音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
Telling the Trees

こまめに音源のリリースチェックをしていたのは一体いつのことだろう。

音楽を聴くこと自体は別にまめでなくてもいいんだろうけれども、

これというミュージシャンの音源リリースをチェックすることも、

最近は随分いい加減になっていて、

何かの拍子に気づいて慌てて買うことが少なくない。

 

RM Hubbertの最近の2作品(!)もそんなアルバムだ。

彼が特別寡作というわけでもなく、単に見逃していただけなのだけれど、

とりあえず、レコードで買えてめでたしめでたし。

 

 

 

 

グラスゴーのギタリスト、ということでLINN Recordsのサイトで聴いたのが最初で、

音の良いデータで購入できたのに、私はわざわざレコードを探して買った。

彼の出すレコードには、一応mp3ダウンロードチケットも付いているが、

何の迷いもない、澄み切った響きを聴くのには、やっぱりレコードが良いと信じている。

比べたわけではなくて、もうこの辺りは宗教か何かと同じなんじゃないかと思っている。

 

一時は同じアルバムを聴くのに、何で聴くのが一番いい音がするのか、

などといろいろ気になって仕方がなかったが、今はそうでもない。

ストリーミングで適当に流れているものを聴いていて疲れるということもなければ、

何が何でもレコードでなければとも思わない。

そんな中で、これはレコードで聴きたいと思うものがあったりする、

それが例えば今日のHubbertのギターだった。

 

ストリーミング音源はどんどん広がりを見せ、今や死ぬまでどんだけ聞けるんだというくらい、

様々な音源が手軽に入手できたり、聞けたりする。

以前は自分の気に入るものをどうやって探すか、それこそショップの発売予告なんか、

目を皿のようにして見ていたような時期もあったけれど、

ここ数年は随分と肩の力も抜けて、いいもの、自分に合ったものとはいずれ出会える、

そんな楽な気持ちでいる。

それがいいのかどうかはわからないけれど、

ある種の熱が解けて、以前よりうんと楽になっているのは間違いない。

 

さて、Hubbertのギター。

昔のウインダムヒルのアルバムを思い出すけれど、もっと力強く、そしてシニカル。

音と音の響きの隙間からいろんな世界を見せてくれる。

ギターって小さくて軽くて、世界を股にかけていろんな演奏がなされてる楽器なんだと、

以前、福田進一さんのコンサートで伺ったが、なるほど合点なのだった。

寝る時間まではまだまだある、せっかくだから、彼のアルバムを遡って全部聞いてみよう。

もう9月というのに、真夏のような入道雲がずんぐりと浮かぶ日曜の午後。

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