夜は先日の自伝映画「ロケットマン」を思い出しながらElton Johnの最新のベスト盤を聞くことにしよう。

 

 

 

彼の舞台衣装によくあるスパンコールチックなジャケット。

彼ほどベスト盤が折々によく出るアーティストも少ない気がするが、

「(自分にとって)肝心のこの曲が入ってない!」みたいな選曲の盤も多く、

今回は手持ちの音源と入れ替えるイメージで購入した。

 

豪華ボックセットにしたのは、いい感じのブックレットがおまけについているから。

音自体は特に今回、リマスターしたとかの説明もなく、

聴いた感じはこれまでの盤と変わらない気がする。

それでも、ざっと通しで聴き続けて「今日はもうごちそうさま」と言いたくなるほど、

Eltonの濃いめの歌がぎっしり詰め込まれていて、ベスト盤の役割を果たしてくれているかもしれない。

赤いジャケットの3枚組は内容が同じでおまけがない分、廉価に購入できる。

ロケットマンを観て、ざあーっと一通り聞きたい方なら、赤の方が手頃だ。

 

ところで、映画の中のEltonを演じたのは、あのキングスマンのタロン・エガートン。

まるでカメレオンのようにその空気に馴染み、役に成りきってしまう。

劇中で歌う彼の歌声は、ひょっとしたらオリジナルより魅力的だったかもしれない。

もちろん全編ではないのだけれど、

「似ているけど微妙」な感じや嫌味もなくて、本当に驚いた。

どちらの声も、もっとハイファイな音源で聴いてみたいと思うのだけれど、

Eltonのアルバムでいえば、Leon Russelとの共演で編まれたThe Unionが印象に残ったぐらい。

聴いてもらいたいところは、そこ、ではないのかもしれないが、

Eltonの曲はコード進行もエモーショナルで、声自体の表情も豊かだから、

多分音質が良くなればもっとぐっとくるんじゃないかと勝手な想像をしている。

 

さて、あと数時間で台風が頭の上を通り過ぎていく。

流石に風速10mを超えるかもしれない夜に鉢植えをベランダに置いておけず、

せっせと部屋の中に植物を取り込んだ。

人熱れならぬ、植物熱れで、狭い室内がむんむんしている。

その証拠にいつもよりエアコンを2度下げている状態だ。

体温のある生き物に比べ、残念ながら雑に扱われてしまうことの少なくない植物だけれど、

こうして互いに生きてるんだなとひとりごちてる場合ではないかもしれない。

彼らはEltonの歌に何か感じていたりするだろうか。

気圧の変動のせいか何なのか、眠るのが惜しい夜だ。

 

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暑さを制するものは

ここ数年、この時期に同じようなことを言っている気がする。

室内の気温、38度!

エアコンがいくら苦手でも、この暑さでは依存せざるをえない。

風が全くないでもないのに、なぜこんなに暑いのか。

来年のこの時期に行われるオリンピック、本当に大丈夫なのか。

人間の限界への挑戦の祭典かもしれないが、

何もこのような季節に、とついこぼしたくなる。

 

これが大昔、子供の時分なら、縁側に座って冷えたスイカを食べるか、

時には氷柱で涼んだりと、夏という季節を楽しめた気がする。

そういえば、職場で氷柱を知らない人が多かった。

この暑さでは氷柱も長い時間は持たないだろうが。

 

暑さを制する音楽、ではないが、FreeのFire and Waterを。

オークションでの数合わせで入手したヒートダメージの安い盤。

これが、確かにノイズの嵐でどうしようもないが、

その向こうに聞こえる音の生々しさに驚き、

きちんとした盤を探して改めて入手、今聴いているのは後者の方。

 

 

 

 

それまではリマスターされたCD音源で聴いていたが、

レコードと比べてみるとCDの方が随分整のったサウンド。

元々がそんなハイファイな録音ではないようなので、

聴きやすさを求めるなら新しめのCD音源が良さそうだ。

 

そう言いつつも、レコードで聴いていていいなあと思うのは、

音楽やるぜと集まったメンバーが発する熱気のようなものが、

音といっしょにモリモリ出てくるところ。

1970年リリースで今年が2019年だからおよそ50年前のレコードだけど、

今目の前で演奏してるみたいな錯覚が起きるのが本当にすごいなあとため息する。

 

正直、革ジャンに長髪に憧れたことなんて一度もないし、

この季節には暑苦しい以外の何物でもないだろう。

でも彼らの1曲、1曲に耳を傾けているうちに、暑いのなんてどうでもよくなる。

というか、そんなことを忘れてじっとレコードを聴いてしまう。

両面で40分に満たないステージ、当時本当にliveで聴けたらすごかったんだろうなあ。

ため息ばかりが床に積もる夏の1日。

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