たかがハブ、されどハブ | 2012.11.17 Saturday |
LINNのDSというストリーミング・プレーヤーを使うようになって、早1年数ヶ月。
自分がその考え方や操作、データの整理に慣れるのに、それなりに時間が必要だったけど、
一通りの基本を押さえた時点での再生音にすっかり満足してしまっていたので、
細かなところ、例えばセッティングとかケーブルとかはおざなりになっていた(と思う)。
当初より使っていた実売2,000円ほどの携帯ハブでも、
背中の磁石を外してやったりするだけで随分音が良くなったので、
これを換えてやればなんてあまり考えもしなかった。
インターナショナルオーディオショウで刺激を受けたというのもあって、
それほどお金をかけずにもう少し手を入れられないかな、と思っていたところ、
あまりのタイミングの良さで紹介されたのが、下の写真のハブ。
Planexというブランドのもので、amazonでは6,000円ちょっとで売られている、
webスマートスイッチSW-0008F2という製品だ。
教えてもらってポンと買うのはどうか、と思われるだろうが、
日頃、耳が確かと信頼できる音楽ファンの方が、多数比較しての一押し!だと聞いて、
これはもう試してみるしかないではないかと思った。
電源をとって、ただ各々の装置からLANケーブルでつなぐだけなのだけれど、
再生音は、あるべき方向は変わらず、レベルが向上した。
より細かな情報がしっかり再生され、楽器の位置もよりビシッと決まるように。
ノイズのレベルが違うのがよくわかるのは、無音時。
このおかげで、見通しの利いた、更なる広がりの感じられるように。
またノイズのベールがはがれることで、ノリやタメ、ふくよかな感じが一層自然になった。
但し、ハブ自体の電源の取り方で状態はかなり変わってしまう。
装置の電源の取り方にも大きく影響を受けるようで、
うちはまだ順列組み合せでベストを探っている状態だけど、
今の段階では、装置とは別な壁コンセントから直接、アースを浮かせた状態で取るのが良い。
途中、audio装置と同じタップでアース浮かしの状態が一番良かったが、
壁コンセントの場所でも大きく違ってくることに気がついた。
途中試したのは、プラズマTVなどと同じ壁コンセントで、これはNGだった。
audio用にはいろいろなグッズが売っていて、これ以上やるとそれはそれで沼が深い(笑)。
今回はつい調子に乗って、LANケーブルを一部、ベルデンの高シールドタイプに変更したが、
これも上記の良さを更に安定させてくれ、もう以前の付属ケーブルには戻せなくなった。
「新譜の紹介が少ないですね」と問い合わせをいただいたのだけれども、
こんな調子で、都度手持ちの音源を聴き直しているものだから、
新譜漁りをついつい怠ってしまっている。
耳慣れた音源が新鮮に感じられる瞬間が毎夜訪れるなんて、これ以上幸せなことはない。
幸せはいつまでも続かない、とも言うけれど、夢ならずっと醒めないで!