音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
1812

 

 

遅ればせながら「V フォー・ヴェンデッタ」を見た。

始終、ガイ・フォークスの仮面を被ったままだったから、

まさかその中の人がヒューゴ・ウィーヴィングだとは思わなかったが、

彼と言えばマトリックスのスミスで、そこからしたら、

映画自体がマトリックスのチーム参画で成り立っていたのだから、
彼が謎のダークヒーローを演じことに結果的になったのは、

(※当初のキャスティングは別の俳優で、急遽降板による入れ替わり)

そういう流れなんだろうと感じた。

 

ミュージカル風の独特のリズム感に少し戸惑うも、

なかなかにハマったのはここというポイントで流れたチャイコフスキーの1812だった。

有名な楽曲だから、それこそ星の数ほど演奏や録音が世に出ている。

その中のいくつかは私のライブラリにも収まっていて、

さて、どれがいいか、とあちこち聞き始めたら止まらなくなった。

 

感じとして、スヴェトラーノフ指揮、ソ連国立交響楽団の演奏集にある1812が良さげだと

どれどれ、といった感じで聞き始めたが、

ラストがこの映画を見た後だと、恐ろしく淡々としすぎていて、

そうじゃない感が身体中に拡がる。

 

カラヤン&ベルリンフィルとか、きっとそういうのが映画にあった炸裂感もあるかも、

と思ったが、全体の迫力は確かにそうだがどうも何処かが違う。

金管系が鮮やかな方がいいかと思ってショルティ&シカゴ響も聞いてみたが、

大きな花火の上がるフィナーレのハチャメチャさが今ひとつ、と思って、

一縷の望みではないが、ゲルギエフ&マリインスキーの古い録音で聴いてみたら、

お、これだ、とストンと落ちた、ようやくだ。

 

 

 

 

正直、演奏自体は他のものと比べて粗いのは否めない。

でも、フィナーレの高揚感、いかにもロシアの匂いがして、

これでなくては。今日のこのタイミングだとこれしかない。

映画をもう一度見てみようとは思ったが、さすがにその体力もなく(笑)。

気付いたら、虎の子日曜日はすでに日が暮れ始めた。

いよいよ夏も終わり、と行けばいいのだが。

それにしても戸惑いたっぷりのツクツクボウシの鳴き声が物哀しい日暮れどきだ。

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