音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
紫陽花の咲く今からもう台風が

今年は春一番だか二番だか知らないが、やたらに風の強い日が多い。

ベランダで細々とガーデニングしていると、雨よりは風の方が気になる。

葉や花が傷つくだけでなく、体力も消耗するようで、

天気が回復した後、あのぐったりとした植物の様子を見るのは本当に鬱になる。

日当たりや風通しは引っ越しの際に吟味したが、以前より1階層上になるだけで、

こんなに風当たりが強いとは。

 

なので、今は残念ながら枯れてしまった鉢植えの補充はせず、

だんだんと寿命に合わせて鉢数を整理し、

1つ1つを丁寧に育てられるよう、調整期間だと思ってやっている。

そんな中、台風が。

今回はうまく土日に当たってくれたため、準備も十分にできるから助かった。

背が高く、細い枝の多いバラはできる限り室内へ移動。

それ以外は風の直撃を避けられる位置に低く寄せた。

先日の春一番時よりはずっといいだろう。

朝起きた時の、そこここに散らばった若枝の無残な姿を二度と見たくないから。

 

 

さて、作業も一通り終わり、明日からまた月曜と思うとこれまた鬱になるが、

少し気分を変えていきたいからと選んだのがFleetwood Macの25周年記念盤。

 

 

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正直、音質はごく普通だけど、バンドの長い歴史の中、

色とりどりの世界を見せてくれる彼らの音楽をざーっと俯瞰するのに便利な4枚組。

彼らのグルーヴ、気持ちを無理に上げることなく、いい感じにまとめてくれる。

ほんとはこんな酷い天気ではなく、

晴天の昼下がりに涼しい風がゆるっと窓から入ってくるような休日に聴きたい。

昔のことを昔と言わず、映画でも見るような体で思い出しながら。

せめて紫陽花の写真を貼っておこう。

 

 

 

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Turning away

ぼんやりと画面を眺めていたら、気になる動画が。

ああ、ものづくりっていいなあとしみじみ眺めてしまった。

 

 

 

 

年末年始と思わぬ体調不良、否、わかっていても止められない夜更かしのせいで、

幸か不幸かすっかりインドアな日々。

新譜を探すのも億劫なほど怠いわたしの目が思わず覚めたほど。

 

動画の内容はさておき、そのBGMに思わず心惹かれた瞬間。

遠く懐かしい響きに歌声、動画からは曲名もわからなかったので、

動画の主、スコットランドはaudioメーカーのLINNに直接お尋ねして分かったのが今日の1枚、

英国のSSW、Dougie MacleanのTurning away。

 

 

 

 

ここしばらく映画音楽にどっぷりで、寝ても覚めてもだったので、

これだけシンプルな構成の音楽を耳にするのも久々だから、

素朴な歌声への渇望があったのかもしれないが。

ああこれで、本当の2018年の初日が出てくれれば言うことなしだと思いながら、

とりあえずはapple musicでこの曲をリピートしている。

 

社会復帰ままならぬ連休最後の夜。

風邪は耳もだめにするので気をつけなければ。

観たいもの、聴きたいものが多すぎる。

時間をどう生み出すかが勝負の1年の始まり、始まり。

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時の過ぎるのは

年を取ると時の過ぎるのを早く感じるようになるとはほんとうのことだと思う。

気がついたら2017年も12月、今週は強い寒波も来るという。

鍋が美味しい季節になったと喜んでいていいものか、どうか。

 

音楽の再生装置を入れ替えることにした。

長らく使っていたスピーカー。

新しい恋人に走ってしまうような罪悪感。

ものでも何でも名前をつけて生き物のように接したりする癖もあって、

否、単なる執着心かもしれないが。

 

思えば、これまで使ってきた装置のどれよりもストイックな鳴り方だった。

もうこういうものと出会えないかもしれないが。

そう思ったら、今のうちにあれこれと気になる音楽を聴いておきたくなった。

今夜は北欧出身の3人で組んだバンド"Junip"の2ndアルバムを。

 

 

 

 

うちのスピーカーはこのジャケットのように真っ黒で一部に銀色の部品がついている。

なので、よく知らなかったけど、これは私のためのCDだと思って買ってみたら、

1曲目に大好きな米TVドラマで流れた歌が入っていた。

 

お風呂の中とまではいかないが、リバーブのような響きを持たせた録音で、

彼らのことを書いているWebにはシカゴ音響派に似たサウンドとある。

決してhi-fiでもないからaudio小僧向きではないのだけれど、

エアコンを切ってしんとした部屋に小音量で流してみると、

これがなかなかにメロウでいい具合。

街中の雑踏や人間関係のあれこれや、ごちゃっとうまくいかないことをひっくるめて、

嗚呼、今週もやっと終わったよ、明日からは切り替えていこう、何て時にもいい具合で。

 

この時期に、あまりにもこう、思わず遠くを見つめたくなる歌を聴くのはどうか・・・も知れないが。

明日の準備をして早めに寝るとしよう、空気の冷たさがなんだかいい感じなうちに。

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偶の散歩に

食事にはそれほどこだわりがない。

外食もあれこれ行き先があるわけでもないが、

若い頃、昼食に通ったお店がとある町の外れにあって、

なんだか急に行きたくなったのが休みを取った天気のよい昼下がり。

 

店員さんには見覚えがない。

それでも店の空気というか匂いというか、

懐かしさに甘酸っぱさを覚えるほどだ。

カレー専門店のそこは、厨房には現地のシェフが3人、

オーダーには何故か日本語で「はいっ!」と声を合わせる。

 

次々と運ばれていく料理。

食器や器具の立てる音までリズム感いっぱいで、

いかにも繁盛しているお店のそれだったりする。

そう、流行っているお店には間違いなく厨房にリズムが溢れてる。

 

並んで待ってる客もどんどん捌けていい感じの流れが自分にもやってくる、

そんなわけではないけれど、食べていてちょっと嬉しくなったりするのだ。

 

うっかり食べ過ぎてきつくなったお腹のあたりをさすりながら、

頭の中に流れていくのはなぜかテデスキ・トラックス・バンドのあの1曲。

 

 

 

 

天気がいいといってもこんなにお日様ギラギラではなかったけれど、

いっせのせー的な一体感がどこかあのお店に通じるものがあるんだろう。

女性ヴォーカルとギターの絡み、これもまた具材とスパイスの関係にも似て、

どちらが出っ張り過ぎてもいけないギリギリのいい具合がそこにある。

 

そういえば、先日出かけたaudio shop Legatoのイベントで、

豪華映像とサラウンド音声を楽しむ会でも彼らの演奏が取り上げられていた。

汗の匂いまでこちらに来そうという臨場感にびっくりだったけど、

このアルバムのまさに1曲目、"Come see about me"の揺らぎたっぷりなタメが、

ちょっと元気の足りない今の自分に丁度いい。

 

この間の出不精が少しばかり解消されてこの勢いで、なんて思うと雨が降るから・・・。

ほんとに冬がやってきたんだと実感の肌寒い1日だった。

 

 

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Time waits for no one

早くも暑い季節がやってきた。

年々、夜、エアコンを入れる時期が早まっている。そして気だるい朝も。

無理やりにでも頭のスイッチを入れないと。

 

最近ものすごく気に入って毎日ヘビーローテのBlack Label Society。

Apple Musicのおすすめプレイリストに偶然出てきた1曲が忘れられず、

あれこれ端からアルバムを聴いてみて、

とりあえず気に入った比較的最近の2枚をレコードで買った。

そのうちの1枚が、"Order of the Black"。

 

 

 

 

とにかく、気になる1曲、気に入った1曲が入ってさえすればそれで十分。

もちろん、いきなりの冒頭からザリザリなギターとこれでもかというくらいメロディアスなライン。

そしてこの声、この歌い方。

"Time waits for no one"を、朝から強い陽が射す部屋で聴いていた。

朝から聞く歌ではないのかもしれないが。

いい歌はいつ何時どれだけ繰り返して聴いても十分ということはなくて、

もっともっとと欲する何かが躰の芯から溢れ出てくる。

 

 

 

 

 

 

この、ギターを弾き、そして歌っているZakk Wyldeという人。

わたしはこのアルバムから初めて聞きだしたのだけれども、

彼がオジーオズボーンというグループに居て、その当時はものすごく痩せてたというのを教えてもらい、

早速に検索してみたら、びっくりするほど雰囲気が違う。

まるでごつい棍棒のような腕でがっつり弾くギターのイメージとはかけ離れていた。

 

それにしても。

単にバラードというのではなくて、強さと美しさを兼ね備えてじわじわと昇華していく様は、

なんと言えばいいのだろう、ただそれに耳を傾けるだけで心の中の霧が晴れていく。

それが、夜通し蒸し暑く寝苦しかった日の朝であっても。

 

最近、なんというか、冴えない日が続いているけれど、

そんな1曲と出会えたのだから十二分にhappyだ、それでいいじゃないかとほっとする、

朝の7時だというのに、ベランダはすでにジリジリと焼けるように暑い週末の朝だ。

 

 

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Waters - 田園 - Wordsworth

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外の空気が吸いたくなって、ふらっと街歩きに出かけてみた。

道路脇の植栽、以前と比べて随分季節感が増しているような。

変わった花の紫陽花につい見とれて道行く人の邪魔になる。

見上げると真夏のような太陽。

 

Roger Watersの久々の新譜をヘッドホンで聴いていた。

買ったのはレコードだったが、ダウンロードカードが付いてくる。

生温かな空気が頭の中に充満する。

レコード再生なら部屋一杯に。

歌詞は、とりあえず、置いておこう。

新しさではなく、立ち位置の確からしさに安心する。

眼を閉じると、穂がまだ出ていない麦がずっと遠くまで植わっている。

そして、風が運んでくる匂い。あのどこか懐かしい匂いが。

 

 

帰宅してぼんやり眺めたドラマの再放送。

登場人物が「この詩は誰のもの?」と尋ねたら、Wordsworthと。

子供の頃、日々当たり前のように目の前にあったあの田園は、

今はまるで映画か何かの一齣のようだ。

草の音、草の匂い、踏みしめる地面のやわらかさ。

それをひとことで煌めきというのならそうなのだろう。

今夜はもう一度Watersを聴きながら眠ろう。

 

 

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また1年が始まる

年度を区切りに働いて何年になるだろう。

桜が咲くほんの数週の間に過ぎ去る春が、

こんなに短いと感じるのはここ数年だけれども、

この時期、仕事も人間関係も改まり、日々緊張の連続。

 

疎遠になりつつある人々の近況が漏れ伝わってくるのもやはりこの時期で、

歳を理由に何事も億劫になりつつあるわたしの周囲では、

チャレンジに成功して新しい道に進む人、

思い切った選択をした人と、少し羨ましいくらいの新局面を迎えた方々がいる。

 

うらやましいなどと言ってる暇があったら自分も何かチャレンジしよう。

そうはいっても全く新しいことは難しいから、

すっかり忘れつつある語学をやり直そうと決めた。

 

少し気分を変えてみよう。

そう思って新譜から選んでみた、John Mayerの"The Search for Everything"。

 

 

 

 

歌声もギターもリラックスした中にいい緊張が。

ここのところ、例えば店頭の試聴台で新譜をチェックなんてことは滅多にしないけれど、

肩の力が抜けてきてからの方が、これというアルバムに行き当たるような。

音楽の方からこちらにやって来てくれるような。

 

ベランダに出れば、マーガレットにオステオステルマムが満開で、

ジャスミンの蕾は膨らみ、バラは葉を広げながら空へ空へと伸びている。

縮こまってる場合じゃないと彼らも言う。

そうはいってもなかなか体が動かないけれど、

せっかくいい季節になったのだから、しのごの言わず一歩踏み出してみよう。

二歩目は意外に楽にいけそうだから。

 

 

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力が湧いて出てくるような

毎年楽しみにしている近所の桜が無事に咲いた。

道路にせり出すようにして伸びた枝が電線にかかってしまい、

去年の夏、やむなしの強剪定で、体力を失いがちな高齢樹だけに心配だった。

 

 

 

 

ここに越してきた頃の勢いはさすがに望むべくもないが、

それでも種類毎に(そう、異なる種類が1本ずつ植えられている)、

ほんの少しずつタイミングをずらしながら、見事に花を咲かせていく。

パッと散るその際まで陽の光を受けながら花の潔さを嫌という程思い知らせてくれる、

桜ほどそんな花もないだろうと、またしても思い返している。

 

 

 

 

さて、今日という日はわたしにとって区切りの1日。

いつもの日曜と全く変わりのない1日であったが、

せっかくだから、これからの1年に向けて、力が自然と湧いて出てくるような歌を聴こう。

Tom Odellのアルバム、"Long Way Down"。

 

 

 

 

最初に彼の歌を聞いたのはドラマの挿入歌だったが、

彼の容姿を見たときは少し驚いた。

もっと力強さが見て取れる体つきを想像していたから。

英国の SSW、このアルバムがメジャーデビュー作品とのこと。

 

憂いに満ちた歌声、時に血肉が芯から震えるような力を湛えて。

この作品時、彼はまだ22歳。

22の時、わたしは彼のようには自由にそして深く感じることはできなかったよ。

それを、そのことを、今日のわたしは忘れ物とは思わないけれど。

そして決して楽ではないだろうこの1年、1日1日を地味に積み重ねていこう。

明日もまたいい1日でありますよう。

 

 

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突然発作的に

突然何の脈略もなく発作的に聴きたくなる音楽がある。

iPadの画面を眺めながら、あれ、これ、と聴いていたら、

目に留まった1枚、 YMOの「増殖」。

 

 

 

 

最初は紙ジャケCD化された時の音源で聴いていたのだけれど、

やっぱりこれでなくてはと思い立ってレコードを引っ張り出した。

ダンボールの台紙に枠が作ってあって、

そこに10インチサイズのレコードが収まっているから、

棚に並んでいてもすぐに見つかるのがいいところ。

それについでに思い出したが、これがわたしの初10インチ。

 

早速比べてみよう、と一押しのNice Age。

もちろんレコードでの再生の方がナローだし、

CD音源の方は確かリマスターされてたと思うけれど、

この楽しさは一体なんだというくらいレコードの方が面白い。

YMOの楽曲は、特に散開するまでのアルバムはどれもレコードの方がずっと楽しいのはなぜだろう。

 

残念なのは、今はもう結構な時間で夜も更ける真っ最中だから、

Nice Ageの音量をぐっと上げるというわけにもいかないことだ。

昼の最中にこのことに気がつけば、件の運動不足も解消できたかもしれない。

 

桜が咲いていると耳にして出かけてみたら、それは杏の花だった。

なんともチグハグな三連休、さあいよいよ春だと思わずにいられない。

この落ち着きのなさ、事故にでも遭わなければいいのだが。

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time after time

あっという間に1月が過ぎてしまった。

年をとる毎に時間の過ぎるのがどんどんと早くなっていくような気がするのは、

気のせいでもなんでもないと思う。

 

冬の、この一番寒い季節に、今年はビオラなど植えてみて、

ベランダが殺風景になるのをできるだけ避けようとしてみたが、

冷たい空気にさらされてじっと黙って耐えているようにも見え、

少しかわいそうなことをしているんじゃないかと思えたりする。

 

 

 

 

時々思い出したように聴くEva Cassidyの歌声。

彼女のアルバムを紹介してくれた方は、

奇しくも彼女と同じ病で既に亡くなられていて、

そういうあれやこれやと一緒に思い出されることが多くて時に気が滅入るけれど、

でもこの時期にこそ聴きたい1枚ではある。

 

奥行きが感じられる音源を余すところなく楽しみたいからと、

まるで修行のごとく部屋は寒いまま。

余計な音(例えばエアコンの)を排除したくなるけど、

いくらなんでもと暖房を入れた。

 

彼女は夭逝の歌手だった故、出ている音源も限られているが、

久しぶりにチェックしてみたら、新たに編まれたベスト盤が2015年に出ていて、

しかもアナログレコードでも出ているというので注文してみた。

3枚組なんてレコードをそう頻繁には聞かないだろうけれど、

レコードの方が彼女の声や雰囲気を出すのに合っているだろうと思って。

(多分に思い込みのところあり)

 

それにしても。

暑くも寒くもなくという季節がすっかり短くなってしまったというのは、

やっぱり気のせいだったりするんだろうか。

子供の頃の覚えがあるままの四季がいつの間にかなくなってしまったと、

残念に思っているのはわたしだけだろうか。

以前ならこんな寒さに元気に咲く花の種類もそうはなかったと思うけど、

品種改良という業にも時の経過を痛感させられる。

いずれにしても。今日のこの1枚を聞き終えたら頑張って庭いじりをしよう。

 

 

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