音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
ディランのチョコ

来日記念に出されたチロルチョコレートのボブ・ディラン版!
Amazonを何げに眺めてたら、たまたま見つけました。
買われた方の感想を読むと、先日のライブ会場で売られていた様子。

でも、買ってももったいなくて食べられないですよね。
子供の頃、1個10円か20円で売ってたチロルチョコですが、
わたしはチョコレート中毒なので、食べずに保管、というのは無理な話です。

味の方は多分、前からのチロルチョコなんでしょうが、
ファンの方は何箱かまとめ買いされたのでしょうか。
さて、クリックするかどうか、なかなか悩みどころであります。
よもやま | - | - | author : miss key
full of life
毎日、毎朝、飽きもせず天気の話になる。
暑かったり、寒かったり。
気温の差が激しすぎるから、そこそこ暖かいのに暖房入れたくなったりするのが困りもの。

こんな調子がかれこれ1ヶ月も続いているからか、
昨夜あたりから蕁麻疹がお出ましに(笑)。
こうなれば早くGWが来ないかなと休日ばかりが待ち遠しくなる。





張りつめた神経が勝手に解れそうな、ゆるくてほんわかする1枚を。
Enrico Ravaのアルバム、"Full of Life"。
たしか北欧のトリオで、こういうほのぼの系ばかり演奏しているバンドがあったけど、
("Sweet Jazz Trio"とか、そういう感じの名前の・・・自信なし)
寝る前でも余裕で聴けてしまう、というか、
お風呂上がりなんかだとすっかり眠くなりそう(笑)。

Enrico Ravaのトランペットは、ずっと前に人から勧められて聴いたのだった。
Chetが死んですごく落ち込んで、「もう聴くものがない」などと宣っていたわたしに、
「すごく似てる人がいるから」と聴かせてくれたのだった。

確かに音色とか音の出し方は似ている部分があるかもしれないが、
根っこが全然違う二人だから、正直、Chetの代わりになる音楽では決してなくて、
わたしは、RavaはRava、そう思ってときどき目についたアルバムを買って愉しんできた。

そういうRavaの、"Full of Life"っていうタイトルが少々引っかからない訳ではないが、
先ほどまでの体中の皮膚が引きつって痒くて・・・
というのがいつのまにか治まってきたから、まあ、どうでもいいことにしよう。
それにしても、今日はまだ火曜というのに休日の恋しい1日であった。 
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映画の中身なのか音楽なのか
去年だったか、ブルーレイで借りた"Zodiac"をもう一度見たくなった。
話の筋もさることながら、オープニングに鳴っていた音楽がとても印象的だったから。

曲はDonovanの"Hurdy Gurdy Man"、
ダダダ×4ッというドラムのリズムが頭に焼き付いている。





近所のレンタルDVD店に行ったが、なぜかDVDもブルーレイも借りられている。
また来週まで待てばいいのだけど、
どうしても見たくて廉価版のDVDが出ていたのを購入した。

早速見たのだけれど、ストーリーはわたしの記憶の中でかなりネジ曲がっていたようで、
思っていた以上に面白く、
エンディングもまたこの曲だったので、作る側もこれをテーマにしているのだろうと思う。
でも肝心の歌詞の意味がよくわからない。

英語って、ごく身近な単語が並んでいるような文章の方が難しいような気がする。
嗚呼、この曲で一体何を言いたいんだろう、気になって眠れないほどではないが、
明日またきっとこの話題が頭の中にもやっと浮かんでは消えたりするに違いない。
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Miserere
ECMの旧作がいくつか選ばれてLPで再発されていた。
とりたててECMファンというわけではないが、
ジャケットの絵柄が美しい写真だったり、デザインが印象深かったりするので、
せっかくだからと2枚ほど選んで買った。

ジャケットで選んだだけなのに、
偶然エストニアの作曲家、Avro Partの作品だったので、
いい加減に選んだりしてもどういうわけか旧ソ連圏に絡んでしまうんだなあ、
なんてひとりごちつつ、
もう随分前に旅したタリンの郊外の街の様子を思い出しながら聴いてみた。





このアルバム『ミゼレーレ』は89年の作品だそうだ。
全体的に響きの美しい教会で聴きたくなるような宗教音楽風にまとまっているけれど、
B面はコーラスを楽器というか効果音的に取り入れたゲンダイオンガクのような感じで、
ECMの作品の多くに共通する独特の雰囲気がここにもある。


今日の日曜のように、久々に朝から気持ちのよい日差しがあると、
部屋の中にこもっていないで外にでるのがいいのだろうが、
こうして清々しいコーラスやオーケストラの演奏を聴いていると、
ついこのままうたた寝する方が幸せだと思ってしまう。

部屋の温度は十分なのに、
足下がまだ冷たく感じられて、暖房を入れてしまう。
うたた寝しても風邪ひかないくらいにならないか、などと思いつつ、
レコードの回るのをぼんやり眺める平和の休日。
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Runaway
今日は一日冷たい雨の日だった。
なのに、廃墟のような建物で3時間超、立ちっぱなしの仕事で、
もうGW間近いというこの時期に足下から凍るような冷たさ・・・。

疲れたを連発するのは申し訳ない限りだが、
この抜けないで積もり積もって行く疲労感はどうしようもなく果てしない。




こういう気分のときは、やっぱり優しい音楽が一番。
UKフォークからチューダー・ロッジのアルバム、"Runaway"。
澄み切ったギターとコーラスの清々しさにもうすぐ見るだろう初夏の青空を思い浮かべる。

都会ではなかなか見ることのできない、ほんとうの青空。
夏草の匂いと切っても切り離せない、光と色のハーモニーにもにて、
チューダーの2人は心の底から寄り添うようにして歌う。

ほんとうの青空、
ひょっとして、それを恋しく思う人の心に在るものなのかも。


 
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春はかくも眠いものとは
今年の花粉症はそれほど酷くなくて随分助かったと思いきや、
春眠暁を覚えずとはよく言ったもので、
近所の桜はもう散ったというのに、毎日眠くて仕方ない。

夜は23時には横になって、朝は5時半に起床という昔からのサイクルに戻ってからは、
大きく体調を崩すことはないけれど、
深夜のラジオを楽しむこともなければ、テレビの映画をこっそり見るのも大変で、
都心に住んでいてこの農村のような毎日というのは如何かとさすがに自分でも思う。


「疲れやすい〜、眠い〜」と独り言を言ってたら、
同僚からアリナミン某という栄養剤を紹介された。
今の最大の悩みである眼精疲労によく効くというのだが、
店頭で値段を訊いてみたら、ちょっと躊躇するような金額だったので買わず終い。
お金で健康が買えるのなら安いもんなのだろうが、やっぱり、ね。

そこで、ちょっと懐かしいけど、ぐっすりと眠れそうなぽかぽかな1枚を。





ユキヒロさんのヴォーカルを中心にシングル曲を編んだ企画盤。
88年から96年というと、個人的にはもっとも金欠に喘いでいた時期で、
音楽ソフトなんて滅多に買わず、ソースは主としてラジオだった。

だからシングルカット集が耳によく馴染むんだろうか、懐かしいんだろうか?
ユキヒロさんのこの当時のアレンジは、ファンタジーというかメルヘンチックな音作りで、
とにかく耳に優しいのだ。

Twitterでフォローしている彼のつぶやきも、そんなふんわりした印象そのままに、
はっとするような特別なことばではないかもしれないが、
じんわり癒されるというか、温めの温泉にゆったりつかる感じだ。

さて、ここのところとにかく眠いのは単なる寝不足、それとも春だから?
或は、落ち着かない通勤電車の込み具合に取り立てて苛立つこともないのは、
どこか無意識のうちに耳を塞いだりして自分を護っていたりするんだろうか。
突然この時期に雪が降ったり、よくわからないことが簡単に起こってしまうけど、
いちいち気にしていても始まらないし、と高層ビルの窓から遠くをぼんやり眺める日々。
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Tango in the night / Fleetwood Mac
久しぶりに晴れ渡った空を見てほっとする。
正月明けに買った布団乾燥機はとても便利で重宝だけど、
ほんとならそんなものが要らない生活の方がいいに決まってる。

予定の無い日曜ほどのんびりするものはない。
何年か前までは手帳の予定欄が埋まらないと時間がもったいない気がしてたけど、
次から次へと予定を入れて時間を消費しないといられないというのも、
少し違うのかなあ、何焦ってるんかなあ、と思えるようになった。


 


Fleetwood Macって、特別好きではなかったけど、
聴けばいつかどこかで耳にしたような懐かしい歌がいっぱい。
今聴いている"Tango in the night"は、3枚千円の箱から引っこ抜いたLPレコードの1枚。
これだって、あと1枚選ばないと割引にならないからとジャケットが奇麗なのを選んだのだった。

10曲くらい入ってるのに、全然どの曲もタンゴじゃないし、
でもそれでも構わない、聴いててほんとに楽しいから。
タンゴじゃないけど、思わず体が動くし、踊りたくなるよ。
今日のような爽やかな休日の午後にぴったりの1枚だ。
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音棚の整理
先日、聴きたいCDがなかなか見つからず、同じのを2枚買いそうだったので・・・
ということで、音棚の整理を敢行。

仕事でちょっとした(否、ちょっとしたどころか・・・大汗)ミスがあり凹んだ。
それどころじゃないが、手を動かして嫌なことは忘れることにする。

** 今年は厄年だったか、と自分の歳をサバ読んでみても、
** 誰も面白がってくれないしなあ。



 
よもやま | - | - | author : miss key
Summertime
あまりに天気の悪い日が続くので、すっかり嫌気がさしたのか、
今朝がた見た夢は、
じりじりと暑い夏の盛りの昼日中、
体の半分が隠れるほどの麦藁帽をかぶせてもらい、
田んぼの畦にしゃがみこんで地面をひたすら歩く蟻を眺める自分だった。

体を起こして時計を眺めたら6時にもなっていない。
まだ眠りこけていたい気もしたが、
何の脈絡もなくガーシュインのサマータイムが聴きたくなった。
で、朝の早から引っ張り出したのはジャニス・ジョプリンのライブ録音。





彼女は少し歌詞をアレンジして歌っているが、
サマータイムの歌詞はこんな感じだ。


 "Summertime, 
 And the livin' is easy
 Fish are jumpin'
 And the cotton is high

 Oh, Your daddy's rich
 And your mamma's good lookin'
 So hush little baby
 Don't you cry..."


わたしが育った家は決して裕福ではなかったが、
父も母も健康で明るく、日々食べるものに不自由のない農家だった。
川の魚は跳ねなかったけど、夏の日に作物はぐんぐん育ち、風はいい薫りがした。
これをきっと幸福感というのだろう、
子供の頃の、究極に美化されているかもしれないが、これ以上ない幸福の記憶よ。

音楽好きな両親の影響で、この曲もスタンダードの1曲として普通に耳にしていたが、
この歌詞の意味を、此処に出てくる農家の意味合いを理解したのは随分後年になってからのことだ。

蟻の隊列に魅入られるのは4歳の頃もそれから40年経った今もさして変わりないが、
ジャニスの歌を受け入れられるようになったのはごくごく最近のこと。
それにしても何故これほどまでに切々と歌うか。

強めに入れた紅茶の香りにようやく普段の朝を取り戻したが、窓の外は雨。
玄関のドアを開けるのに、ほんの少し勇気が要るよな重たい空。
明日はせめて天気が良くなりますように。
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タンゴの調べ/渋谷・国境の南 レコードコンサート
薄曇りながら街を歩いていると汗ばむほどの春の陽気。
これで不景気?と思うほどの凄い人出をかき分けてたどり着いた国境の南は、
いつも通りのリラックスした雰囲気。

今回のテーマはタンゴ。
タンゴというと古くは1910年代の録音が残っていて、
ある種の厳しさと様式美に満ち満ちたタンゴから、
歌謡曲寄りの親しみやすいタンゴまで実にさまざま。

元はダンス音楽ということでインスト中心だったのが、歌ものも出るようになったそうで、
わたしにとってタンゴと言えば、
社交ダンスで緊張の張りつめた様子で華麗なステップを繰り広げる様子や、
子供の頃よく聴いていた日曜朝のNHK-FMのラテン特集だったりする。

それになぜか昔から実家にあった、タンゴのレコードは、
全曲ラ・クンパルシータのオムニバスになっていたもので、
タンゴと言えばクンパルシータと刷り込まれてしまっていた。
未だ曲名を言えといわれれば、クンパルシータとエルチョクロという判を押したような有様だ(笑)。

ただ、日頃良く聴くロシアものの音楽の中でも、情熱的な音楽のくくりの中で、
タンゴ調にアレンジされた曲はよく耳にする。 
今回も、ウクライナ出身の歌手、ピョートル・リッシェンコが1曲紹介されたが、
彼はルーマニアに亡命して歌っていた人なのだというのを初めて知った。
彼はロシアのタンゴの王様だと言われたりもするので、旧ソ連で歌っていた人だと思い込んでいたのだ。

さて、レコードコンサートの冒頭で紹介された3枚シリーズのタンゴ特集盤。
1枚目が下の「世界のタンゴ 第1集」で、このアルバムにもリッシェンコの歌が収録されている。
このCD、まだリリース直後で、amazonや店頭でも入手可能。




当時、SP盤で聴かれていた歌謡というのは、独特の麗しさがあって、
こうした音楽にハマってしまうと、SP盤の蒐集という大変深い沼が待っている(笑)。
なんでもそうしたファンが集うオークションも開かれているそうで、
珍しい盤には数十万円の値がつくほどとか。

今回聴かせていただいた中では、フランスの歌手、Tino Rossiの歌声に何とも心惹かれた。
男性歌手なのだけれど、性別を超越した妖しさとでもいおうか。




このレコードコンサートは世界中を音楽で巡り歩くことをテーマにしているので、
タンゴ特集といえども、元祖アルゼンチンタンゴはもとより、
フランス、アジア、アラブと幅広い選曲。
もっとも、タンゴの歴史をひもときつつ、話題はシャンソンやレンベーティカetc...に広がり、
参加者も巻き込んですっかり飲み会のように盛り上がってしまったので、
予定されていた曲の一部は次回以降に持ち越しとなった(笑)。

レコードコンサートというとついお固い雰囲気を思い浮かべるが、
参加者の顔がぐるりと見渡せるアットホームな雰囲気の集まりなので、
ビールも進みつつ、リラックスモードでのあっという間の3時間。
次回案内もこのblogでぜひ告知していきたいので、ご興味のある方はぜひ♪
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