音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
Patricia

GWにBoschというamazonが作っているドラマを一気見した。

この春にシーズン5が公開になり、おさらいも兼ねて。

原作本を読まないで見るのはモグリだと言われたが、

登場人物やそのキャスティング、街の様子から物語の進むテンポまで、

すごく上手く作られていてすっかり入り込めてしまうから、

結局、本を読む前にテレビシリーズにハマってしまった。

 

 

 

 

原作とドラマの筋がどの程度いっしょで或いは離れているかはわからないが、

いずれも音楽がスパイスになっているのはどうも間違いないようだ。

主人公の刑事Boschはモダンジャズがとても好きで、要所要所にここぞという曲が流れる。

数ある挿入曲の中でもこれは!と思ったのがArt Pepperが彼の娘のために書いたと言われる、

"Patricia"だ。

 

 

 

 

主人公の一人娘マディの存在が彼のイメージに深みを与えているから、というわけではないが、

父の存在を娘の立場から眺めることをわたし自身も体験してきているから、

あのなんとも言えない距離感、時にもどかしいほどの空気にも思わず笑みが漏れてしまう。

満天の星のような都会の夜景を眺めながらゆるりとレコードで音楽を聴くBoschが、

たまさかにも自分の父に被ることはないが、

こうしてレコードを聴いていると、

あの時父は何を思ってあんなことを言ってたんだろうなあなどと、

あれやこれやを思い出したりする。

 

わたしの知るArt Pepperとは、淀みなく流れるアドリブと滑らかなラインなのだけれど、

このPatriciaのような演奏は手持ちのアルバムには見当たらなくて、

今回このPatricia聴きたさに買い求めたアルバム"Today"をきっかけに彼のバラードをもう少し集めてみようかと思った。

 

という具合にBoschシリーズはレコードをあれこれ探す口実を与えてくれる。

震災後の引越しに合わせてJazzの盤は随分と手放してしまったが、

これからはまたモダンジャズに回帰しそうな気配(笑)。

次の1枚を物色したいから、さて、もう一度Boschを最初から見てみるとしよう。

レコードの話 | - | - | author : miss key
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