1年を振り返る | 2010.12.27 Monday |
2010年という年は、これまでに増して音楽をたくさん聴いた1年となった。
自由になる時間が少なくなるにつれて、
わずかなひとときを濃密に過ごすことの価値が身に沁みた。
これほどまでにクラシック音楽を聴いた年も無かったと思う。
というより、ジャンルに関係なく、先入観に囚われることもなく、
聴きたい、聴いてみたいと思うものに自然と手が伸びた。
哀しい出来事は、時が経つにつれその刺々しさも和らいで、
少しずつではあるが、振り返ることのできるものとなった。
時の経過は平等で、誰の元にも必ず朝がやって来るというのがほんとうに救いだった。
途中、自分のことがまるで劇中の人のように思えて、
現実なのか夢なのか、実感がまるで持てなくなったような時期があったが、
それは大きな出来事を消化していくひとつの過程であって、必要な時間だったと今は思う。
今年一番よく聴いたのは、マーラーのシンフォニーとメトネルのピアノ曲。
ポピュラーでは英国のフォークソング、それからサントラもあれこれ盛りだくさん。
久々に映画もたくさん見た1年だったので、当然といえば当然かも。
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このエントリーが今年最後になります。
年末年始、西日本の天候は大荒れだそうですが、
明日からしばらくネットにつながっていない田舎の家に引きこもります。
もうすぐ10歳になる柴犬といっしょにみかんを食べながらTV三昧します(笑)。
この1年、ほんとうにたくさんの方にこのブログをご覧いただきました。
内容に進歩がなく申し訳ないと思いつつ、備忘録だからと気楽に書いています。
素晴らしい音楽や映像をご紹介くださった隣人の皆様に心から感謝しつつ・・・
2011年もたくさんの素晴らしい音楽との出会いを信じて。
みなさま、どうぞ良いお年を。