銀塩エレジー | 2006.01.28 Saturday |
Nikonの銀塩カメラ撤退から間もなく、コニカミノルタのカメラ業界からの撤退が発表され、フィルムカメラの市場はすっかり寂しいものになってしまった。そういう私もデジタルカメラをメモがわりに使いながら、きちんと写真を撮るときはフィルムカメラでなければというこだわりを捨て切れずにいる中途半端なユーザーの一人である。
今朝の新聞によると、最後の駆け込み需要なのか、年配者やマニア層によるボディやレンズのまとめ買いで、都心の量販店は対応に追われているとのこと。なかには60万円を超える金額で6本のレンズをまとめ買いするようなお客もいるという。
私など執着がある割には、使っているメーカーの銀塩撤退が発表されて以降、手持ちのカメラをメンテナンスには出したものの、ボディの買い増しなどは一切していない。特に電気カメラの場合は部品切れが寿命を決めるので、無理して買い増ししてもあまり意味がないように思えたのだ。やるならオーバーホール、それでも費用は結構かかってしまった。
私の心配は、フィルムメーカーがどう出るかということの一点であったが、富士フィルムはフィルムの供給を続けるとのこと。価格が若干高くなるだろうが、カラーネガさえあれば私には事足りるので、ものがありさえすればそれだけで十分ありがたい。
そういえば先日、LINNの黒い箱シリーズがディスコンになるとのお知らせが来た。うちのCDプレーヤーもその中の1つで、LINNはとうとうユニバーサルプレーヤーのシリーズに特化するようだ。私はLINNの音が好きでアンプやスピーカーもLINNなのだが、新しい製品の音はあまり好きになれないでいる。なので、今使っている機種を壊さないように大切に使うしかない。
気に入ったオーディオの音は、着慣れた洋服のようなもので、古くなったからといってそう簡単に他のものに替えられない。カメラもオーディオも、技術が進めば進むほど、私が気に入って使っているものはどんどんと生産中止になっていく。技術が進めばそれだけ世の中便利になるはずだろうに、それは万人にとってそうとも言えないようだ。不器用な自分がどんどんと取り残されて行くような一抹の寂しさを否定できず、さりとてそういう自分を嫌いになれない複雑な心境。懐古趣味と指差される要素が増えるばかりの今日この頃である。
今朝の新聞によると、最後の駆け込み需要なのか、年配者やマニア層によるボディやレンズのまとめ買いで、都心の量販店は対応に追われているとのこと。なかには60万円を超える金額で6本のレンズをまとめ買いするようなお客もいるという。
私など執着がある割には、使っているメーカーの銀塩撤退が発表されて以降、手持ちのカメラをメンテナンスには出したものの、ボディの買い増しなどは一切していない。特に電気カメラの場合は部品切れが寿命を決めるので、無理して買い増ししてもあまり意味がないように思えたのだ。やるならオーバーホール、それでも費用は結構かかってしまった。
私の心配は、フィルムメーカーがどう出るかということの一点であったが、富士フィルムはフィルムの供給を続けるとのこと。価格が若干高くなるだろうが、カラーネガさえあれば私には事足りるので、ものがありさえすればそれだけで十分ありがたい。
そういえば先日、LINNの黒い箱シリーズがディスコンになるとのお知らせが来た。うちのCDプレーヤーもその中の1つで、LINNはとうとうユニバーサルプレーヤーのシリーズに特化するようだ。私はLINNの音が好きでアンプやスピーカーもLINNなのだが、新しい製品の音はあまり好きになれないでいる。なので、今使っている機種を壊さないように大切に使うしかない。
気に入ったオーディオの音は、着慣れた洋服のようなもので、古くなったからといってそう簡単に他のものに替えられない。カメラもオーディオも、技術が進めば進むほど、私が気に入って使っているものはどんどんと生産中止になっていく。技術が進めばそれだけ世の中便利になるはずだろうに、それは万人にとってそうとも言えないようだ。不器用な自分がどんどんと取り残されて行くような一抹の寂しさを否定できず、さりとてそういう自分を嫌いになれない複雑な心境。懐古趣味と指差される要素が増えるばかりの今日この頃である。