音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
Dire Straits
定時で気兼ねなく上がれるNo残業デー。
せっかくだからと改装して間もないレコ店に寄ってみたが、収穫はこれといってなし。
でも手ぶらも何だからと思って選んだ1枚がダイアー・ストレイツのデビュー盤。



捜すとなくて、何でもない時によく見かけるアーティストってあるものだけど、
ダイアー・ストレイツはわたしにとってまさにそんなバンド。
ヒット曲がたくさんあるから、ラジオなんかで耳にしていて、
初めて買って聴いてみたアルバムでも知っている曲やメロディがある。

途中で止めたくなる感じが一切ない。こういうのって気持ちいい。
せっかく1stから入ったから、順番に全アルバムを聴いてみたくなる。
いつもなら、ある程度調べたり訊いたりして最初にどれから入るか吟味してしまうのだけど、
たまには当てずっぽうで買ってみるのもいいなと思った。
そういう時、1枚300円の中古盤は強い味方だ。

そういえば、ってわけではないが、
帰りに寄ったコンビニの有線放送で『おしりかじり虫』を初めて聴いた。
後ろに流れる音はなんだか懐かしい感じで、初めて聴いた気がしなかったが、
こういう曲調が流行る世相に興味が沸くというか、
ロシアでグリュコーザがブレイクしたときのことを想起させる。
言わんとするところはかなり違うけど。

今日で10月がおしまい。早い、時間が過ぎるのは。
週末は今日の分もしっかりレコ店巡りすることにしよう。
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鳥の歌
部屋も片付いたので、というわけでもないが、
レコードプレーヤーの調整をやってみたくなった。
マニュアルのようなものが見当たらないので、
お世話になっているお店に質問メールをして準備。

新品で買ってからちょうど3ヶ月が過ぎ、微調整するにはいいタイミングかも知れない。
調整といっても、水平出しとアームのバランス、カートリッジの位置、それから針圧。
基本的な部分しかまだまだできないし、それもまあ十分と言えるかどうかのレベルだけど、
CDプレーヤーなどと違って、自分の手がかけられるのも初心者なりに楽しい。

一通りのチェックをしてから聴いたのが、カザルスの『鳥の歌』が入ったレコード。



以前、イベントでオリジナルのアルバムを聴かせてもらってから、
その有名な演奏もさることながら、ジャケットの素晴らしさに目が釘付けとなった。
美しくコーティングされていて手触りもよく、どう眺めても美しい限りだ。

いつか同じレコードが欲しいと思いながらも、
見つかるのはとても高価なものばかりでなかなか手が出なかったのだが、
とうとう順番が回ってきたのか、手頃な盤と巡り会えた。
安いのには理由があって、ジャケットのコーティングが痛んでいるのと、
サンプル盤のため、ブックレットに"SAMPLE"という仰々しいスタンプが押されていること等。

『鳥の歌』はいつ聴いても心の底から哀しくなる曲だ。
哀しくて胸が締め付けられるけれど、辛くはなくて、
哀しさも度合いが深まると、ある種美しさと綯い交ぜになり、その境界は曖昧になる。

カザルスの奏でた鳥は一体どこまで飛んだろう。
はばたく鳥の羽に触れようとして伸ばす手が空を切り、
指の間から空高く太陽の照らす光が漏れる。

「鳥の歌~ホワイトハウス・コンサート」、
録音は1961年、時の大統領、ケネディの御前での歴史的名演。
CDでも上の画像にある通り、同じ写真のジャケットで出ています。お勧めです。
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模様替えは筋肉痛と引き換えに
聴きたいレコードがすぐに探せない、すぐに出て来ない。
そんな状態がとうとうやってきてしまった。
CDはある程度分類して棚に並べているので探しやすいが、
レコードは整理するスピードよりも買うスピートの方が早いので、
片付かないうちにどんどんとやってきてしまう。

ものすごく気に入った盤は床置きしているので何がどこにあるのかすぐわかるけど、
一旦棚やダンボールケース(disk unionの40枚用)に入れたタイトルは、
「あれ、どこだっけ」と探しまわることが少なくなくて、
多分このまま放っておくと、

「持っているけどどこだかわからないから『もう1枚買う』」

というお馬鹿なことになりかねないので、一大決心した。
根本的に収納を考え直し、大模様替えをすることにした。

「大」と銘打つからには理由があって、
もともと今のような広さの部屋に住んだことがなかったため、
家具の配置から何から今ひとつ、
六畳一間のアパート暮らしの使い方を単に「拡大」しただけ故に、
根本的にやり直さないといけないのがずっと気になっていた。
要するに、1LDKの間取りを全然活かせていない。

流石にこの部屋にも3年目となり、動線と風通し、壁の効率を考えた収納、
それから、ドアを開けた時の目隠しにもなるような家具の配置などなど、
懸案事項を一気呵成に解決すべく、絵柄を考えること1時間。

よしこれで!というプランが出来たので、早速、モノを動かす順番をチャートにした。
もともと、床の見える空間が座布団1枚分しかない、といった部屋に住んでいたから、
ゲームの『倉庫番』よろしく、動かし方を間違えると「詰んでしまって」身動きできなくなる。
これは本当に洒落にならないのであって、まあ昔より広くはなっているけれど、
本やレコードの置き場を考え、効率よく棚に収め直すことを考えると、
チャートはとても便利だし、途中でくじけそうになるのを何とかしてもくれる。

< 作業の達成度が一目瞭然

本とレコード、CDの並べ替え、残念ながら「二軍」となってしまったアイテムの別途収納など、
いい機会だからやってしまおうと欲張ったので、結構な作業量になってしまった。
しかも、今日は朝から台風の影響で大雨と大風(笑)。
こんな日になにも模様替えしなくても、と思われるだろうが、
重い腰がようやく上がっているので、予定通り決行した。

こんなにしんどい思いをするのだから、どうせならネタにしようと思い、
使用前使用後仕様の写真も押さえたのだが、
あまりにも凄まじいので載せるのは止めにした(苦笑)。
本もCDも相当減らしているけれど、棚から出すとかなりの量になる。
うちなんかよりもたくさん物を持っている方はいくらでもおられるだろうが、
一体どうやって整理しているのか、本当に不思議だ。
一度向学のためにお部屋訪問させてもらいたいと切に願うほどだ。

結局、作業は朝8時30分にスタートし、夜7時に終了した。
行程は全部で10、途中、レコード棚を一旦バラすところで案の定放棄したくなったが、
休憩すると筋肉痛で体を動かすのがより億劫になるので、
きれいになった部屋を思い浮かべつつ、作業に戻った。
根気の無い人間なので、こういう時の自分は心の底から褒めてあげたいとさえ思う。

昼食もいつもよりたくさん、ガシガシと食べた。
日頃こんなに体を動かさないから、食欲は自分でも驚く程だ。

そんなこんなで、夜10時を過ぎてようやく落ち着き、
届いたばかりのアシュケナージ指揮シベリウスの交響曲6番、7番他を聴いているが、
レコードの上げ下ろしがキツかったのか、肩から上に腕があがらない。
腰から下もパンパンに張っている。
予想通り、シャレにならない筋肉痛が。
もうシベリウスどころではないので、とにかく早めに休むことにした。

明日の天皇賞、観戦に行けるだろうか。
重がからっきしダメな子も出走するので、
てるてるぼうずを吊るしてから寝ることにしよう。
明日はどうか晴れますように。
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音数の豊かな
スクリャービンの録音をあれこれ探していて、
曲目もよさそうというので買ったCDが期待以上の内容、
1曲目のEtude,Op.8 No.12が始まった瞬間、その芳醇な響きに心奪われた。



サンクトペテルブルク出身のピアニスト、Yevgeny Sudbinの最新盤。
80年生まれの若き演奏家ながら、録音はもう何枚も出ていて、
ラフマニノフやチャイコフスキーなどロシアの作曲家のものを中心に、
ドメニコ・スカルラッティのソナタ集など意外な感じのするアルバムも。

音色が深く、音数豊かなピアノの響きが静かな夜更けを贅沢な時間にする。
彼のピアノで願わくばメトネルのソナタが聴きたい。


◆ Evgeny Sudbin Official Site http://www.yevgenysudbin.com/
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懸賞に当たる?
夏前に大人買いしたアシュケナージのCD再発&Boxセット。
その特典というか、応募券にて送られてきたアシュケナージのインタビューCD。

ポストに届いたCDを見て、これは「懸賞に当たったか?」と思ったが、
よく考えてみたら、応募者全員が貰えるキャンペーングッズなので、
当たった訳でもなんでもなかった。

勘違いしていたのには理由があって、
今年になってクラシックのCDをあれこれ買い込んでいたら、
プレゼント企画が結構あって、

< 例 ゲルギエフの"SWAN LAKE" → ゲルギエフの日本公演チケット

のべつまくなしに応募していたら、
今となってはどれがどれやら、よくわからないでいる。
というか、ほとんどはハズレてしまうので、
たくさん買った葉書代やら、
あるいはしっかり書かされる個人情報にかかる代償(苦笑)など、
よく考えなくても、ちょっと大人げない行為だったかと反省する。

さて、アシュケナージのCD、流石に全訳はついていないけれど、
ブックレットにインタビューの概要が載せられていて、
英語ダメ人間のわたしにも、彼の肉声でもってことばを感じることができる。


アシュケナージという人はタルコフスキーと並び、わたしにとって特別な存在だった。
旧ソ連の亡命芸術家、というだけでなく、
否、だからこそ、ロシアを感じ取るためのキーワードを、
彼の演奏や発言等から読み取ろうとしてしまうのかも知れない。

故郷は遠きにあって想うもの

我がことをアシュケナージと同じスケールで語るのは余りに乱暴だと知りながらも、
田舎から遠く離れて暮らす自分であるが故にわが根の存在を強く思い知らされる。

無意識のうちに、都会の風に稲穂の揺れる音と草の匂いを探す自分に戸惑いを隠せない
22回目の東京の秋。
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How Dare You !
最近、どこでも目にする"best ***"といった体裁のディスクガイド。
なにかと便利だし、暇を持て余すときにぼんやり眺めてもなかなか楽しかったりするので重宝する。
時には調子に乗って、自分だったら何を選ぶかなあとか考えてみたり。
それはもう見事に自身の嗜好が露出するので、
自分で作って自分でウケてるという完全な自己満足の世界に浸りつつ、
ロックで今選ぶなら10枚の中に入るな、と思うのが10ccの"How Dare You !"だ。



10ccのアルバムは、その時々に目についたものを買っているので、
最新の紙ジャケCDだったり、いつかのリマスターCDだったり、
あるいは再発のアナログ盤だったりといい加減だが、
How Dare...だけはオリジナル盤、米盤、国内盤と全てアナログで揃えてある。
このアルバム、1日に何度も聴きたくなることがあって、盤が痛むといけないので、
それで安いのが見つかった時に仕入れて都合3枚になったもの。

特にこのアルバム中、ラストに収められた"Don't Hang Up"がとても好きなのだけど、
オリジナル盤の元オーナーはやはり同じ傾向だったのか、
どうもこの曲のトラックが一番痛んでいたりする。
なので、気軽に聴ける安レコ、例えばカビ有り300円、とかを拾ってきて、
きれいにクリーニングして喜んで聴いている。

そうはいっても、別に10ccの強烈なファンという訳ではなくて、
大ヒット曲"I'm Not In Love"を聴きたくてベスト盤CDを買ってみたら、
他の曲もすごく良かったので、とミーハーなハマり方をしてしまったもの(笑)。


季節が深まりつつあるせいか、聴きたくなるのは定位置の70年代モノばかり。
それと選んでいるわけではないのに、結果的にそういうところに落ち着いてしまう。
なぜだろう、と考えてみるが、
音楽の善し悪し以上に音の向こうにある背景のようなものに惹かれているのかも。
そんなことを思いつつ、広告の裏に書き留めたmy best 10 70s'。
10年後に同じことをしたら一体何枚同じ作品を選ぶだろう。
想像するのが少々恐ろしかったりして・・・(笑)。
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子供の頃に聴いた音楽
お金を出して『自分史』を作ったという人の話を聞いた。
ビデオ画像あり、写真あり、その他関連資料ありと、随分お金と時間のかかることだが、
そういう作業を引き受けてくれる専門の業者さんがいるというから、
世の中にはいろいろな商品を創り出している方がいるものだと、
肝心の内容よりはそちらの方につい気が向いてしまう。

自分自身は、個人史をつくって残す程の気概もなく、
毎日をすごすのに精一杯だけど、
思えば、音楽とのつきあいってどんな風だったかと時折思い出しては溜息をつく。

親から与えられた最初の音楽、というと、
< 子供が喜ぶ童謡とかそういうもの以外で
グレン・ミラーとベンチャーズだったが、
ビッグバンドの方が気に入ったのか、ラジオでJAZZ番組を探しては聴くようになった。

最初のマイ・アイドルは、トミー・ドーシーだった。
30年代〜50年代に活躍したバンドが出てきてしまうというのが何ともはやだが、
当時はトミーがトロンボーン奏者だということもろくすっぽ知らないまま、
いい曲だなあ、と思って解説を聞いていると、トミー・ドーシー楽団の演奏だった。

今は正直、それほど追いかけて聴いているわけでもない。
音楽といえばビッグバンドという私のビッグバンド黄金時代はあっけなく過ぎ去り・・・
そんなこんなをつらつらと紙の切れ端に書き留めていくと、
自分でもあまり気づいていないことが結構あって、笑いを禁じ得ない。

面白いのは、写真など見ても思い出せないようなことが、
どんな音楽を聴いていたのかを思い出すと、
それにまつわるエピソードが芋づる式に出てくること。
まあ、あまり思い出したくない出来事もそこそこあるが、
それにしても記憶の鍵のようにして
いろいろな音楽体験が頭の中に層を成しているというのは、
他の人にもあてはまったりもするのだろうか。

思えば、『私の音楽史』とするだけでも膨大な量になりそうだ。
そんなものを作ろうとは思わないけれど、
今度帰省したら、地元の図書館に出かけてみようと思う。
今あるかどうかはわからないが、当時は結構な量のレコードライブラリがあって、
貸しレコードをやっていたのだった。
自転車で1時間ほどかかる場所にあるが、
ライブラリを眺めていたら、きっとくだらないこと、つまらないこと含め、
あれこれいろんなことを思い出せるに違いない。
そして、改めて今の歳でかつて聴いた音楽を聴いたらどんな感想を持つだろう、
そんなことがまるで他人事のように楽しみだ。

いや、ほんとうの他人にはきっとどうでもよい、暇人の独り言。
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もしも願いが叶うなら
1つだけ願いが叶うとしたら、何がいいかな。
昔毎晩聴いていた『クロスオーバー・イレブン』の復活、やっぱりこれかな。

今から思えば、ものすごく手が込んだ内容だし、
同じようなものを簡単に作れるとは思えないけど、
スクリプトも選曲も、
そして初代の石橋連司からラストの津嘉山正種までいずれのナレーションも素晴らしくて・・・。

最近メールのお問い合わせで、どうしていろいろな音楽を聴くようになったのか、
と訊かれることが多いが、
自分でもはたと考えるに、やっぱり『クロスオーバー・・・』の影響が大きいかなと思う。
流行曲が漫然と流れる類いの番組とは本質的に違った立ち位置で、
素晴らしい音楽をたくさん知ると同時に、
曲を選ぶという姿勢のようなものに触れることもできたと思う。

ああ、いつか復活しないかな、『クロスオーバー・イレブン』。
今夜はアジムスを流しながら眠ろう。
よもやま | - | - | author : miss key
漁盤の成果
休みというのにいつもより早く起きて家事を片付けること光速の如し(笑)。
天気が今ひとつなら外出を控えようと思っていたのだけれど、
どうやら持ちそうな気配なので、午後から渋谷に出かけた。

なんとなく、今日はついていそうな感じだったけど、
先日イベントで聴かせていただいたRobert Wyattの"Shipbuilding"を12inchで確保。
幸先のよいスタートだったせいか、集中力が途切れず、箱を覗き続ける。

ここのところクラシックのコーナーばかり見ていたので、
今日は気分を変えてJazzコーナーをチェック。
新着箱の中身もがらりと変わっているから、1枚1枚丁寧に・・・
というほど根気がないので、ガサゴソ適当に抜いてたら、ArchieのSoul Note盤が。



何だか拍子抜けするくらい安いので怪しむも、盤もきれいなので確保。
この時点でさっさと帰って早く聴きたい気持ちになるも、もう少し掘ってみる。
そうしたら、Gene Ammonsの"In Sweden"が出てきて思わずにっこり。
国内盤だったけど、盤もジャケットもとてもきれい。
73年のフェスティバルでのライブ録音で、メンバーも豪華。

< Horace Parlan, Red Mitchell, Ed Jones...

モダンのコーナーはそのくらいにして、フュージョンの箱もついでに覗いたら、
Grover Washington, Jr.の"Come Morning"が。
このアルバム、演奏自体はいつものGroverで、いかにも穏やかな音色だが、
他のとちょっと違うのは、Grady TateのVo.が入っていること。
シングルカットされてヒットした"Be Mine"が聴けるのがこの作品だ。



これだけ見つかると、もうお腹いっぱいかなと思いつつ、
昔からずっと好きだったHerbie Hancockの"Head Hunters"を抜く。
いつでも箱の中にある盤だけど、"Chameleon"と"Watermelon Man"がめちゃかっこいい。
かっこいい演奏というとこのアルバムを真っ先に思い浮かべるほど。
CDだとどうしてものっぺりした感じが拭えないのが、
レコードだと埃っぽい空気感がファンキーな演奏をより盛り上げてくれる。



他にも、フィリップスから出ているコンチネンタル・タンゴのボックスセットを拾って、
今日はこれでおしまい。
人ごみを避けるためにも、夕方早々に帰宅。
とても安く買えたので、正直音を出してみるまで心配だったけど(笑)、
どの盤も良いコンディションで演奏もとても楽しめる内容。
GeneもSheppも曲といい、音色といい、秋にぴったりのアルバムで大満足。

次はまた違う街のお店に出かけてみよう。
もう今月の運を使い切ったかも知れないけれど。
レコードの話 | - | - | author : miss key
Drawn to all things - Ian Shaw
気温が不安定なせいか、通勤途中に風邪気味の人をよく見かける。
そういうわたしも客商売なのに肝心の喉をおかしくしてしまい、調子は今ひとつ。
今夜は残業もそこそこにして、部屋でのんびり音楽を聴いている。



ようやく届いたIan Shawの最新作。
繰り返し聴いているのは6曲目、"a case of you"。
音量を絞り、しんと静まりかえった夜の部屋で聴いていると、
まるでIanがわたしに話しかけてくれているよう。

Joni Mitchellのトリビュートに編まれたこのアルバム、
ライブで自在に歌う彼も魅力的だが、
こうしたスタジオ録音での歌唱はまた違った表情が見えて新鮮。

IanのCDは旧譜も含めて店頭にあまり並んでいないので入手が少々面倒だけれど、
さわり試聴するなら、LINN Recordsのサイトで可能♪

試聴は → http://www.linnrecords.com/recording-drawn-to-all-things-sacd.aspx



ここのところ、周囲で心ない出来事を見聞きすることが多い。
心の余裕をなくしているのか、自分のことばかり正当化して、
相手への思いやりが欠けているような気がする。

心が痩せぎすになりそうな毎日だけど、
Ianの本作は流しているだけで気持ちが温かくなるとっておきの1枚。

眠れない夜にもお勧めのアルバムです。
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