サボテンの花 | 2024.01.31 Wednesday |
もう何年前のことか思い出せないほど以前の話。
人気俳優、人気女優を配し満を持して制作されたテレビドラマが綺羅星の如く、
と言うと言い過ぎかもしれないが、
次回話が気になって仕方がないドラマがいくつもあった頃があった。
ある時、テレビの流し見をしていてふと気がつくと見覚えのある顔が。
チューリップの財津和夫さん、いつのまに俳優に!と驚いた。
当時は「検索すればすぐわかる」ご時世ではなかったし、
毎週何曜何時から、と拘束されるのが苦手だったので、
とうとう最終話がどうなり、財津さん演じる男性がどうなったのかも
わからずじまいでいたが、
当該ドラマの主題歌だった曲を偶然ラジオで耳にしてつい昨日の事のように思い出した。
検索すると出るわ出るわ、わたしと同様ラストネタバレを質問して、
それへの丁寧な回答も多数。ああそうだったんだ、収まるところに収まる結末だったんだ、
となんだか妙に安心すると同時に、財津さんの歌が聴きたくなった。
最近、チューリップの過去アルバムがLP含め豪華セットで再発されたりして、
気になる要素はあったけれども、
そこまで当時ファンでもなく、でも好きな歌はたくさんある、ということで、
ヒット曲集の様相のセルフカヴァーアルバムを選んだ。
grown up というサブタイトルにも納得。
アルバムタイトルの「サボテンの花」、〜の花という曲はいい曲揃いだな、
なんて思いながら、改めてしみじみ、思い出のあれこれに浸ってしまう。
もちろん、当時のオリジナル曲も魅力的だけれど、
リラックス感満載のこのアルバムは、
財津さんの歌を全然聞いたことがない方に一聴をぜひおすすめしたい。
わたし自身、日本語の歌を全然聞かなくなっていた時期も長くあったけれども、
それなりの年齢になって、10代の頃によく聞いていたあの歌、この歌を
聞き直してみたくなることが増えてきた。
歌詞の一言、ひとことが、当時とは違うところにぐっと刺さったり沁みたりするのが
本当に心地よい。
音楽、歌ってほんとうにいいなと思う。
今日はまだ水曜、週の真ん中。いい歌をたくさん聞いたから明日も頑張ろう。