Waters - 田園 - Wordsworth | 2017.06.18 Sunday |
外の空気が吸いたくなって、ふらっと街歩きに出かけてみた。
道路脇の植栽、以前と比べて随分季節感が増しているような。
変わった花の紫陽花につい見とれて道行く人の邪魔になる。
見上げると真夏のような太陽。
Roger Watersの久々の新譜をヘッドホンで聴いていた。
買ったのはレコードだったが、ダウンロードカードが付いてくる。
生温かな空気が頭の中に充満する。
レコード再生なら部屋一杯に。
歌詞は、とりあえず、置いておこう。
新しさではなく、立ち位置の確からしさに安心する。
眼を閉じると、穂がまだ出ていない麦がずっと遠くまで植わっている。
そして、風が運んでくる匂い。あのどこか懐かしい匂いが。
帰宅してぼんやり眺めたドラマの再放送。
登場人物が「この詩は誰のもの?」と尋ねたら、Wordsworthと。
子供の頃、日々当たり前のように目の前にあったあの田園は、
今はまるで映画か何かの一齣のようだ。
草の音、草の匂い、踏みしめる地面のやわらかさ。
それをひとことで煌めきというのならそうなのだろう。
今夜はもう一度Watersを聴きながら眠ろう。
pop & rock | - | - | author : miss key