音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
突然、雨。
週末、居所を離れるので、事前投票に出かけた日曜。
雨のマークは予報のどこにもなかったと思うが、
パラパラと、突然の雨。

だらだらと暑い日差し、陽の高いうちに出かけたわたしが悪いのか。
汗もだらだら、ほんの少しだけ、脇を通り過ぎる風。
人への届け物があったので、濡れないよう抱えるようにして道を急いだ。


雨は昔から苦手だったが、
去年、雨を眺めるわたしをテーマに友人が歌を作ってくれてからは、
それほど嫌いではなくなった。

否、結構前から雨をテーマにした歌や曲は好きな物が多い。
ミシェル・ルグランの「シェルブールの雨傘」サントラもその1つ。




春先にとあるLiveに出かけてからというもの、
寝ても覚めてもとまではいかないまでも、わたしの頭は一色に染まった、
あるミュージシャンが雑誌の取材で選んでいた10枚の中の1枚でもある。

このアルバム、日本企画の豪華2枚組(ボーナストラック6曲入り!)。
映像作品の方は、音楽ほど好きではなく、通しで音楽を聴く機会には恵まれなかったので、
今回、その雑誌記事をきっかけに買ってみた。

ここしばらく、CDプレーヤーを修理に出していたのできちんと聴けなかったが、
今夜めでたく修理完了、我が家に戻ってきたので早速聴いてみた。
響きもたっぷりに、美しいメロディが部屋の中にたゆたう。

ルグランの曲って、どうしてこうも美しいのだろう。
主題曲がインスト、歌付きといくつかのバージョンで展開されているけれど、
主人公が掛け合うように歌っているバージョンは切なさも際立っていて、
別に何か悲しいわけでもないのに目がうるうるする。

今夜はぐっすり眠れそうだ。

cinema & Soundtrack | - | - | author : miss key
"Happy end" by Sergei Nemo feat Чернусь/Мегаполис live in Snegiri
友人のロックミュージシャン、ドミートリィ・チェルヌーシ(Dima)から届いたビデオレター。

Dimaとセルゲイ・ネモとの新たなユニットでのギグ、"Happy End"。

たくさんの音楽ファンに聴いてもらえたら、ということで紹介します。




 
pop & rock (russian and other slavic) | - | - | author : miss key
『甦る怪物(リヴィアタン)』に唸る
8月5日、紀伊国屋サザンシアターでの佐藤優氏と亀山郁夫氏の対談を聴講に出かけた。
この対談は、亀山氏の『罪と罰』翻訳3巻や「『罪と罰』ノート」の出版を記念してのもの。
といっても対談という言葉から思い浮かべる穏やかさとはちょっとばかり様子が違い、
一時はご両人のスリリングなやりとりに思わず瞬きを忘れることも。

対談後、お二方のサイン会があるというので、
まだ手にしていなかった佐藤氏の最新刊を手に列に並んだ。
氏の著作は10冊程度しか目を通していないけれど、
文脈から立ち上る鉈の切れ味のような雰囲気が、
まさに目の前のご本人から直に感じられたのが印象的であった。






最新刊のこの作品、氏の著作を連読されている方ならすでに目にしたエピソードも数多く出てくるが、
まさに激動のモスクワでの生々しい体験と数々の「読み解き」に、
思わず唸ってしまう自分がいる。
単なる政治や歴史的展開の解題ではなく、また力技でぐいぐい読み手を引っ張るのでもなく、
血潮の温かみを常に感じさせながら、適度な距離感で安心感を与えつつも、
いつの間にか読み手を佐藤ワールドに引きずり込んで離さない。
その油断も隙もない緊張感、そして無意識のうちに「切られている」ことの心地よさ、
まさに読書の快楽、此処に在り。

「人生相談」の形をとりながら世相を斬った近著2冊、
一見その回答のハチャメチャさに思わず含み笑いしつつ、
学問としての宗教を極めんとした人の「謀略」にわざとハマる愉しさ、
なかなか止められなくて困ってしまう(笑)。

いつか対岸から眺めた、煤で汚れた彼の地のホワイトハウスを思い出しつつ、
ついさっき読み終えたページをまた繰り返してみる。
久しぶりに熱くなった、一粒で二度美味しい一冊だ。 
よもやま | - | - | author : miss key
「SPレコードに聞く世界の音楽」/レコードコンサートのお知らせ at 国境の南・渋谷
恒例の国境の南、レコードコンサートのご案内です。
主催者のお一人、北中正和さんのサイトから転載してご案内いたします。 

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渋谷・国境の南・レコード・コンサート
今回のテーマは「SPレコードに聞く世界の音楽」です。 
蓄音機を使って聞くわけではありませんが、
SP時代の音楽ならではのおもしろさを体験していただければと思います。
案内役は蒲田耕二、田中勝則両氏とぼく(北中正和氏)です。

日 時:8月29日(土) 午後3:30open、4:00start 
会 費:1000円(ワンドリンクつき) 
場 所:渋谷・国境の南 http://www.kokkyo.net/access.html 
    東京都渋谷区道玄坂2-25-5 島田ビル3F-D
    TEL/FAX: 03-3463-5381 

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今回はSPレコード音楽ということで、黒い円盤大好き人間には堪らないテーマ。 
なのにわたし自身は当日、東京を離れているため参加できません(涙)。 
会場はそれほど広くありませんが、かえってそれがレコードコンサートのいい雰囲気を盛り上げます。 
8月末のまだまだ冷たいビールが美味しい季節、 
お一人参加でも気後れせず、ぜひ会場へ足を向けてみてはいかが?
live & イベント | - | - | author : miss key
蒸し暑いから、ではないけれど
JAZZレコ店には最近めっきり足が向かなくなっている。
蒸し暑くてJAZZはちょっと、というのではなくて、ただ、なんとなく。
この時期、寝不足もあってついつい集中力にも欠けるから、
レコード店でアイテム探しという訳にもいかず、
わたしにとっては意外にお財布に優しい?季節なのかも知れない。

と言ってる端からたまには覗かねば、と立ち寄った新宿Union。
中古の盤はあれこれ眺めただけで何も買わずじまいだが、
再発ものでちょっと!!!買わずにいられない1枚が壁にかかっていたので即ゲット。



 


このアルバム、オリジナルがまともに出て来たらかなりの高価のはず。
セカンドプレスの、ジャケにあまり威厳がなく、音もそれなり、の1枚も、
確か何年か前に見たのが最後でしかも7、8千円はしていた。
ペラン、としたレコードなのに・・・。

このレコードを初めて聴いたのは、
渋谷JAROの店長から「**さん、多分これ好きだから」と言われ、
件のセカンドを試聴させてもらった時のこと。
ずばり1曲目からわたしのツボだったこのアルバム、
当時はCDだって探すのが大変で、それでもうちで聴けるようになってすごく嬉しかったのだ。

それが、澤野工房からの復刻版で出たとあってはもうとりあえず買うしかない。
結構高価なのだけど、とりあえず、なんとかして買う(笑)。
汗が滲んだ額を拭いつつ、部屋にたどり着いて取り急ぎ、聴いた。


復刻盤にそれほど多くは期待しないでいるけれど、
いい方に予想が裏切られると、それはまた嬉しさ倍増というもので。

今日のユニオン、壁にダスクファイヤーなど飾られてあったりしたけど、
いつの時期だったか異様に値段が高騰していた頃からすればかなり安くなっている。
とはいっても10万円を越えるレコード、眺めるだけで幸せ?
とにかく今日の1枚、ずっと大事に聴こう。
こういうのに限ってうっかり爪で傷つけてしまったりするから(汗)。

others (music) | - | - | author : miss key
TVが貰われていった日
気がついたらもう8月。
先々月に買ったテレビがあまりによく映るので、
全然見なくなってしまった古い方のテレビ、SONYの21型ブラウン管式。

9年目に入るけれども、どこも壊れていないし不具合もなし。
なので、新しいのを買った時に引き取りに出すのは何となく惜しくてそのままにしてあった。
とはいうものの、狭い部屋を何とかしたいというのも本音。
身近な人の世間話に、ひょっとしたら古いテレビを貰ってくれそうな人がいて、
「ひょっとしたら」と思って実際に相手に尋ねてもらったところ、本当に貰ってくれると言う。

それで、今日のような蒸し暑い日の夕方というのに、
わざわざその「身近な人」が車で先方に運んでくださった。
(私は運転免許なしの役立たず、ほんとうにありがたいです!)

そのテレビ、今まで20kgくらいの重さかな、とか思っていたが、
調べてみたら28kgほどもある。
(「目方でドン!」なら絶対失格ですね、ってこの話が通じる方はどのくらいいるだろう)
 
本当に良かった、まだ使ってくださる方がいて(ほんとうにありがとうございます)。
ここのところ、暑さに参ったのかだるい日が続いていたけれど、
今日は格別気分がいい。
記念にちょっと前に撮った部屋写真を残しておこう。

よもやま | - | - | author : miss key