青空が見えるような | 2012.04.25 Wednesday |
音楽が好きな方のblogなどを梯子していて時折見かけるのが、
レコードを枚数限定しているという話。
枚数は人それぞれだけど、100枚とか400枚とか、
そういう数でとても収まらないような音楽ファンの方のようなのに、
一体どうやって絞り込んでいるのかと興味津々である。
そういう方に限ってということでもないのだろうが、
血の滲むような日々の努力(?)は微塵も見せずして、
美しく整った棚を背景に優雅にリスニング、を思わせる書きぶりで、
そんなことが実現できるものだろうかと、やはり興味は尽きない。
新譜を余り聴かなくなったとはいえ、音源は自然と増えていく。
もし枚数を限定すれば、当然入れ替えが発生するわけで、
優先順位がはっきりしていればできなくはないのだろうけど、
どの盤にも濃淡はあれ執着というものがこびり付いている。
ないものねだりではないが、穏やかに晴れた空が見たくなると、
― 真夏のスカッと晴れ渡った濃い青ではなくて、
ほんのり霞がかかったような優しい水色の
そういう時には決まってこの盤が聴きたくなる。
スタン・ゲッツの音色は好き嫌いあるだろうけど、
癒されるといったらコンコード時代の彼のレコードはどれも甲乙付けがたい。
今日は今日で午後はどんより曇った空を高層ビルの窓から眺めながら、
頭の中では水色の空に置き換えながら、
"Blue Skies"を心の中でそっと鼻歌してみた。
こうしてぱっと頭に思い浮かぶ盤がたくさんあって、
きっとカードにしたら両手に握れないくらいたくさんあって、
やっぱりわたしには盤数限定なんて真似は到底できそうにない。
そんなことをつらつらと考えていたら休憩の5分があっという間に過ぎた。
平和というには余りにも平和で申し訳ないような1日。
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