音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
requiem

しばらく入院していた同僚が亡くなった。

その報せを聞いた時には胃の辺りに重々しいものを感じたのは、

単に歳が近いせいではないだろう。

 

働き方を変えよう

そんな標語が標語でなくなるときがいつか来るだろうか。

 

 

わたしにできることと言えば、こうしてrequiemに浸ることぐらいだ。

それでも美しい響きに部屋が満たされると、

乾いた心の中にも少しばかり潤いが戻ってくるような気がして。

 

 

 

 

ライブラリを覗いたら、requiemというタイトルのアルバムが随分ある。

Clemencic ConcortによるJohann Joseph Fuxのアルバムは、

別のFuxのアルバムがあまりに良かったのでついでに買い求めた。

 

メランコリックに溺れず、淡々と音の連なりが宙に放たれていく。

目で追える訳でもないのに、こうしてぼんやりと眺めてしまうのはなぜだろう。

こうして無に帰ることが悲しく虚しいわけでもなく。

 

自分はあと何度こうして人を見送るということをしなければならないのだろうと思うと、

音がしそうなほどにカラカラな胸の中にもふと過るものがある。

春はあと少しでやってくるというのに。

 

 

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