平日の休日はうれしい―2.Red Hot--Francy Boland The Orchestra | 2004.01.30 Friday |
今日は今年に入って初めての有給休暇。今の事務所に変わってから、年明けは何かと慌ただしく、自分の置かれる立場の微妙さもあって、正月ボケする間もなくばたばたとするのが恒例となっていた。さすがに緊張がそう長く続くはずもなく、或は家に夜戻ってから音楽を聴いてのんびり過ごしたりする時間があっても、何か体に蓄積するものを避けられないでいた。
巧い具合に天気も良く、日当たりの良い部屋で、最近買ったりいただいたりしたレコードを次々と聴いていく。ここ最近は、CDよりもレコードに予算を割いているが、レコードから出る音の濃さは、ささくれた気持ちを穏やかにしてくれる特効薬のようなもので、また麻薬のように習慣性があったりするものだから、一度聴きはじめるとなかなか止まらない。
前にも書いたが、レコード屋でみつける音楽というのは、今時のCD量販店でのソフト探しとは全く違った愉しさに満ちており、お店の紹介で好きな音楽について忌憚なく語れる知り合いも短期間のうちに随分と増えた。もちろん、仲間といっても音楽に関しては10年、20年の単位で大先輩の方々で、それこそ中学時代からこっそりとジャズ喫茶に潜り込んでいたような猛者揃い。そんな皆さんが、迷い込んだねずみのような私を可愛がってくださり、いろいろと「これは」というアルバムを紹介してくれるのだから、「堪った」ものではない(笑)。うれしい悲鳴とはまさにこのことである。
今日の1枚、フランシー・ボラン・オーケストラのこのアルバムは、全部で3枚組になっており、その2枚目である。これが一番良いというのではなくて、たまたま今かかっているのがこれだからという理由で選んだが、他の2枚も、かなり、良い。何がいいかって、曲も演奏もいいが、何と言っても面子がすごい。トランペットだけでも、ダスコ・ゴイコウ゛ィッチにベニー・ベイリー、そしてケニー・ウィーラー。テナーには、サル・ニスティコやロニー・スコット、そしてバリトン他でサヒブ・シバブ。どうしてこんなメンバーが揃っているのか、勉強不足の私には???だが、もうとにかく聴いて下さい、それしかありませんという豪華さなのである。
録音は77年から78年にかけてのもので、盤はドイツものである。こんなものがセットで出てくるとんでもないお店が渋谷のJAROさんなのだが、何でもこれは金策のために手放した常連さんの依託販売で、その方も「3枚セットで買ってくれる客には安くしてあげていい」というような、飽きて手放した訳じゃなくて、できればセットで持っていてもらいたいというようなメッセージが込められて棚に並んでいたものだ。
そんな人と音楽の出会いが満載の廃盤レコード店なのに、時代の変化なのか、景気が悪いせいか、いま一つお客が少なくて大変だという。経営難はそうしたお店だけの話ではないが、私がこの歳にしてようやく見つけたオアシスなので、絶対に無くなってもらっては困る。だからというわけではないが、JAZZ聴いてみたいなあというこの日記の読者の方は、ぜひぜひレコード店を覗いてみてもらいたい。私の拙いレビューよりはよっぽど印象に残るアルバムとの出会いがきっとあるから。時には仕事やネットを離れて、レコード屋に行こう! 私の心からのお願いでもあると同時に、私の最近の合い言葉である。
巧い具合に天気も良く、日当たりの良い部屋で、最近買ったりいただいたりしたレコードを次々と聴いていく。ここ最近は、CDよりもレコードに予算を割いているが、レコードから出る音の濃さは、ささくれた気持ちを穏やかにしてくれる特効薬のようなもので、また麻薬のように習慣性があったりするものだから、一度聴きはじめるとなかなか止まらない。
前にも書いたが、レコード屋でみつける音楽というのは、今時のCD量販店でのソフト探しとは全く違った愉しさに満ちており、お店の紹介で好きな音楽について忌憚なく語れる知り合いも短期間のうちに随分と増えた。もちろん、仲間といっても音楽に関しては10年、20年の単位で大先輩の方々で、それこそ中学時代からこっそりとジャズ喫茶に潜り込んでいたような猛者揃い。そんな皆さんが、迷い込んだねずみのような私を可愛がってくださり、いろいろと「これは」というアルバムを紹介してくれるのだから、「堪った」ものではない(笑)。うれしい悲鳴とはまさにこのことである。
今日の1枚、フランシー・ボラン・オーケストラのこのアルバムは、全部で3枚組になっており、その2枚目である。これが一番良いというのではなくて、たまたま今かかっているのがこれだからという理由で選んだが、他の2枚も、かなり、良い。何がいいかって、曲も演奏もいいが、何と言っても面子がすごい。トランペットだけでも、ダスコ・ゴイコウ゛ィッチにベニー・ベイリー、そしてケニー・ウィーラー。テナーには、サル・ニスティコやロニー・スコット、そしてバリトン他でサヒブ・シバブ。どうしてこんなメンバーが揃っているのか、勉強不足の私には???だが、もうとにかく聴いて下さい、それしかありませんという豪華さなのである。
録音は77年から78年にかけてのもので、盤はドイツものである。こんなものがセットで出てくるとんでもないお店が渋谷のJAROさんなのだが、何でもこれは金策のために手放した常連さんの依託販売で、その方も「3枚セットで買ってくれる客には安くしてあげていい」というような、飽きて手放した訳じゃなくて、できればセットで持っていてもらいたいというようなメッセージが込められて棚に並んでいたものだ。
そんな人と音楽の出会いが満載の廃盤レコード店なのに、時代の変化なのか、景気が悪いせいか、いま一つお客が少なくて大変だという。経営難はそうしたお店だけの話ではないが、私がこの歳にしてようやく見つけたオアシスなので、絶対に無くなってもらっては困る。だからというわけではないが、JAZZ聴いてみたいなあというこの日記の読者の方は、ぜひぜひレコード店を覗いてみてもらいたい。私の拙いレビューよりはよっぽど印象に残るアルバムとの出会いがきっとあるから。時には仕事やネットを離れて、レコード屋に行こう! 私の心からのお願いでもあると同時に、私の最近の合い言葉である。