音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
ヒヨドリと闘う

2017年は酉年だった。

道理でそこらじゅうに鳥の写真が。

 

去年の1年を振り返ってみると、新しい住居にも馴染み、

ベランダの緑も充実したのはよかったが、

この寒い時期になると餌が不足するのか、黄色の花を中心に鳥の食害が頻発して被害甚大。

 

よく見ると、ヒヨドリのつがいが朝に夕にやってきては花びらを啄ばんでいる。

満腹したとなれば更に酷いことが。

遊ぶ余裕が出てしまうのだろうか、小さな苗を引っこ抜いたりしている。

あまりに、酷い。

わたしが帰宅する夜には、ベランダに干からびて放置された苗がそこここに。

 

ヒヨドリがどれほど可愛い野鳥であっても、うーという怒りが腹の底から湧いてくる。

本当は、心穏やかに過ごすためのささやかなベランダガーデニングなのに。

とはいえ、捕獲したりいじめたりすることは流石にできないので、

ビニール紐を使って簡単な鳥除けを施した。

年の瀬、お腹が空いて困った「人」に施しをなどという太っ腹なわたしではないのだ。

 

わたしが室内にいるときは、ヒヨドリは堂々と現れる。

最初は1羽。辺りを窺い、食べたい花が咲いているとなれば、

振り返って綺麗な声でひと鳴き、ふた鳴きすると、もう1羽が現れる。

後から来たのは雌だろうか、ついぞ忘れかけた優しさを思い出す。

 

寒い時期に綺麗な花を咲かせるビオラを、今シーズン初めて植えてみた。

これまでは花期が終わると処分しかない1年草はできれば避けたいと思い、

宿根草ばかり植えてきたのだが、12月から3月はバラも休眠なので彩りが欲しかった。

 

 

 

 

さらによく見ていると、最初にヒヨドリが食べるのは黄色のビオラ。

それがなくなると、今度は赤、そして紫。白はお気に召さない様子。

バラをつつかないだけまだいいが、帰宅時に無残な坊主姿になったビオラを見たときは、

一体何事が起きたのかと言葉を失った。

せっかく咲いた花が根こそぎ千切られて。

花は痛みを感じないのかもしれないし、また花芽をつけてすっくと立ち上がるのだけど、

許せん、許せない、許すまじ、と握りこぶしに一層力入る帰宅直後の時間。

小さな鳥のすることを許せない大人気なさにげんなりもするが、それでも。

 

心の小さなわたしは、友人の発案でビニール紐を手すりの欄干をつかって張ってみた。

欄干に留まりにくくするかなりの意地悪だが、これなら鳥は傷つかない。

みかんやバナナを与えるという方法で餌付けしている事例もあるようだが、

ヒヨドリの糞は結構大きくて、洗濯物を汚したりすることもあるだろうから、

こんな都会のベランダでは餌付けは無理かろうと思いやめた。

 

新年早々、こんな小さなことに一喜一憂できる幸せをありがたく思う。

大晦日の夜聞いた素敵な歌詞の歌を今一度聴き直しながら。

 

 

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