悲喜交々 ― Forever more --James Ingram | 2005.03.30 Wednesday |
3月もいよいよ終わり。物事の区切りがちょうどこの時期に集中しているので、自ずと気持ちも緊張し、改まるのが心地よい。桜の花はもう少し先になりそうだが、青空に開かれた大きな窓に向かって、深呼吸する。光はもうすっかり春のものだ。
連日、去る人を労い、無事の退職を祝う会に出ている。就職当初に私の教育係であった職員もその中のお一人で、当時、同職種の女性職員は一人もおらず、私が初めてということで、迎える側も随分と気を遣われたことと思う。思えば、この15年間、一体どれだけその恩に報いてこれたことだろう。胸を張るにはやや内容が乏しく恥ずかしい限りだが、その思いを正直に挨拶に代えてスピーチしたところ、「我々が貴女にしてきたことを、貴女の後輩にしてあげなさい。それが組織というものです」と、この先ずっと心に残るだろう言葉を頂いた。やはり先輩の存在というのはありがたいものだ。それを改めて痛感した。
最近、周囲を見渡して思うのは、「叱ってくれる上司や先輩」が少ないこと。否、少ないどころかほとんど見かけない。単にミスを咎め怒鳴り散らす上司が必要とは思わないが、親身になって苦言を言ってくれる人というのは、言われたその時には苦い思いをしても、時が経過してある時はっと気がつくものだ―自分のためを思ってわざわざ憎まれ口を利いてくれたのだ、と。
いよいよ今年度も残すところあと1日。今日は異動の決まった同僚と二人、この1年の総括をした。仕事のこと、職場の環境のこと、人間関係やプライベートのこと、などなど。彼とは偶然にも1年前、同じセクションに配置され、ペアで苦楽を共にしてきた。いっしょに仕事ができて本当に良かったと思える相手というのは、長い職場人生でもそう出会えるものではないだろう。これからは別の職場でがんばることになるが、互いに本音が言えて、相手の話をしっかり受け止められる、そういう関係を続けていけたらと思う。
この1年間は、本当に人との縁に恵まれた貴重な時間であったと改めて思う。職場を去る皆さんに贈る言葉を考えつつ、BGMに選んだ1枚はJames Ingramのベスト盤。バラードを中心に収められた全14曲の中から、Forever more、Just once、そしてEverything must changeを聴く。特にEverything...はとても好きな曲だが、他のアーティストの録音はシェップをはじめ演奏のみで、歌が入っているのは今日の1枚しか持っていない。
これほど楽しかった職場というのもなくて、このままずっとこういう形で仕事ができたらいいのに、とメンバーの口々から漏れる。でも、そういう訳にもいかないし、限りがあるから素晴らしい、そう思えることもあるだろう。新しい1年をより良いものにできるように、プラス思考で出来る事を一つ一つやっていく―これからの1年の目標をそう決めて、仕切り直す。明日もまたスピーチが回ってくる。言いたい事がうまく伝えられるだろうか。少し不安になる私に元気を与えてくれる、そんなJamesのアルバム。過ぎた日の思い出に浸りたい時にもぴったりの1枚である。
連日、去る人を労い、無事の退職を祝う会に出ている。就職当初に私の教育係であった職員もその中のお一人で、当時、同職種の女性職員は一人もおらず、私が初めてということで、迎える側も随分と気を遣われたことと思う。思えば、この15年間、一体どれだけその恩に報いてこれたことだろう。胸を張るにはやや内容が乏しく恥ずかしい限りだが、その思いを正直に挨拶に代えてスピーチしたところ、「我々が貴女にしてきたことを、貴女の後輩にしてあげなさい。それが組織というものです」と、この先ずっと心に残るだろう言葉を頂いた。やはり先輩の存在というのはありがたいものだ。それを改めて痛感した。
最近、周囲を見渡して思うのは、「叱ってくれる上司や先輩」が少ないこと。否、少ないどころかほとんど見かけない。単にミスを咎め怒鳴り散らす上司が必要とは思わないが、親身になって苦言を言ってくれる人というのは、言われたその時には苦い思いをしても、時が経過してある時はっと気がつくものだ―自分のためを思ってわざわざ憎まれ口を利いてくれたのだ、と。
いよいよ今年度も残すところあと1日。今日は異動の決まった同僚と二人、この1年の総括をした。仕事のこと、職場の環境のこと、人間関係やプライベートのこと、などなど。彼とは偶然にも1年前、同じセクションに配置され、ペアで苦楽を共にしてきた。いっしょに仕事ができて本当に良かったと思える相手というのは、長い職場人生でもそう出会えるものではないだろう。これからは別の職場でがんばることになるが、互いに本音が言えて、相手の話をしっかり受け止められる、そういう関係を続けていけたらと思う。
この1年間は、本当に人との縁に恵まれた貴重な時間であったと改めて思う。職場を去る皆さんに贈る言葉を考えつつ、BGMに選んだ1枚はJames Ingramのベスト盤。バラードを中心に収められた全14曲の中から、Forever more、Just once、そしてEverything must changeを聴く。特にEverything...はとても好きな曲だが、他のアーティストの録音はシェップをはじめ演奏のみで、歌が入っているのは今日の1枚しか持っていない。
これほど楽しかった職場というのもなくて、このままずっとこういう形で仕事ができたらいいのに、とメンバーの口々から漏れる。でも、そういう訳にもいかないし、限りがあるから素晴らしい、そう思えることもあるだろう。新しい1年をより良いものにできるように、プラス思考で出来る事を一つ一つやっていく―これからの1年の目標をそう決めて、仕切り直す。明日もまたスピーチが回ってくる。言いたい事がうまく伝えられるだろうか。少し不安になる私に元気を与えてくれる、そんなJamesのアルバム。過ぎた日の思い出に浸りたい時にもぴったりの1枚である。
pop & rock | - | - | author : miss key