音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
アーラ・プガチョーワの『メリ』
今朝のNHK-FMワールドミュージックタイムはリクエスト特集。
その中で、アーラの歌に魅せられ、ぜひともとのリクエストが流れた。
曲は『メリ』。

その方はCDを探したが見つからず、それで再放送をとの要望だった。
確かにCD番号がアナウンスされても露盤は購入が面倒。
このblogをお読みになるかどうかはわからないが、
とりあえず、同様の興味をお持ちの方にと思い、整理してみた。


◆ CD:"Птица певчая. Любимые песни" / Алла Пугачева
  試聴等はコチラ → Russian DVD


この曲、ベスト盤等にも何度か入っていますが、古いCDはさすがに廃盤のようです。
上のCDは過去に出たものの再発で、現在でも入手可能です。




さて、歌詞の方は次のサイトに出ています。
◆ Karaoke.Ru http://www.karaoke.ru/catalog/song/18541985

久しぶりに聴いたこの曲、こんな映像も残っていたんですね。
しみじみです。




pop & rock (russian and other slavic) | - | - | author : miss key
サーカスの唄
今日ほどインターネットをありがたく感じたことはない。
ずっと気になっていたとある曲の歌詞やメロディ、音源にたどり着けたのだった。

とはいえ、もう長いこと忘れていたこと。
きっかけは昨晩のひばりの歌。
歌詞の冒頭に「旅のつばくろ、さびしか・・・」というのがあって、
そのフレーズを耳にした途端、もう何十年も前の記憶の欠片が甦って、
頭の中をぐるぐると駆け巡った。

「サーカスの唄」、昭和の初めの歌だ。

作詞は西条八十、曲は古賀政男。
さて、あとは誰の歌を聴いたのかをつきとめれば・・・。



わたしはこの歌を「旅のつばくら(ろ)、淋しかないか」の8小節しか覚えていなくて、
いつだったか、緒形拳主演の「陽暉楼」のワンシーンで聞いたのを最後に、
当時はこんなに便利じゃなかったからなかなか調べようもなくそのままになっていた。
だから、上の映像に行き当たったとき、心のなかに生暖かい息が漏れたような気がした。
あーという声にならない声を発しながら、人に言いようもない幸福感に包まれて。
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ひばり再発見/世界の音楽を聴く・レコードコンサートat国境の南
週末の午後、いつもの渋谷・国境の南に出かけた。
年が改まってから最初のレコードコンサート。
今回は美空ひばりを特集して、大半の音源がなんとSP盤起こしという豪華さ。

美空ひばりの歌がすごいというのは言い尽くされていることだから省くとしても、
SP盤を元音源とした再生、その歌声のふくよかでまろやかなこと!
CD-Rに落としてなおかつこのレベルだから、
SP盤を直接聴いたらさぞかし・・・と想像の域も限りない。

50年代の歌を、わたしはさすがに直接耳にはしていないが、
母親が口ずさむ昔の流行歌を端で覚えていて、
曲名は知らなくても、メロディや歌詞を知っているものが大半だった。

驚いたのは、単なる歌の巧拙だけでなく、歌のジャンルを問わないこと。
彼女の、わずか12歳の頃から10代後半の歌声は、
まさに絶頂を極めたという言葉がいかにも似つかわしく、
どの曲を聴いてもため息が漏れるのだった。

特に印象に残ったもの・・・いずれを選ぶか逡巡なくはないが、
スキャットが絶品の「A列車で行こう」、そしてうた沢の「槍さび」だった。
A列車の歌伴はひょっとしてシャープス&フラッツ?
部屋に戻ってから調べたら、やっぱりそうだった。

※シャープの歌伴でジャズのスタンダード集が出ています → http://www.amazon.co.jp/

うた沢の方は江戸時代の俗曲ということで、音源はあまり手近になさそうだが、
個人の方の紹介ページがあったのでリンクを残しておきます。

※試聴はこちら → 江戸端歌・俗曲の試聴と紹介<槍さび>

コンサートは、裏話あり、トリビアありと、歌好き、レコード好きにとっては極上のひととき。
イベントでは随分古い音楽を取り上げることも多いけれど、
音楽を知る人のことばの力を借りて、
この場で流れる音楽は活き活きと聴く者の心に語りかけてくる。
これがレコードコンサートの醍醐味というもの。


さて、新年最初とあって、主催者のお一人、蒲田さんからお年玉グッズが。
欲しいと手を挙げた6人中4人が貰えるという高確率ながら、
超のつく苦手というか弱すぎじゃんけんでわたしは敢えなく惨敗。
でも、そのあとで素晴らしいお年玉が戴けた。



やはり主催者のお一人、田中さんの秘蔵ひばりSP盤から起こされた素晴らしい歌の数々。
そしてCDのデザイン・・・!
1月からお宝を手にしてすっかり上機嫌、寒空の下も足取りは軽かった。


☆ 次回レコードコンサートはタンゴが特集されるかも。
  告知され次第、このblogでもアップします。
live & イベント | - | - | author : miss key
ようやく出会った1枚
こういう盤があるんだよ、
そう人から教わってからもう随分長いこと探していた1枚のレコードが、
ついにわたしの手元に!

ちょっと前までは中古レコード店の在庫リストなんてあまりなかったように思うけど、
最近では通販リストも兼ねてリストがオープンになっていることが多くて大助かり。
もっとも、箱の中に「在るか、ないか?」なんてドキドキしながら探すのが楽しいのだけど、
時間がなくて見切れない時にはやっぱりリストの検索が便利だ。

で、ちょくちょく検索していると、土曜の朝、件のレコードが何とリストに!!!
もう売れてしまってるかなあ、と思いながら出かけてみたら、まだあった(祝)。


 


Francy Boland & Kenny Clarke Big Bandの"Famous Orchestra"。
チェコのSupraphonから69年に出ていた盤で、わたしのはStereo。
実はmono盤もあると聞いていたが、裏ジャケにmono盤の番号も記載されていて、
探せば見つかるかも・・・なんてもう次のことを考えてしまう(笑)。

ジャケのデザインもほんのりチェコの香りがするけれど、
演奏内容はプラハで開催された国際ジャズフェスティバルのLiveの模様のよう。
録音はさほどhi-fiでないのは仕方ないにしても、
なんとも言えない埃っぽさの中にもノリノリのクラーク・ボランらしさが炸裂して、
思わずにっこり。

彼らのレコード、一時期レア・グルーヴとかなんとかって言って結構高値になってしまい、
なかなか買えなかったけれど、
ユーロ安も手伝って、最近ようやく手頃な値段のものも出始めた。
わたしが買ったこの盤は東欧etc...の箱に入ってたから、ちょっと目に付きにくかったかも。

当時の時代を思わせる、裏ジャケの隅っこに書かれたロシア語の解説。
ちょっと複雑な思い・・・。

***

ここ1ヶ月ほど、レコード買い過ぎ警報が出そうなほど。
でも出会ったときがもう最後かも、と思うとついつい。
盤欲はなかなか尽きることがないけど、それもまた楽しいのが困りものである。
レコードの話 | - | - | author : miss key
世界の音楽を聴くーレコードコンサートのご案内/渋谷・国境の南
恒例のレコードコンサート、国境の南でのイベントを、 
主催者のお一人、北中さんからの告知を転載してご案内いたします。

今回は魅惑の日本歌謡、美空ひばりを特集。 
これまで特定のアーティストに注目して組まれた会はなかったかと記憶していますが、 
さて、お三方の選曲や如何に!

***** 

国境の南トリオ(蒲田耕二、北中正和、田中勝則)がご案内する世界の音楽。 
次回は1月23日(土)午後4時からの予定です。 

国境の南トリオ・レコード・コンサート@渋谷・国境の南 
会費 1000円(ワン・ドリンクつき) 

恒例『世界の音楽を聴く』レコード・コンサート、
3年目の新春第 1回は初めて本格的に日本歌謡を採り上げます。
題して 『ひばり再発見』 

終戦直後、解放と復興の時代に出現した美空ひばりは、
素直で明るく、エレガントでさえある少女歌手でした。
60年代以降のヘヴィな“演歌の女王”とは、まったくの別人です。
生き生きと喜びに はずむ彼女の初期録音は、
新しい時代の到来をリアルに証言してい ます。 

音源には、主として初回発売当時のフォーマット、78回転盤を使用します。
声の響きがCDより断然きれい。
世界でも稀な天才少女の絶妙なうまさを堪能してください。 

どなたもお気軽にご参加ください。 
国境の南は、渋谷駅から東急本店にぶつかって、左に進み、
スターバックスを通り過ぎた角を左折してすぐのビルの三階にあります。 
電話03-3463-5381 

***** 

◆ 国境の南web site http://www.kokkyo.net/
live & イベント | - | - | author : miss key
嗚呼、だから止められない
午後、audioのお店、Sound Createでのレコードを聴くイベントに参加。
女性ヴォーカル、しかもいずれも美人!揃いでお腹いっぱいになりかけたほど(笑)。
音楽が素敵なのは当然としても、ジャケットの写真、
当時の流行とはいえ、いずれの歌手も健康的でグラマラス。
同性ながら、転んだ瞬間に折れそうな脚をしているような女性よりも、
今日、眺めたジャケットの中の女性たちの方がずっと魅力的に思えた。

さて、今日は新年最初のレコード・デイ。
この年末にjazzでの探し物を次々と手にしたのに気を良くして、
(或は、次の年の運まで使い切ったかもしれないのに?)
途中、先のイベントを挿んで2軒、jazzのお店に出かけた。


新宿のdisk unionはバーゲンをやっているせいか、凄い混み具合。
殺気立つところまではいかないものの、探し物をとっとと見つけて外へ出たい。
Martin Dennyを格安で発見するも、目当てだったChetの盤はわずかの差で売却済だった。

気を取り直して、久しぶりの西新宿はHal's Jazz Recordsさんへ。
いつもご主人の綴る日記をWebで読ませていただいているので、
実は久しぶりという気が全くしないのだけれど、実店舗は半年ぶりくらいだろうか。


 


通販リストはいつも楽しみに眺めていてはいても、
箱の中を順番に覗いて行くのはやっぱりなんといっても愉しい。
思わぬ出会いがあるかも知れないから、ちょっと緊張したりして(笑)。
でも、今日は少しばかり「余裕」をもって出かけたから、
何枚か選んでも大丈夫、というのも気分良し。

ご主人はじめお店の方とおしゃべりしながら、
欲しかった盤10枚のうち熟慮に熟慮を重ねて選んだ5枚から、
手にして一番嬉しかった盤が上のジャケット、Dusko Goykovichの"ADIO"。

ユーゴスラヴィアのレーベルから出ているイージーリスニングもので、
内容は好きずきあれど、とにかくこのチャーミングなジャケット、
いつかは自分も一枚を、と思っていたアルバムだった。

一時期、Dusko人気でどのタイトルも高値を付けていたので、手が届かず終い。
それでもいざ探してみればなかなか見つからなくて、
もう買えないかなと半ば諦め気味でいたのが、
5年待ってようやく我が家にやってきた。

***

年明け早々、職場で厳しいことを言われたりして、
< どんな努力をしたって無理なことを言われても凹むだけです
せっかくの三連休、ちょっとどうよ、というスタートだったのだけれど、
起死回生逆転ホームラン、と言いたくなるくらい上々の連休初日。
またがんばろう、って元気をたくさん戴いた1日だった。


◆ Hal's Jazz Records web site : http://www.hals-jazz.com/
レコードの話 | - | - | author : miss key
タルコフスキーへのオマージュ


外気に触れると、寒い、というよりは、冷たい、という方がしっくりくる。
たった数日間、田舎で過ごしただけなのに、 東京に戻った途端に喉が痛くて堪らない。 
それでも、 真っ暗な部屋に帰ってきて最初にするのは、 窓を開けて空気を入れ換えること。

ただでさえキンと冷えた部屋なのに、 
こんな音楽を流したら体の芯から凍えるのでは、と思えるようなアルバム、 
"Nostalghia: Song for Tarkovsky"、ピアニストのFrançois Couturierという人の作品だ。 

どこまでも静かで、余計なものは一切混じっていない透徹と深度、 
ロシアの映画監督、タルコフスキーに手向けたオマージュの数々。 

冬の夜の深々とした闇に身を沈めて聴きたい1枚。
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С Новым 2010 годом!
頌 春 2010.1

新年明けましておめでとうございます。

今年もまた多くの音楽との出会いがありますように!


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С Новым 2010 годом! 

Дорогие читатели, 

«Ото-но кайлаку-теки нитижо» поздравляет вас с Новым 2010 годом, 

желает вам крепкого здоровья, удачи и счастья!


よもやま | - | - | author : miss key