音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
SEIMEI

毎日のようにメダル獲得のニュースに沸いた平昌オリンピック。

印象に残る競技はたくさんあったけれども、

思わず溜息が出たのは男子フィギュアスケートだった。

優勝、それもオリンピック2連覇を達成した羽生結弦選手。

フリーの演技はプログラム(選曲)としては既出ながら、一層磨きがかかった4分半。

負傷して痛いところのある選手とは思えない、

そういう気配さえ感じさせない凛とした姿に、

最高の結果も付いてきてそれ以上何を望むだろう。

 

 

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梅林茂さん作曲の陰陽師サウンドトラックから編まれたプログラム。

多くのファンが古いCDを買い求めるからなのか、

オリジナルの中古盤はプレミアで高額に。

陰陽師2の盤も同様だが、2015年に2枚合わせて再発盤が出ているので、

これからCDを買い求める方はそちらをぜひ。

 

夢枕獏原作で映画作品の方は主演を野村萬斎さんが2作とも演じられているが、

劇中もさることながらエンドロールに流れる妖艶な舞があまりにも美しい。

日本中世の不思議旅といった物語から、

本当に目の前に出てきたかと思うような生きた安倍晴明だったが、

羽生選手の演じるSEIMEIには、

音楽の持つ力強さも加わってまた萬斎晴明とは違った美しさがある。

 

選手を指導するコーチの言葉に、

羽生選手を他所の星から来たようなといった表現があったが、

冷静に、計ったように技を決め、そこにある空気すべてを支配した彼の演技は、

当代随一の科学者にして魔術師といった陰陽師が

氷に降り立ったらきっとそうなんだろうと、

こじつけてしまいたくなるようなものだった。

 

こうして改めてこのサントラ盤を聴いていると、

癒し系のメロディーが多いのに改めて気付く。

龍笛や琵琶などの古楽器を使った本格的な雅楽を楽しむためには、

また別の盤を探さなくてはならないが。

今夜はいい具合に空気が冷たくていい。

静かな夜、久々にこのまま全曲聴き直してみよう。

 

 

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