音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
"Le Concert"
泣いて笑って、また泣いて。
そんな映画に久々に出会えた。
邦題『オーケストラ!』、仏作品"Le Concert"だ。

舞台はロシア、モスクワ。
かつてはボリショイ劇場の人気指揮者であった主人公が、
ブレジネフ時代に起きたある事件をきっかけに転落、
今はしがない劇場の掃除人。

そんな彼がフランスからボリショイ劇場に届いた「代打ち依頼」に閃き、
一世一代の大勝負を仕掛けて・・・


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DVDのパッケージから、お固いクラシック音楽映画だと思われたらそれは損。
もっとも、ドタバタが苦手な人に無理強いはしないが、
昔見た『フル・モンティ』のような終盤の盛り上がりに引き込まれること請け合い。

サントラを含め、演出の面では、ジプシーの音楽もある種一つの軸を成していて、
ワールド系に興味のある方には、本線とは別のストーリーにも思いを馳せるだろう。

作り込みすぎず、どこかぎごちなくて、どこか現実離れしたところがあるけれど、
それがいかにも映画らしくて、
それが故に、通底する旧ソ連社会の暗部を重たすぎず上手く織り込めていると思う。 
縦糸横糸が巧みに絡み合って最後はそれぞれのハーモニーが形を成す。

さて、この作品はフランス製作で、劇中はフランス語とロシア語が飛び交う構成。
各々のことばの響きや調子から、登場人物のキャラクターやその思いが浮かび上がる。
このあたり、退屈と見るか、面白いと感じるかは分かれてしまいそうだが。
わたしのようなロシアに興味が尽きない人間にとっては、正に「萌え」の世界だ(笑)。

この映画は、DVDとブルーレイの両方で国内盤がリリースされている。
サントラ盤は仏盤の他、国内盤も出ている模様。
サントラの方はまだ手元に届いていないので未確認だが、
台詞等がおりこまれたいかにもの構成で、
ラストの圧巻、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲は抜粋とのことだ。

今年はレンタル、劇場とも例年にない本数を観たが、
本作がわたしの一押し、2010のベストワン。
年末、年越しにまたじっくり見直したい。

◆ 映画公式サイト http://orchestra.gaga.ne.jp/ (音が出ます!)
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深町純、逝く
mixiで憧れのキーボーディスト、深町純さんが亡くなったことを知った。
11月22日のことだったそう。
また昨日は折しも新しいユニットでのアルバムが発売される日だったのに、
それを見ずに逝ってしまった。


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近況をそれほど詳しく追いかけていたわけではなかったけど、
まだまだ現役のミュージシャンとして活躍されるという思い込みがあったから、
訃報を目にしたときは、文字通り声も出なかった。

わたしがまだ10代の頃、オルガンプレイヤーになる夢が捨てきれず、
あれこれ気に入ったミュージシャンの音をコピーしては一人悦に入っていた。
もちろん深町純さんもその一人、音楽もさることながら、
彼の楽器との距離感に憧れた。

昨夜は手持ちの深町作品をずっと流しながらぼんやりして過ごした。
比較的最近の作品の中で好きな1枚、「春」。
透明感溢れるピアノの響き。
彼は亡くなっても作品は残る。でもあまりに寂しく、あまりに空しい。
また一人、わたしの憧れが遠く空に瞬く星となった。合掌。
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ドアーズどこ行った?
今日は音楽を聴きにご近所の音楽ファンの方が遊びに来てくれた。
わたし的にはメトネルをスヴェトラーノフのピアノで聴いてもらえて大満足だったのだが、
少々押し付けがましくなってしまったかもしれない、
ここのところメトネルには入れ込んでいるので(すみません!)。
普段は滅多にできない濃い話題も出て、半分はおしゃべりに費やされたが、 
ロシアな話題もてんこもりで、
久々にロシア禁断症状が収まるいい休日だった(ありがとうございます!)。

気分がほぐれたせいか、ドアーズの「ハートに火をつけて」が聴きたくなった。
先日、買い直したのが届いたライノのリマスター盤だ。


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つい先週だったか、やっぱり急に聞きたくなってCDを探したのだが、
でも探せど探せど、整理が悪くて見つからない。
「まぼろしの世界」はあるのに、おかしいなあ、2枚並べてあったはずなのに。
このアルバムには思い出があって、そう簡単にどこかへやる盤ではなかったのに。

ひょっとして誰かに貸したかもしれないが、
前に聴いたのはいつだかも覚えていないのでどうしようもない。
数年前にCDの大蔵ざらえをしてかなり処分したから、
その時にうっかり混ぜてしまったかも知れない。

そんなこんなで、結局それ以上探すのは諦め、
2枚目だけど、「リマスターされているし」、「ボーナストラックもあるから」
と自分を納得させて、買い直したのだった。

前に買ったときよりもひょっとしたら安かったかも知れないが、
あるいは、良い音で鳴っているので十分満足なのだけれども、
「同じ盤を2枚、しかも失ったというのが理由で買い直した」のは何ともバツが悪い。
ひょっとしたら同じようなことがまたあるかもしれない。
いよいよ、データでもって整理すべき時期が来たのだろうか。

リッピングを始めようと心の準備はしていて、
特集記事の載った雑誌なども読んだりしている。
とりあえずリッピングのソフトを選ぼう、というところまでは来ているのだが、
NASを用意したりするのがちょっとハードルが高くて、手前で止まったまんま(苦笑)。
いつになったら作業が始められることやら・・・。

結局、ドアーズは、棚の目立つところに並べることにした。
今度はどこかへやってしまったりしないように。
それから、聴き終わったCDは元のところにしまってから次を聴くことにした。
嗚呼(溜息)、これでどうにかうまくいきますように・・・。
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ブルックナーの8番
日差しが不安定ながらそれほど寒くなく過ごせた今日という日曜。
twitterを眺めていたら、どういうきっかけだかブルックナーの話題が。

日頃それほど意識することのないクラシック音楽で、
マーラー、ラフマニノフ、スクリャービン、その他大勢、
といういい加減なリスニングポジションのわたしながら、 
棚をざっと眺めたところ、8番ばかりなぜか6枚もあった。

わたしにとって特別な指揮者であるジュリーニが2枚、オケ違いであるのはいいとして、
シャイー、ハイティンク、パーテルノストロ、そしてヴァント。
自分がこんなに8番好きだったなんて、今日の今日まで知らなかった(笑)。

おそらく、聴いた回数、時間で言えば、マーラーの比ではないのだけれど、
ブルックナーの交響曲は、出だしチョビっと聴いただけで涙がぼろぼろ出てしまうような、
そんな演奏と出会うことがあって、
いつもいつも聴いているわけではないが、聴けば「来る」!音楽なのだ。

そんなわけで、久しぶりにヴァント指揮ケルン放送交響楽団演奏の8番をレコードで聴いた。
日が落ちてひんやりとした空気に合うのか、部屋が小さなホールに早変わり。
このレコードは2枚組だから、
演奏が途中で終わる度にハッとしながら、盤を裏返しつつ我に返る。
そのくらい、無意識のうちにどこか遠い世界に引き込まれてしまう。
できればそのままあちらの世界に行ったままでいたいけど、
レコードの針は気がつけば空溝を周っていて、その無音はときに無情だ。

そう、CDに無くてレコードにあるもの、それは音楽が終わった後の無音の余韻だ。
日頃音楽についてはあまり考えないわたしも、
なぜCDよりもレコードが好きなのか(否、比較対象がなくてもレコードが好きだけれど)、
その理由が一つ分かったような気がして一人ごちた。
と同時に、「発見」を分かち合う人が隣にいないことの寂しさが身に沁みた日曜の午後だ。
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MangerのReference CD
以前紹介したManger社のレファレンスCD。
普通のお店では手に入らないようで一旦諦めたのだけど、
内容が凄く良かったので、どうしても欲しいと思い、
直接Mangerのweb siteを通じてメールで問い合わせてみたら、
なんと通販してくれることがわかった。


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わたしはCDを購入したが、1枚送料込みで25ユーロ(約2800円)。
代金の支払いはpaypalで受け付けてもらえた。
発注から到着まで約1週間ちょっと。
興味のある方はまずMangerのHPをご覧ください。
オーダーもしくは問い合わせは、メールにて。

◆  Manger Official Web Site  http://www.manger-msw.com/

ちなみに2枚組のLPも販売されています。
曲の試聴コーナーもサイト上に設けられ、元盤の情報もpdfに記載されています。
(このCDはコンピレーションです)。
クラシックからポピュラー、ちょっと変わり種の音楽まで幅広く押さえた要チェック盤です。
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ティファニーで朝食を
ヘンリー・マンシーニが好きなのに、何故か長らく手元に無かったレコード、
それが「ティファニーで朝食を」のオリジナルサウンドトラック。
audioのイベントの帰りに立ち寄ったLINNのお店に飾ってあったジャケットを見て、
そう言えば、全然探してなかったかも、とスイッチが入ってしまった。
というわけで、気合いを入れて探してみたら、
とりあえず微妙に違う2枚のレコードが見つかった。


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まず、これが1枚目。
ジャケットの印刷も新しいようで、
だいたい、ラベルのデザインが初期のものじゃないことを物語ってる。 
でも、盤のコンディションは抜群で、これで500円ほどだった。


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さて、これが2枚目。
ジャケットの印刷の具合や、裏ジャケットが別紙を貼った形になっているなど、
少し時代の古いものだとわかる。
色味も1枚目より薄くて「なんとなく」お洒落な感じがする(笑)。

そして、内袋が先ほどのいかにもなものから、ニッパー犬の印刷されたものに。
そうこなくては、うん。

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そしてラベルもニッパー君。
ただ、盤のコンディションは1枚目と比べるとノイズが多い。
見た目も結構聴き込まれている感じ。
でもそれだけ前オーナーさんから大事にされていたんだと思うことにしよう。

ただこの盤も、どうやら最初期のものではなさそう。
というのも、ネットで検索してみたら、
古いレコードによくある、楽しい広告入りの内袋があったようで、
それだけでも今回の盤は後の時期のものと思わせる。
それと、初期のLiving Stereo盤のジャケットってもう少し紙厚があって、
紙質もイメージと違う。
でも800円ほどだったから、あまり贅沢は言うまい、音の方も十分に楽しめるものだし。

そんなこんなで、「ティファニー探し」はこれにて一旦終了。
肩に力の入ったレコード探しはなんだかんだ言って結構疲れるので、
またいつもの気楽なレコード店巡りに戻るとしよう。
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ヴェデルニコフのバッハ
週末の午後、ご近所の音楽ファンのお宅にお邪魔した。
地下がリスニングルームになっていて、小さな明かり取りから差し込む光が何ともお洒落。

さて、お薦めの音楽をいくつか聴かせていただいた後、
前にリクエストしてあったヴェデルニコフの弾くバッハ、
パルティータをレコードで聴かせていただいた。

これを至福の時と言わないでいつ言うのだろう。

3枚組のメロディア盤、今ではすっかり人気高騰、
もともとそう数もなかっただろうに、価格もかなり上がってしまっている。
それでもまだ目にできれば幸せ者で、とにかくない。
この部屋の主である彼も、パルティータとイギリス組曲を揃えるのに数年かかったそうだ。

美味しい紅茶もいただいたが、その味がどうでも良くなってしまうほど、
わたしの頭の中はヴェデルニコフのピアノの響きで一杯になった。
とりわけ彼の素晴らしいオーディオで聴いたのだ、忘れたくても頭を離れない。

あっという間に予定の時刻を過ぎてしまった。
「イギリス組曲は次でいいですか?」とさり気なく訊かれ、
この至福がまた次もあるのかもと思うだけで体中の細胞が開くような気がした。

家に帰る途中、電車に乗るのが惜しくて、
雑踏の雑音に塗れるのが余りにも勿体ない気がして、 
うちまで裏道を急ぎ足で歩いて帰った。
地図が無くてちょっと自信がなかったが、
少し遠くに見える高層ビルが目印になって、わずか20分ほどで着いた。




わたしはまだヴェデルニコフのパルティータをレコードでは持っていない。
手元にあるのは、もう10年以上も前に買って大事に聴いてきた2枚組のCD。
聴かせていただいたレコードにはステレオとあったので、あれと思ったのだったが、
このCDは1番がモノラル、2番以降がステレオ。

演奏自体は同じような気もするが、
レコードの方には録音年が見当たらず、はっきりしない。
少しばかり気にはなるが、
いつかわたしもレコードを手にしたら、そのときはじっくり聴き比べてみることにしよう。

楽しみはさきにとっておくがいい
いつだったかのレコードコンサートで教わった言葉がふと浮かんだ。
頬を撫でる風の冷たさがいよいよ冬らしくなってきた晩秋のひととき。
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N氏の天球儀
最近ようやくtwitterに慣れてきた。
慣れるとともに、どういうわけだかロシア関係のフォロワーが増え始め、
フォロー返したり、関連のフォロワーを更に追いかけたりで、
わたしのタイムラインはキリル文字だらけ(笑)。

そういえば、今日、同じ人をフォローしている別のロシアの方から、
「イエログリフがいっぱいでてきておもしろーい!」
みたいなリプライが来た。
要するに、わたしのつぶやきが表示されていて、見慣れない日本語が面白かったらしい。
ロシアの文化に興味があるのよ、と返事したら、
それはつぶやきを見た瞬間に分かったよ!とまた返事が。
そうそう、そういうのって伝わってしまうのだ。
そういう感覚やノリが、昔やっていた無線の電信のようでほんとうに面白くてならない。


ところで、今聴いているのは懐かしい難波弘之の『N氏の天球儀』。


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ヤフーのオークションでわずか300円で出ていたので思わず入札、そして今日届いた。
彼の音楽を聴いていたのは中高生の頃で、
エアチェックしたテープを大事に聴いていたが、さすがにそのテープもよろよろ(笑)。
もっとも、テープがしっかりしていても今はデッキすら持っていないのでだめだけど。

ギター小僧がかっこいいギタリストに憧れるのと同様に、
当時、目当てのキーボーディストの音楽をあれこれチェックしてはテープを作っていた。
今回の難波弘之、深町純、向谷実...、思い出すだけでも頬が赤くなる。

難波さんのアルバムでは、
何と言っても『飛行船の上のシンセサイザー弾き』が一番好きだけど、
手元のレコードは思いっきり反ってしまっていて、聴いていても落ち着かない(笑)。
雑貨屋さんの路面に置いてあった箱から救出した盤だったが、
日に当たりすぎてしまったか。

今日のN氏もすごく伸び伸びと良い音で鳴っているので、
同じなら飛行船も探して買い直そうかな、
そう思ったら、あの変拍子が是が非でも聴きたくなってきた、あーやれやれ。
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TIAS 2010 in 有楽町/国際フォーラム
先週末、毎年恒例の東京インターナショナルオーディオショウに出かけた。
いろいろなaudio装置を眺めたり、試聴したりするのも楽しいが、
目当てはなんといっても、流れているデモのディスク。
普段の自分の探し方だとなかなか引っかかってこないタイトルが盛りだくさんなので、
耳にして良かったもののタイトルなどを教えてもらい、
後日探すのがここ何年かの習慣になっている。

ところで、装置の方で今年一番印象に残ったのは、
ハイエンドという輸入代理店の扱うドイツはランシェ・オーディオのスピーカー、NO.3。
紫に光るツイーターの見た目も一度見たら忘れないけれど、
再生音も今まで聴いたことのない、速くてHi-Fiだけど嫌みがない自然なもので、
様々なジャンルの音楽でデモしていて、聴いていて楽しかった。


(写真はブースではなく、宣伝用のものをお借りしています)


で、肝心の今年の1枚!は、やはりこのブースで聴いたCD。
Mangerというaudioメーカーが出しているレファレンスCDで、
クラシック、WorldからJazzまでのコンピレーションになっている。


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デモで使われた曲は、このディスクの一番最後に入っている
The O-Zone Percussion Groupの演奏。
何と言ってもこれが一押し(笑)。

でも、このCDはちょっと手に入り難そうなので、
とりあえず同じ曲が入っている同グループの"La Bamba"というCDを注文してみた。
うちでは一体どんな風に鳴るのか、今からとても楽しみだ。

◆ Lansche Audio  http://www.ib-lansche.de/
◆ ハイエンド(輸入元) http://www.highend.jp/index.htm
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瞳の奥の秘密
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もう先週のことになるのか、水曜の午後、半日の休みを取って映画館に出かけた。
吉祥寺の商店街の外れにあるバウスシアターというところ。
『瞳の奥の秘密』、どうしても見たかったのに、
近場の映画館で上映されている間はどうしても行けなくて、
結局遠くまで足を運ぶことに。

小さな映画館だったので、自宅でDVD鑑賞するのとどうだろうと一瞬考えたが、
お客の入りもあまりに少なくて、
せっかく来たのだからと此処で観ることにした。

ストーリーは、ネタバレさせるには余りに惜しいので、
興味ある方はぜひ、後日レンタルDVD等でご鑑賞を。
特に女性の映画ファンに観ていただきたい、とだけ書いておきます。

映画の出だし数分で、わたしはサントラ盤を探すことを決めていたのだけれど、
なんとも言えないピアノの懐かしい響き、ヒンヤリとしたホールの響きが、
作品中、過去と現在を行ったり来たりする回想の、気の遠くなる様を思わせながら、
悲劇へのクライマックスと、そして終幕の、思わず胸なで下ろすような、
一気に緩む緊張感の心地よさの広がりと。
映像があるからいいようなものの、
この音楽だけなら却って胸を締め付けられるような気持ちになるかも知れない。


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薄暗い駅のホームに天蓋から差し込む光のやわらかさと同じかそれ以上に、
それほどピアノの響きにまとわりつくような弦の物悲しさが沁みて、
「瞳の奥の」という邦訳の何と奥深いことかと目に焼き付いたシーンを心の奥底で何度も反芻する。

ちなみに、サントラ盤は現地盤とアメリカ盤の2種類があるよう。
わたしはジャケットの絵柄でもって前者を選んだ。

帰宅途中、つい涙腺が緩んで困ったが、
そう言えばと、"Ojos"と"Oko"(古いロシア語の目、「黒い瞳」オーチ・チョールヌィエのオーチはオーコの複数形)は似てるなあ、などと端に逸れつつ、
電車に揺られて帰るのも悪くなかった。
冬の装いが似合う雑踏の夕刻。
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