音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
久しぶりの海外小包


ロシアものの新譜リリースは夏前あたりから何故かぷっつりと止まってしまっている。
webのリストに並ぶのはmp3でのコンピレーションやベスト盤ばかり。
買う物がないと、それはそれでまた寂しかったりして・・・。
と思っていたら、ドイツ国内のロシア人向けショップで去年後半に出ていたタイトルがちらほら。


そして久しぶりに届いた海外小包。
ドイツからの配送費は正直決して安くはないけれど、でもまあいいか。
ユーロのレートがここしばらくいい感じなのにも救われた。



新譜と言えるのは、右上、デューナのアルバムに、下中央のコンピレーション、
それからど真ん中に隠れているアンドレイ・バンデーラの最新作。
DVDはダゾールシリーズの監督が撮った最新作、
それからペンキンの45歳バースディ記念Live(ボーナス映像が充実!)。
こうした映像が手軽に楽しめるようになるなんて、10年前なら想像もしなかった・・・。

ロシア国内の政情がやや不安定な様子は
gazeta.ruなどの記事を拾い読みしているレベルでも感じられる。
「一隻の船に二人の船長は要らない」と歌ったのはウンデルヴート。
その二人って誰? 3、4年前とは少し意味合いが変わってきているようだ。
pop & rock (russian and other slavic) | - | - | author : miss key
MARIZA "JAPAN TOUR 2009"
秋が少しずつ深まる今日この頃。
夜の涼しい風を部屋に入れながら、小音量で流すファドもなかなかいいもの。
情感たっぷりながら、決してウエットじゃなくて・・・。
それは酒場の歌だから?

来月、ファドの歌姫、マリーザが来日します。
アルバムも何枚か国内盤が出ていますが、Liveで聴けるチャンスはそうないと思います。
まるでモデルのような美しい彼女、歌を聴けばいい意味で裏切られること必至。
わたしも彼女の歌を生で聴けるのが今からとても楽しみです。

公演日時:2009年10月14日(水) 
開場 18:00  開演 19:00
会場:日比谷公会堂
チケットインフォメーション:アオラコーポレーション(←クリック!)


live & イベント | - | - | author : miss key
レコードと音楽のある時間に
夏の疲れが出そうなこの時期にまとまった休日、ありがたみを痛感。
去年あたりだと暇さへあれば中古店に出向いてレコードを探して歩いていたが、
まだ見たこともない盤に触れてみたいという思いはあっても、
いつものソファに横になって未読本に目を通しているとあっというまに時は過ぎる。

思うところあって、再生装置にアップグレードを施してもらった。
わたしの使っているLINNというaudioのレコードプレーヤーが手元にやってきて3年目。
注文してから組み上げられる、そんなシステムにも惹かれていたが、
いざ使ってみると、あまりに素っ気なく、また自己主張もないので、
かなり無理して買った割には拍子抜けするような感じであった。

正直、再生の状態にはこれという不満はなかったけれど、
毎年収入は落ちるし、手取りはもっと下がるしで、やっておけるとしたら今なのかな、
そう思えたので思い切ってアップグレード。

音楽の温度感、暗騒音の質感がぐっとあがって、結果、手触りのような生々しさが増した。
ただの黒い盤から音がもりもりと湧いて出てくるようにして。

昨日の曇り空から変わって今朝はいい陽が差し込む。
胸の中を空っぽにして聴くレコードは、いつもに増して心地よい。
ずっとこのまま、ただぼんやりとレコードを聴いていたい。ずっと、このまま。


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Der Katalog
ビートルズのリマスターCD、豪華Box Setの華々しい売れ行きの記事があちこちに。
こういう話題が普通の新聞の記事になったりするのは、
やっぱりビートルズだから?

これほど話題沸騰だと、野次馬根性的に気になるのは致し方ないとしても、
モノラルのCD setは、モノ好きとしては心惹かれるものがある。
とはいっても、既に完売相次いでいるようで、オークションでは既に高値で出品されている様子。

欲しい人が普通に買えるようにすればいいのに、ビートルズなんだから。
不景気で減額中のお小遣いやりくりして「えいっ」と大人買いしている友人だっている。
廉価でないのは仕方がないとして・・・も。




Box Setというと、今ものすごく気になっているのがKraftwerkのリマスターCDセット。
英語の記事なので正確には理解できていないのだけど、
どうやらバージョンがいくつかある様子。

英語版は既にリリースされていて、価格もまあ買える範囲。
でも、欲しいのはやっぱりドイツ語バージョン。
独語版が出るのか出ないのかもよくわからなかったのだけれど、
詳しい方に教えていただいた記事から、"Der Katalog"というタイトルで来月発売と知った。

知ったが最後、やっぱり欲しい、どうしよう、となるのが人情(笑)。
独語版の方が、なぜか英語版よりも高い。何故だ!?

ジャケットも新装で、もともとのが良かったかも、とか、
いろいろ「けち」を付けて「欲しくない」暗示をかけようとしているところが、
もう既に怪しいというか、だめモード(苦笑)。

手元にある彼らの作品は初期の数枚のCDもしくはレコードで、
大人買いの条件も揃ってしまっている。
テクノ系の音楽、リマスターが意外や意外にハマって幸福感大だったりもする。

もっとも、ビートルズのモノBoxのように数日で完売!とはならないだろうから、
もう少し悩んでみよう。
秋の夜長とはいえ、もうちょっと憂いのあるテーマで悩みたいものだけれども。 


◆ http://www.kraftwerk.com/
pop & rock | - | - | author : miss key
夏の終わりに
盆休みに帰り損ねた田舎に、夏の終わりに駆け込むようにして帰った。
住み慣れた集落にこれといった変化はなかったが、
地元の鉄道だけが、少しずつバージョンアップしていて驚いた。


 


否、DVDなんかも発売されているし、テレビでも何度か取り上げられたそうで、
わたしよりも地元に詳しい東京の友人が何人もいたりする。
仕事さえあれば帰りたいと思うことしばしばながら、
ただでさえこの不況、どうにかなるものでもないと思いながら帰京した。


関西から空の便にて戻ったが、
台風の加減で足止めされること2時間前後。
無事羽田に降りられたから良かったが、引き返す可能性もありということで、
条件付きのフライトであった。

機内はミニテレビにオーディオとそれなりに充実していたが、
わたしが聴きたかったのは最近購入したビーチボーイズのCDだった。





わが田舎は海からそれほど遠くないが、やはり山間部の農村という方が正しいだろう。
風にそよそよ、稲穂はゆれる、赤とんぼもゆれる。
それ以外目に入るものといったら、知ったご近所の家屋敷がちらほら。

そんな言葉通りの田舎でこんな音楽がラジオから流れてきたらいいなあ、
そしたら音小さめにして、昼寝をしたら気持ちいいだろうなあ。
目が覚めたら、隣の川で冷やしておいたスイカをみんなで食べる。

いつもなら高校野球中継を聴きながらそんなことをする夏休みのところ、
今年は休みが取れなくて、ぐずぐずしていたら夏が終わってしまっていた。
それに、都合良くラジオからビーチボーイズは流れてこないので、
iPodでこのアルバムを聴きながらの午睡。

このアルバムのレコメンドには、カリフォルニアの雰囲気が充満!とあったけれど、
場所ちがいなわたしの田舎で聴いても、なかなか楽しかった。
といっても、2、3曲目あたりですぐ眠くなって、
素晴らしいコーラスの曲までは行き着かないのだけれど。
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