音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
ウクライナから春の便り
ウクライナ在住の友人、マーシャから、ウクライナにも春が来たよ!とPhoto Letterが届いた。


(photo by Maria Gubareva from Ukraina)


わたしが昔、キエフを訪ねた時もちょうど5月初旬で、
日差しも眩しく、公園の噴水が光に美しく映える季節だったのを思い出す。
通りのカフェで飲んだビールが美味だった。
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読んで、読んで、読んで
先日の気管支炎がずっと尾を引いて、
終日「肺が泡立ったような」感覚がなかなか抜けないでいた。
こじる、という言葉があるが、
具合の悪いところを治すべき時に治さない自分が良くないのだと、
この陽気にハイキングにも出かけられない自分を海より深く反省する。

熱はないので外に出ても良さそうなものだが、
咳が止まらず、傍迷惑この上無しの状態。
傍若無人なわたしなれど、流石にこれではイベントその他に出かける気持ちにもなれず、
それならばと、ひたすら朝から晩まで本を読んでいる。

これだけまとまった冊数に目を通したのも久しぶりなら、
瞼が疲れたのか、おかしな痙攣まで起こす始末(苦笑)。
その中でも、読みごたえという点では一押しなのが米原万里著『打ちのめされるようなすごい本』。

ロシア語の通訳としても、作家としても非凡であった彼女の訃報が届いたのが昨年5月。
この本はその年の秋、彼女を追悼する形で出版されているが、
死の直前に書かれた『癌』本に関する書評と
自身の病の根治を求めて様々な治療法に彷徨う様子に、
あまりにも身につまされて読むに読めず、そのまま机の端に積んであったのが本書だ。

現代ロシアを手っ取り早く、しかも的確に読み通そうとするならば、
まずそのナビゲーターとして本書が候補に挙がるだろう。
もちろんロシアがらみではない本も数多く取りあげられているが、
ここで推されたロシア関係の各原著に当たれば、相当な勉強量にもなるだろう。
しかも紹介されている書籍の多くは大著の類いではあるが、
彼女の的確でともすれば「これでいいや」と満足してしまいそうな評論を手がかりに、
なんとか読み通せてしまいそうな「気がする」のはわたしだけだろうか。

米原万里という人がこれほど多くの書評を手がけていたことを知らなかったのはわたしの不勉強だが、
それにしても、彼女の書評は、こういう風に読めば本を面白く読める、的な、
読書を楽しめなくなった人への清涼剤のようでもあり、
一見、辛口毒舌な評論の向こう側に、様々な読者に対しての周到な配慮があるような気がしてならない。
その辺り、難しくて何を書いてあるのか分からない書評と比べれば、
一体どちらが迷える読者の道標に相応しいのか答えは不要だろう。
『打ちのめされるようなすごい本』、ゴールデンウィーク後半のお供にお勧めしたい一冊だ。
よもやま | - | - | author : miss key
最近聴いた新譜から


最近聴いてみて面白かったロシアものの新譜からいくつか簡単に紹介を。
(写真の左上から)

◆ Лады - О!Чилап / Олег Чилап
 モスクワのロックグループ"オプチマーリヌィ・ヴァリアント"のリーダー、アレク・チラプの1stソロアルバム。
 優しいギターの弾き語り、歌の文句はちょっと意味深。。。

◆ Политичний вертеп / Струнний квартет для собак
 「犬のための弦楽四重奏」というちょっと変わった名前のグループが織りなすラジオドラマ仕立てのアルバム。
 音楽ものだと思って買うとびっくりすると思います。
 ロシアのユーモア系だと思ったら、ウクライナ盤。
 ネタの面白さは残念ながらわたしも解説できませんが、旧ソ連を旅したい!禁断症状な方ならお勧めの1枚。

◆ Двадцать пять и пять / Круиз
 80年代に結成されたロシアのロックグループ、クルイースのベスト盤。
 ごくごくフツーにハードロックしています。
 最近はこの手の再発或いはリマスターによる編集盤の発売がぽちぽちあるので侮れません。
 
◆ Time Machine / Машина времени
 マシーナ・ヴレーメニの最新盤。
 何か新規性はあるかというとそうでもないのですが、かえって予定調和というか、
 それが安心というか、とにかくベテランがそれらしい音出してくれるだけでもういいというか、
 いかにもマシーナらしいサウンドでくつろぎながら楽しめるお勧めの1枚。

◆ Мракобесие И Джаз / Пикник
 『反啓蒙とジャズ』、今回のピクニークはいつもと違う方向に振ってきました。
 最近、ライブに熱心な彼らですが、サウンドもシンプルにまとめています。
 欧米の技巧派ロックグループと比較すると辛いところはありますが、
 それでは謎解きできないグルーヴが彼らの音楽の魅力。
 ライブの模様から1曲分、ボーナスビデオトラックが収められています!

◆ 45rpm: kolekja singli i czworek / NO TO CO
 CDのジャケットにMUZAとあったので思わず買ってしまいました(笑)。
 どうやら60年代後半から活躍したポーランドのビートミュージックのようです。
 トラディショナルの香りが所々するのがのどかな雰囲気を醸成。
 こんだけロシアもの聴いていてポーランドのポピュラー音楽というのはほとんど聴かないんですが、
 案外いろいろ調べると面白いかもって思いました。
 (これ以上手を広げてどうする、という話しもありますが)
pop & rock (russian and other slavic) | - | - | author : miss key
やり過ぎは禁物・・・
最近、立て続けにaudio製品の紹介を兼ねたイベントに出かけていた。
新しい製品の紹介以上に、デモンストレーションで使われる音楽ソフトが意外に面白いものが多いので、
どちらかというとそれが目当てで出かけているようなところがあり、
誘っていただいているお店関係の方には申し訳ない限り。

そうはいっても、何も「悩み」がないかといえばそうでもなかった。
ごくごくつまらないレベルではあったが、打ち込み系の音楽でぴしっと音が揃わない。
もともとそういう録音なのか、と思っていたが、mp3に落として聞いてみるとそうでもない。
んー、なぜかなあ、などと気になりながらも放置していたが、
今日は朝から天気もいいし、細かい掃除もしたいし、ということでaudioの後ろ側をチェックすることに。



良かれと思って元々ついていたケーブルを交換したりしていたのを、元の状態にしてみたら、
あれやこれやの「悩み」がいきなり解決してしまった。
多少ノイズフロアが上がってしまったり、というようなことはあったが、
かえって音がよく動き、生き生きとしていて音楽が楽しい。
というか、太いケーブルが部屋の隅にうねうねしているのもどうかと日頃から思っていたが、
じゃあ何でそれを早く外さなかったのかと言われると面目ない状態なのだが、
それでいいやと一旦落ち着くと、弄るのが面倒になっていた。
きっとマニーな方ならとことん突き詰めるのだろうが、わたしには幸か不幸かそこまでの根性がない。
思えば、イベントでも「いいなあ」と思ったときにはそういう小細工がなかった。
そこに早く気がつくべきだったかも知れない。

シンプル・イズ・ビューティフル、これでいいじゃない、と思える形。
迷ったら元に戻れ、とは昔の人はいいことを言うものだとつくづく感心しながらお茶を飲む。
わたしの部屋にも体にも風が抜けて、遠くには選挙カーの演説。
作業もはかどり、気分爽快の日曜の午後。
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きっかけがあれば
弓で擦る楽器で初めて好きになったのはチェロだった。
当時の知人の一人が大のクラシックファンで、
訊かなくても「クラシックは苦手」と顔に書いてありそうなわたしに予告もなくチケットを送ってよこした。

後に日本のTVCMでも活躍するほど人気のあるアーティストのリサイタル。
何も知らないわたしはチケットの金額に驚いてあわてて先様に電話をしたが、
今時のように携帯電話があるでもなし、連日深夜残業の相手には連絡がとれず、とうとうコンサート当日を迎えた。

食わず嫌いという言葉があるが、楽器一つから雄大な音色が紡がれる様に声もなかった。
当然、余裕もなく、とにかく緊張して出てくる音を聞き逃すまいというような様子でもあったのか、
無理に誘って申し訳ないなどと言わせてしまったわたしは本当にお馬鹿さんだと思う。
言い訳する言葉にも力ないほどの全身の虚脱感。
後から、そのチケットを取る事自体も大変だったと聞き、何度冷や汗をかいたかわからない。

時の過ぎるのは早いものだ。
その人はすでに遠く空の星となり、わたしには「音楽」と想い出が残された。
一度気に入れば、わたしはミーハーな人間だから、
コダーイにバルトークにブラームスと、あれこれヨーヨーマをアンカーにして手を延ばしていく。
きっとそんなわたしをその人は遠くから笑って見ているにちがいない。
そして、わたしもいつか、自分が貰ったような最高のプレゼントを誰かに贈ることができたなら―。
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FaureのRequiem
今週初めの頃だったか、喉に違和感があって、ちょっとまずいかなあと思っていたら、
水曜にはしっかり風邪の症状が。
気温の上下動が激しいこの時期はいつも気をつけているのだけれど、
出張が続いたこともあって、体がついていかなかったようだ。

木曜は年度始めの大事な会議があったので、それを外すわけにもいかず我慢したら、
その夕方には酷い熱発。
今週末には待ちに待った「ジョッキーマスターズ」がある。
これには這ってでも行くと決めているが、
あれこれ都合を繰り合わせて今日1日を完全休業と決め込み、ひたすら眠った。

風邪をひいた時に限って食べたくなるうどんだとか、ヨーグルトだとか、
さらには好物のバナナやイチゴ(春で助かった!)などなどを前日に買い込んで態勢もばっちり。

これではまるで遠足ではないかと笑われそうだが、
思えば、遠足の前日にはしゃいだり緊張したりで体調を崩し、
肝心の当日は行けず終いという子供がクラスに一人くらいはいたものだが、
それはまさにわたしのことだ。
熱は39度付近でうろうろしていたが、関節に来るような痛みもなく、
インフルエンザではなさそうだし(素人判断はいけないが)、
とにかく食事etc.以外はずっと眠り続けた。よくこれだけ眠れるなあというくらいに。

夜になって目が覚めたら、熱もようやく下がり、体の違和感も軽減。
快癒とまではいかないけれど、重い冬のコートを脱いだような感じがした。
熱があるときは音楽を聴いても全然×で、
耳の感覚も歪んでしまうようで、何を聴いてもピンと来なくなってしまう。
それでも何の音もしないのも気持ちが悪いので、手近にあったフォーレのレクイエムをかけた。

クラシックには全然詳しくないし、雑誌などもあまり目を通さないので、
ひょんなきっかけで好きになった曲が入っているのをジャケットの好き嫌いで適当に選んでいたりする。
このフォーレもそんな1枚で、
harmonia mundiというレーベルのおしゃれなジャケットが目を引くアルバムだ。



と、偉そうに書いてはいるものの、わたしはこの曲を最後まで聴けたことがない。
なぜか途中で眠ってしまうのだ。
そのくらい、聴いていて気分が落ち着き、深い深いところに連れて行ってくれる。
疲れているのに眠れないような時にこれ以上ない睡眠薬である。
ついでながら、この曲だと、途中おかしな夢を見ることもなく、目覚め時も爽快。

どうやらジョッキーズマスターズには行けそうな気配。
良かった。
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『アワー・コネクション』いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー
日頃からCDなどのリリース情報にアンテナを張り巡らせている訳ではないけれど、
最近、細野晴臣関連の作品があれこれと出てくるので気をつけていたら、
長らくレコードで探していて未だ手に入らずじまいのアルバムがCDで再発されるのを知った。

□ アワー・コネクション/いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー

以前、一度CD化されていたのだが、気がついた頃には既に廃盤。
アナログ同様、中古CDでも結構な値段がついてしまっていた。
ところで、今回はリマスターされての再発だが、
90年のCD化のときと曲構成には変更はない。
肝心の音はどんな具合かというと、
オリジナルの盤を聴いたことがないので比較はできないが、
いきなり細野さんのベースがゴリゴリと出てきたりして、
ヴォーカル以上にバックの演奏の鳴り方が意識されている様子。
彼女の歌い方がこういうノリに合うのかどうかは少し疑問だけど、
今回の再発が「昭和アーカイブス」と銘打たれている通り、
音が出た瞬間に気分は70年代。
当時の歌謡曲やニューミュージックを楽しんだ方なら思わずにっこりするだろう。
思えばわたしにとっても70年代は濃密な音楽体験をした時期。
こうして音に時代を感じるのもなかなか楽しい1枚だ。
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静謐のなかにこそ
自分が確かにいたと実感する記憶のなかで、深く印象に残っている空間があるとすれば、
それは、20代初めに過ごした木賃アパートの一室。

先日、仕事で西新宿の裏通りを近道していたら、当時住んでいたような建物が並ぶ一画に行き当たり、
目眩にも似た感覚で膝の力も抜けてしまいそうなほどであった。

共用の階段と手洗いの、いかにも、なアパートの群れ。
もう人が住んでいないかもしれないがらんとした佇まいに、
分刻みにあれこれ動いていく春先の慌ただしさのなか、
予期もせぬ救いを得て大きく深呼吸をした。

できることなら、ほんの少しの「勇気」と 
― 他人の空気を侵害するための
あと少しの「図々しさ」があれば、
わたしは、当時の時間さえ生々しくその手に取り戻せたかも知れない。

モノクロでもセピアでもない、その色褪せた映像は、
かつて本当に我が目にしたものだったのか、
それとも想像や記憶のゆがみが為せる技なのか。

窓の外に揺れる洗濯物の白に我にかえる。
そこに居た自分は一体、いつの自分だったのか。

問いかけの空しさにも似て、
朽ちた玄関にひっそりと咲く花の侘しさが
いつになく身に沁みる。

窓ガラスが風にカタカタと揺れる音。
冷蔵庫が夜に震える音。
じいじいと電球の鳴く音、蠅の羽音。
下階から洩れるカラオケ伴奏の音。

それらは静謐の中にこそ、音として生き生きと記憶に刻まれて。

後ろを振り返ることがこわくなったのは、いつの頃からだったか。
忘れる、ということが幸せの一つのしくみなのだと
思えるようになった季節のある午後の出来事。
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折にふれて聴く盤は
こんなblogにも時折メールをいただけたりする。
最近よく尋ねられるのが「折にふれて聴く盤は何?」。

Chet BakerやPink Floydはわたしにとって薬か食事のようなものなので別によけると、
ターンテーブルに載せる回数が特に多いのが次の3枚。

 ◆ 2. Red Hot / Francy Boland The Orchestra
 
 この時期のFrancy Blandのものはどれも好きな演奏ばかり。
 でもこのアルバムは特別。
 1曲目の"Close Your Eyes"から切なくも美しいメロディが
 続く"Hopeless"に流れていく様に思わず胸が締め付けられそうになる。
 もちろん、DuskoもSahibもいる。何故こんなに豪華なメンバーなんだろう。

 
 ◆ Sweet Rain / Stan Getz

 上京してきて最初に買ったCDがGetzのこのアルバム。
 "O Grange Amor"、一度でいいから生演奏で聴いてみたかった。
 彼の録音の好きなものはコンコード時代に集中しているがこれは例外。
 1曲目の出だしで当時の下宿の空気が思い出せるほど、
 悔恨と痛切に満ちた想い出語りに欠かせない1枚。


 ◆ True Ballads / Archie Shepp Quartet

 この中では一番新しい録音になるSheppのバラード集。
 "Everything must change"が彼の演奏で聴けるなんて。
 これがShepp?と言う人もいるかも知れないけれど、
 わたしはこの盤の優しいSheppがとても好きだ。
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Александр Глазунов
わたしはロシアンフリークを自称してはいるものの、ロシア文化の裾野は広く、また奥行きもあるので
そう簡単に全体を見渡せるとは思っていない。
寧ろ、何かの機会に「こんなのもあるよ〜」と教えてもらったりすると、喜んで調べたり、探したりしてしまう。

表題のアレクサンドル・グラズノフという作曲家もその一人で、
昨日の土曜、立ち寄ったお店のイベントにてご紹介いただいた"Elegy"という曲が、
抑制が利きながらもあまりにロシア的だったので思わず「何という曲ですか」と尋ねたのだった。

見せていただいたレコードのジャケットには、確か"Glasnow"と書かれていたので、
最初、単純に英語のアルファベットから翻字して検索してみたのだが、
よく考えれば"В(ヴェー)"の音が"W"で表記されているのだから、
それはおそらくドイツ語表記なんだろうと思わなければいけなかった(笑)。
道理でいくら探しても出て来ない、というので、もう一度気を取り直し、
"S"の音が濁るのを思い出しながら、とうとうグラズノフの解説に行き当たったのだった。

< 学生時代のゼミ教官が独文の研究者だったので、
  例えばヤロスラフ・サイフェルトを「ザイフェルト」と発音されていた

グラズノフの解説はこちらをご覧いただくとして、
実際の音源を探すのは、慣れたジャズやポピュラーではなかったせいもあって、なかなか大変だった。
キリル文字ならともかく、英米表記だと常に頭の中で音を出してみないとそれにつながりにくい。
結局、ロシア作曲家コーナーの箱から1枚抜き取ったのが下のワルツ集だ。



前のオーナーのところではあまり可愛がられていなかったのか、埃が酷かったものの、洗ってみれば新品同様。
聴けば聴いたで、500円でおつりがきたのが申し訳ないぐらい、
艶やかで軽やかな音の立ち上がりに思わず手を叩いてしまう。

クラシックは音楽を習っていた頃、半ば押し付けられるようにして聞いたせいか、
自分の棚を眺めてみても、そのソフトの数は全体の1割にもいかない感じだ。
そういえば、話は脱線するが、ペテルブルクの墓地でチャイコフスキーの墓に参ったとき、
同様の日本人が多いのか、管理人の方から
「貴女のお国でグリンカの人気が無さそうなのが残念だ」と話しかけられたことを思い出した。
墓に供えられた花束の数をバロメーターにしての発言だったと思うが、
そういえば同じプーシキンでも『エフゲーニ・オネーギン』は何度聴いたかわからないほどなのに、
当時『ルスランとリュドミラ』は観たこともなければ手元にソフトの1枚も持っていなかった。

その音楽を手に取って聴いてみるのは、とどのつまりきっかけの有る無しによるところが大きいと思う。
CD店やレコード店に出かけても、それこそ膨大な数のタイトルが並んでいるし、
その中から1、2枚選ぶというのは案外面倒で厄介なことだ。
先日の土曜もいつものお店で閉店時間を過ぎているというのについ長居させていただいたが、
先のグラズノフではないが、道しるべを貰えるチャンスはとてもありがたい。
縦横無尽に音楽をむさぼっていくほど性根が据わっていないわたしなので、
そんなとっかかりを上手く得ていけたらと思う。
新しい出会いを楽しみにして―。
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