音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
夏の色を探しているうちに

ものすごい照り付けと暑さ。

確かに頭の中の8月の、真夏のイメージはじりじりと照りつける太陽と、

それに負けない濃い緑、そして蝉の鳴き声。

 

少しだけ近所を歩いてみた。

せっかく手元にカメラもあるし、と。

 

 

 

 

シャッターを押して取り出しただけの写真だけど、ああなんていい緑色なんだろう。

体の中の水分がすべて抜けて蒸発するような暑さの中で、

力強く生きてなお、この色艶よ。

 

最近、道端の隙間から力強く生え出している草花に強く惹かれる。

休憩時間に眺めるのは、そうした植物の、

わたしにとって強さの見本のような生き物たちの図鑑や解説書だ。

 

歩道の脇をじっと眺めているうちに本当に力が抜けそうになってきたので帰宅。

窓を全開、風を入れよう。

 

こんなとき聴きたいのはやっぱりリヒテルのバッハだ。

中でも最近はこればかりという4枚組のバッハ集。

 

 

 

 

4枚あると、その日その時の気分にあった1枚が選べる、というわけでもないが、

なぜかこれという1枚がある、便利な薬のような録音だ。

鄙びた田舎を行く音楽家の背中を眺めながら、

いつか自分も弾けたらいいなと思うようなソナタが次々と流れる。

 

曲順。

このアルバムの曲順は演奏家が決めたんだろうか。

それともアルバムを制作した側で決めたものだろうか。

ああ、なんて絶妙な。

 

 

そうこうしているうちにまた台風がやって来る。

今は月曜の夜。台風は水曜の夜から影響が大きくなるらしいのに、

ベランダの風当たりはすでに台風近し。

なので、これ以上傷ませたくないバラ2鉢を室内へ。

わたしより背の高いバラだ。

部屋の中だと蒸れてしまうだろうが、枝が折れ葉が飛んでしまう

ダメージは小さくない。

隙間から伸びゆく力強い植物たちと違って、

どうしたって自生するはずのない環境でわたしの我儘でいてもらっている。

だから手助けが必要だ。

 

バラはバッハを聞かないかもしれないが。

台風が去ってしまうだろう3日先まで時間はまだまだたくさんある。

ごうごうと風の音の合間にもピアノの響きを楽しんでいよう。

それにしても今年の夏は台風が多い。

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