音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
すべては君の両の手に
秋らしい涼しさ、湿気に解放されることがこんなに心地いいとは。

今日のような夜には、小音量ながら浴びるように音楽を聴きたくなる。
それも、少しばかり懐かしい歌謡曲を。

Анжелика Варумの"Все в твоих руках"、
人気絶頂の彼女がいつのまにか舞台から消えた後、
鮮やかにカムバックした際の忘れられないPV。
ことばで説明するよりも、何よりもずっと説得力があって・・・。





彼女は歌手だから、
周囲やファンのいろいろな疑問に歌で応えたのはごく自然だったかも知れない。
それでも、この歌には格別の思いがあるようで、それが伝わって来るようで。
そう思いながら、歌詞を一言ひとこと噛みしめてみる。
pop & rock (russian and other slavic) | - | - | author : miss key
Richter plays Bach
先週の散歩の続きがしたくて街に出た。
雨が降るようで降らないややこしい天気で、
それでも歩きながら汗を拭う鬱陶しさからは解放され、気持ちのよい街歩きを続けた。

駅のポスターでイリヤ・レーピンの作品展があることを知り、
とりあえず会場へ向かった。
一番最初にモスクワを訪れた時、巡った美術館の一つがトレチャコフで、
そのとき、正直それほど強い印象が無かったのは、
作品よりも建物の意匠や館内のヒンヤリした空気に圧倒されていたからかも知れない。




1つの作品のために書かれた何枚もの習作、
それはスケッチのみならず、
一体何が気に入らなくてと思うような完成一歩前の作品もあったが、
今回の展示では、レーピンの意図や完成作品との比較が分かりやすく解説されていて、
とても興味深く、また作家に一歩近づけたような気がした。

繊細かつ大胆で、作品の前に立つだけで、当時の空気が伝わってくるような生々しさ。
写真とはまた違った、絵画独特の説得力に圧倒され、
あっという間の時間だったが時計を見たら2時間ほども会場にいたようで、
昼食時をすっかり逃してしまった(笑)。


それにしても、何とも印象的であったのが、
レーピンのいくつかのスケッチにあったロシアの田舎の風景。
会場を出て正気を戻しつつ思い浮かべたのは、リヒテルのアルバムジャケットだった。


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このアルバムは91年にlive及びスタジオで録音されたバッハの曲集。
演奏が素晴らしいことは言うまでもないが、
残念ながらこのジャケット写真の撮影場所はロシアではなく、フランスのロザンだそうだ。
このCDを手に取った時は、ひょっとして故郷のジトーミルの風景かもと思ったのだが。


今年の9月は異常気象で例年よりずっと暑いとのことたが、
今夜はようやくバッハが心地よく響く涼しさを取り戻した。
願わくばこのまま秋が深まってくれればと思う。
よもやま | - | - | author : miss key
写真散歩
週末に横浜へ出かけた。
ここのところ思い出したように、写真を撮るのが面白かったりするので、
運動不足解消も兼ねて撮影散歩した。




こういうのは久しぶりだったから、一眼レフを持ち出してもみたけれど、
思ったように写っていたのはコンパクトデジカメの方で、
大きくて重たく、機能満載な一眼レフは、ちょっと形無しだった。

性能ではなくて、使い方の問題であったと思いたいが、
気に入った風景や様子にほいっとレンズを向けてシャッターボタンを押せるのは、
何と言っても小型カメラの良いところだ。




船をつなぎ止める太い鎖の上に、ぽつんと一人で居るゆりかもめ。
友達になれそう、と思うのは人間の勝手な妄想だろうか。

***

フィルムに写し留めていたときは、無駄撮りにならないようにとか、
プリント費用のこともあってややもするとさもしいところがないでもなかったが、
今時はそういうことを気にせず、何も考えずに撮れるところが気楽で、
その気楽さ自体がいいかどうかはわからないけれど、
いまのわたしにはそのことが随分と救いになっている。

量販店のカメラ売り場が思いのほか盛況で、
それもレンズが交換できる機種のところに人だかりがあるというのは、
同じようなことを思ったり、或は楽しんだりしている人がいるのかな、
なんてまたしても勝手な想像をする今日この頃だ。
よもやま | - | - | author : miss key
入れ子になった箱の中を行きつ戻りつするような
最近は、本までジャケット買いをするようになってしまった。
新聞や雑誌の書評を、以前はそれ目当てに本体を買ったり読んだりしていたものを、
記事に取り上げられた内容の、何とも先行きの無さげな様子に息が詰まるようで、
何時頃からか、ほとんど買わなくなってしまった。 

その分、書店に出かけてあれやこれやのお勧めに目を留めながら、
一通りの売り場を歩けば1冊や2冊の本は見つかるもので、
否、おすすめが特になくても、積まれた本の側から何となく手招きされるような、
そんな錯覚も手伝って、1度の買い物でそこそこの収穫があったりする。

手招き、というと随分横柄な、或は本に対して上から目線のような気もするが、
決してそうではなくて、
装丁やカバーの絵柄や、帯のキャッチコピーやらが、
最近視力が落ちたわたしにも、「わたしはここですよ」と教えてくれる、
そんな感じがしたりするのだ。

そんな調子で手に取った本を、週明けから読み始めたが、
幻想なのか、現実なのか、複雑に入れ子になった空間を行きつ戻りつしているような感覚に、
思わず船酔いに近いものを覚えた。
否、決して気分の悪いものではなくて、
あの否応無しにやってくる感じがまるで船酔いなのだ。

W.G.ゼーハルト著「アウステルリッツ」(改訳版)。
白水社から出ている「ゼーハルト・コレクション」の1冊で、
小説とも随筆とも、或は幻想紀行文ともとれるような内容のこの本は、
こういう特集でもなければ「出会い」に恵まれにくかったかもしれない。




モノクロームの写真が、おそらく本文とは直接関係のないものであろうけれども、
その挿絵のように挟まれた写真がなければ、どこの「入れ子」に居るのやら心許なく、
不安に思える場面にはおお!と思うような1枚があったりする。
これはきっと原作者の「戦略」に違いない。

輪郭の朧げな風景や、何かの場面を切り取ったような白黒写真、
本文を思いついてからでは決して探して撮れないような写真の群。

一人静かな部屋で読み進めていると、部屋の空気まで緊張する気がしたので、
頁をめくる途中、例えばこの本に合うような音楽は何か・・・
と引っ張りだしたのがLesneの歌うPurcellの曲集。


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鎮魂の音色が欲しくなったのはなぜだろう。
本の途中から「収容所」の話題が見え隠れし、霧の色合いが一層重たくなった。
移送列車の車輪が引きずる物憂げな金属音、
到着した先の名実共に終着駅であったという余りにも厳しく空しい「現実」。
ああ、ここからまた現実(こちらがわ)に戻って来れる、そう思わなければ、
頭の中にも空想したりすることさえ哀しすぎる。

本を読み終えて扉を閉じ、本棚のここという場所に収める。
酔いは醒めたが、挿絵の写真が順不同にフラッシュバックする。
嗚呼久々にみぞおちにずっしりくる本だった。
しばらくはこのままPurcellを流したままでいよう。
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She's long gone
眼精疲労が酷いというので、PCの作業はおろか、映画鑑賞まで制限される始末。
目薬をさす程度ではとても追いつかないということだそうで、
どうでもいいメモなどは画面を使わず、紙に書くようにするとか、
メールじゃなくて電話で済むものは電話で、とか、
そういうちょっとしたことで、画面を使う時間は意外に減らせるものだと実感した一週間。
そのかいあってか、瞼の酷い痙攣はなんとか治まり、
打ち合わせや読書などにはそれほど支障なくなって、めでたしめでたし。
(厳しくかつ優しく指導してくださった専門医のY先生、ありがとう!)

ちょっとくらいならいいかな、と借りてきた「CSI:NY」、
主任のマック・テイラー、素直じゃないけど人一倍優しさを秘めてたりする、
そういう風情がいいなあと思って見ていたら、気になる音楽が流れてきた。

いまどきはこういう挿入歌についても調べてまとめあげているファンの方がいて、
本当に便利というか、有り難いことこのうえなし。


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The Black Keysというグループのことを、わたしは何も知らない。
エフェクトをかけているんだろうけれど、うねうね、ぬらぬらした声にやられてしまった。
流れていたのはこのアルバムの5曲目に収録された"She's long gone"。
楽器の数は少ないのに音がすごく濃い。
その濃さに負けない声音の濃さよ、嗚呼どこまでも真っ黒な感じの。

それにしても、マックを演じるゲイリー・シニーズの、物思いに耽るときの瞳の表情や、
口元の微妙な動きなど、或は神経質と繊細のギリギリを行く指先の動きなど、
こういうのが気になるというのは、
例えて言えば春と夏と秋がいっぺんに来るような幸せな気分、これは何にも代え難い!

よかった、こんな1枚が見つかって。
頭のネジがどうやらいくつか吹き飛んで使い物にならなくなっているから、
しばらくは、ドラッギーな音楽に浸ってじっとしていることにしよう。



cinema & Soundtrack | - | - | author : miss key
「帰れないヨッパライたちへ」
きたやまおさむ、という名をみて思い浮かぶものは・・・。
さすがに「帰ってきたヨッパライ」をリアルタイムでは聴いていないけれど、
自切俳人の名でのDJ、そしてソロアルバムでの音楽活動、
北山修というひとは、自分にとってミュージシャンというよりは、
少し離れたところからいいタイミングでアドバイスをくれるような、
お兄さん的存在であったような気がする。


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彼の書いたものに触れたのは、これが初めてで、
店頭での平積みになんだか見覚えのあるタイトルがあるなと思ったら、それが本書だった。

「生きるための深層心理学」というサブタイトルに腰が引けないではなかったけれども、
いざ読んでみれば、
自身の大成功、そして失意の体験からひもとかれた日本人の「甘え」と心理、
そしてそのこころの深層をなすものが平易な表現で編まれている。

誰もが自分と向き合う時に、例えばこういう理解なり、物差しなりがあれば、
きっと何かのきっかけになり、役に立つだろうヒントの数々。

「生きづらさ」ということばがある。
このひと言が捉えんとするものを今ひとつ掴みきれずにいたけれど、
読後はベールが1枚、2枚と剥がれた気がした。

平易な表現だけど、否、それだけに、内容の重たさがあとからずっしりきて、
また筆者のいくつかの投げかけについて、つい考え込んでしまったりもして、
2時間の読書で悩みがすっきり、というわけにはいかないのだけれども。

まとまりがつかなくて、なんとなく彼の1stアルバムを引っ張りだして聴いている。
ああ、わたしは北山修(自切俳人)の不器用さが好きだったんだ、とすごく納得した。
だからといって、この本の紹介にも、感想にもなってはいないけれど。
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Daniil Shafran
レコード運を早くも使い切った感のある2012年晩夏、
そう思えるほど「いつかきっと」と念願していた盤が手元にやってきた。
Daniil Shafranのレコード、当初は内容を知らず、ジャケットが気に入って探していたもの。


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Shafranが残した録音は、活躍の長さからすればそれほど多くはないかもしれないが、
初期のものはSPで、途中EPや10吋も挟み、LPはメロディア、エテルナやスプラフォン等々。
LPだけに絞っても、ジャケットも盤も状態のよいものを探すのは意外と大変・・・。

Shafranを知ったのは、国内盤のジャケ買いがきっかけだった。
実際聴いてみて驚いたのは、何と言えばいいのか、
ひと言でいえば心にそっと寄り添うような感じと言えばいいのか。
彼の弾くふくよかな音色は一度聴けば忘れらず、以来、こつこつ探し始めた。


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ディスコグラフィーがまとまった本がないかと当てずっぽうで取り寄せた冊子には、
残念ながら全録音集と言えるようなものは出ていなかったが、
国内盤の裏ジャケ解説程度にしかShafranを知る機会がなかったので、
若い頃の写真や記録はとても興味深い。


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録音された曲や彼の演奏スタイルは、好みや評価が分かれるかもしれないが、
もし機会があれば、バッハの無伴奏1番、3番、あるいはチャイコフスキーの曲をぜひ。
レコードをお聞きにならない方でも、
CDはブリリアントのBoxセットやドレミというレーベルからまとまった作品集が出ていて、
主だった録音は概ね網羅されていて、とても便利。
秋の夜長に備えての一押しです。


レコードの話 | - | - | author : miss key
Andina
どうしてもレコードで聴きたい音楽というのが、1つ、2つあったりする。
CDだとだめで、レコードだとよい、というようなことではなくて、
レコードで聴きたい、単純だけれども、そう思えてならない音楽があるのだ。

Dino Saluzziというバンドネオンの演奏家のことを知ってから、 
冬の寒々として荒い波の海を想像させる"Andina"というアルバムのレコードが、
ずっと欲しくていたが、長らく手元にやってくる気配すらなかった。
それが、気まぐれにいつも遊びに出かける中古レコード店の姉妹店に出てきた。

誰もが欲しがるコレクター垂涎の1枚、というのとは違って、
出てくれさえすれば、1000円前後で買える類いのレコード。
ではなぜにそんなに探しにくいのか?
答えは一つ、1988年リリースという、レコードからCDに切り替わり、
レコードの枚数もそれほど伸びていなかった時期だから。
或は、このアルバム自体が大して売れなかったということもあったかも知れない。
(なら、二重苦だ。)


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2面に浅く引っ掻いたような傷があって、
周期的にプチプチいうのが残念といえばそうだけど、
この、遠く海の果てまで見通せてしまいそうな透明な響きでもって部屋が一杯になると、
そういうことはもはやどうでもよくなっていて、
目の前で回るターンテーブルをただぼんやりと見つめるだけだ。


そういえば、先日このアルバムを聴いていたら、知らぬ間に寝落ちしてしまい、
脈絡のない夢に驚いて目が覚めたらとんでもない時間だった。
あれは一体何のシーンだったか。
思うに『青春の蹉跌』のワンシーンではなかったかと、そんな気がするが、
夢の記憶は時の経過とともに崩れる砂の城状態。


さてこの"Andina"、ピアソラが好きな方が聴いたらその温度感の落差に驚くかも知れない。
冷ややかなる情熱、一瞬は荒涼たる海に投げ出されるような錯覚もあるけれど、
音の波間に救いのような光が見えて、思わず目を閉じる。

演奏の素晴らしさはもちろん、録音もとても良いようで、audio的快楽も満載、
もし餌箱のなかにこのレコードを見つけたら、何も考えずに捕獲の一手、
万人に受けるとは思わないが、お勧めの1枚です。


レコードの話 | - | - | author : miss key
一つとして同じもののない
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少し前まで、天候の変化は憂鬱の種だった。
それが、今では変化そのものを楽しめるようになった。
何がきっかけでそうなったのか、つい最近の出来事なのに、自分でもよくわからないでいる。

新しいカメラを手にしてから、理由も無く空模様を写すようになった。
毎日のように、同じ場所から同じ方向を眺め、写し取ってみる。
フィルム時代では考えられなかった、撮ってすぐ確かめる、
それができることの面白さを、ようやく実感できるようになったからかも知れない。

ふと思い出したBGMは、グラズノフの悲歌「英雄の思い出に」。
鉄道旅行の車窓から眺めた夕暮れを思い出しながら、
或は金色の草原に吹く風の匂いを想像しながら・・・。


空は一つ。
でも一つとして同じ空はない。
ことばとしてそういう風に頭の中にあったけれど、
本当に一つとして同じものがないんだと、
そういう実感が日々の歓びに、そして彩りになるといいなと思う。
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福田進一ミニライブ in 新宿タワーレコード
この春にリリースされた福田進一さんの新譜、バッハの第2集発売を記念して、
都内2カ所にてミニライブが開催された。
この手のミニコンサートは音も今ひとつだし、
落ち着かないのであまり気にしたことがなかったが、
他でもない福田進一さんだというので、これはもう万難を排しての参加しかないと、
この日をずっと楽しみにしていた。

天気予報では晴れだったのが、午前中から雲行きが怪しくなり、とうとう雨が降り出した。
一旦小やみになったのを見計らって早めに出かけたが、
地下鉄の駅を出てみたら、バケツをひっくり返したような酷い降雨。




子供の頃の夕立とは違うなあなんて暢気な調子でいたが、
傘をさしていたにもかかわらず膝下はびしょぬれ、これでは間近で聴くのも失礼というもの。
それでも、早めに着いた店内でうろうろしているうちに何とか乾き、事なきを得た。

***

会場は10Fフロアの端、窓から見える景色も見通しがよく、悪くなかったが、
何しろエアコンの音や店内のアナウンス、それから宣伝用の映像音声、お客のざわめき・・・
とにかく繊細なギターの音を聞くような環境ではなかったことは確かで、
福田進一さんご自身も、最初は雑音で集中するのが厳しかった様子なのが残念だった。

それでもさすがにプロの演奏家で、演奏が始まるとすっと音楽の中に入っていき、
あとは私たちが目の前の演奏に集中するだけ。

司会者とのトークを挟みつつ、バッハから3曲、そしてヴィラ=ロボスを1曲アンコールで。
演奏が素晴らしかったことは言うまでもなかったが、
トークの中で触れられていたことで、すごく印象的なことがいくつかあった。

 ・クラシック音楽の作曲家はその多くが他界しているけれど、
  ギターの作曲家は存命の方も多く、その音楽について作曲家とやりとりができること
 ・クラシック音楽は北半球の一部で盛んな音楽だけれども、
  ギターの音楽は赤道を超えて南半球まで広がっていること
  (赤道を超えられる、そのこと自体が素晴らしい)
 ・ギターを製作する名工は、例えばストラディバリ等と違ってまだ活躍している方も多く、
  楽器について直接演製作者とやりとりできること
 ・演奏できる曲の幅が他の楽器に比してかなり広いこと
  例えば、チェロの曲をバイオリンでというのは意外と大変であり、
  いろいろな楽器向けのバッハの曲をアレンジして演奏したのが今回の作品集であること等

そうそう、どうやったらギターが早く上達できるのかという質問に対し、
「タイムマシンに乗って、若い頃の自分に直接教えること」という回答には思わず笑みが。
鈴木大介さんとの間でそんな笑い話がでたそうだが、
福田さんのような方でも、演奏に関しては発見の日々なのだそうだ。
そして、新しいチャレンジを苦にするのでなく、新たな試みを楽しんでやっていける、
そんな印象をことばの端々に受けた。

素晴らしい演奏会のあとは、サイン会。
この機会にと、わたしもちゃっかりジャケットにサインを戴いた。


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今後、バッハの作品集は第6集まで制作予定とのこと。
他楽器の曲をギターアレンジにしていろいろ演奏してみよう、というコンセプトだそうだ。
どの曲が選ばれ、どのようなアレンジなのかも気になるが、
次回第3集を心待ちにすることにしよう。


雨が降ったおかげで、日が暮れたあとは幾分秋口らしさが出てきた。
そんな夜だから少しメランコリックに行きたいと思い、探したのが下の映像。
まだ若い頃の演奏で、映画「ひまわり」の主題曲。
この曲のメロディの美しさがひときわ映えるギター演奏、
さらなる秋の深まりを期待しつつ、まだまだ昼間の興奮が覚めやらぬ夜だ。



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