天使づくし | 2009.10.31 Saturday |
週の後半、映画『天使と悪魔』を見続けに見た。
天の邪鬼なので(笑)、前作『ダヴィンチ・コード』を見たのは随分遅かったが、
今回はいろいろな先入観をたっぷり持ったままにして、
吹き替え、字幕、字幕無しと拡大版を楽しんだ。
テンポの良さは、限られた時間に内容を詰め込むことの裏返しかもしれないが、
登場する人物はいずれも魅力的で、
ストーリーが直線的な割には(犯人像が二転三転するが)何度観ても飽きない。
それにフィクションと判っていながらも、ついついのめり込んでしまえる作りが、
ミステリーやサスペンスもののファンとしては嬉しい限り。
天使続き、ではないが、クールダウンに懐かしい音色のピアノ演奏を聴いた。
『天使のピアノ』、日本最古の輸入ピアノと言われる滝乃川学園の楽器を用いて演奏された録音だ。
そういえば、関西圏では有名な中古ピアノ店のCMがある。
古いピアノの音は甘やかで優しいので、商品としては人気があるのだと、
その企業が取り上げられた雑誌記事を思い出した。
このピアノは、ただ古いだけの楽器ではないだろうが、
それにしてもなんと心地よい響きがするのだろう。
こんなピアノだったらわたしも一度でいいから弾いてみたい。
平均律のメロディ、ショパンのノクターン、或は別れの曲。
どれもこのピアノの音色に良く合っていて、こういう楽しみ方もあるのだと再認識。
いや、このアルバムに収められた全19曲のうち、
聴いて良かった〜と最も余韻の深い1曲はシューマンのトロイメライではないか。
演奏自体はそれほど印象に残るものではないが、
例えば、アンデルジェフスキがこの楽器でショパンを弾いたらどんな風だろう、
と想像するだけでうっとりしてしまう(笑)。
この作品はSACDハイブリッド盤でマルチチャンネル録音あり。
自宅ではCDレイヤーでしか聴けないため不明だが、
空間に拡散する音の粒子がより一層快い録音になっているのではと想像する。
映画の『天使と悪魔』は忙しい作品だったが、
こちらのCDはゆったりと心穏やかに 寛ぎたい時のBGMにぴったりだ。
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