音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
力が湧いて出てくるような

毎年楽しみにしている近所の桜が無事に咲いた。

道路にせり出すようにして伸びた枝が電線にかかってしまい、

去年の夏、やむなしの強剪定で、体力を失いがちな高齢樹だけに心配だった。

 

 

 

 

ここに越してきた頃の勢いはさすがに望むべくもないが、

それでも種類毎に(そう、異なる種類が1本ずつ植えられている)、

ほんの少しずつタイミングをずらしながら、見事に花を咲かせていく。

パッと散るその際まで陽の光を受けながら花の潔さを嫌という程思い知らせてくれる、

桜ほどそんな花もないだろうと、またしても思い返している。

 

 

 

 

さて、今日という日はわたしにとって区切りの1日。

いつもの日曜と全く変わりのない1日であったが、

せっかくだから、これからの1年に向けて、力が自然と湧いて出てくるような歌を聴こう。

Tom Odellのアルバム、"Long Way Down"。

 

 

 

 

最初に彼の歌を聞いたのはドラマの挿入歌だったが、

彼の容姿を見たときは少し驚いた。

もっと力強さが見て取れる体つきを想像していたから。

英国の SSW、このアルバムがメジャーデビュー作品とのこと。

 

憂いに満ちた歌声、時に血肉が芯から震えるような力を湛えて。

この作品時、彼はまだ22歳。

22の時、わたしは彼のようには自由にそして深く感じることはできなかったよ。

それを、そのことを、今日のわたしは忘れ物とは思わないけれど。

そして決して楽ではないだろうこの1年、1日1日を地味に積み重ねていこう。

明日もまたいい1日でありますよう。

 

 

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