磨いて拭いて | 2013.09.29 Sunday |
日頃の運動不足を解消しようと、朝から片付けものを始めた。
一頃の暑さはどこへやら、窓からの涼しい風が何ともうれしい。
本やら資料やらCDやらを積み上げてある台所のエレクター。
エレクターは、かなりの耐荷重なので少々積んでもたわむようなことはないのがいい。
但し、標準の網棚だと本やCDに埃がかなり積もる。
羽箒もどきのウェーブなどで多少は取れるけれども、
しっかり掃除しようと思えば、一旦棚をばらすぐらいの勢いで荷物を下ろすしかない。
もう聴かないだろうと積んであったCDを新宿の某店に持ち込んだ後は、
雑誌などの高さに合わせて棚を組み替え、埃を落とした本を並べ直す。
ふと顔を上げれば、気がつくのはaudioのラック。
これは鋭いスパイクを履かせてあるし、装置もそれなりの重さでケーブル外すのが面倒。
でも、ちょうどレコードプレーヤーが調整のため他所にあるので、その分作業は楽だ。
うん、今日しかないだろう。
電源を落としてケーブル類を一旦全部抜いてしまい、またしても埃を拭き取る。
それにしてもケーブル類が文字通り「のたくっている」状態は見苦しさこの上無し、
それで、掃除しやすさも考えてラックを5cmほど前に移動させた。
(前回、セッティングの際はスパイクを足に刺して酷い怪我になったが、
今度は十分気をつけてやったので怪我はありませんー笑)
せっかくだから、ケーブルの端子や接点を磨いたり布で拭いて戻していく。
できるだけごちゃつかないよう取り回しも考えつつ、装置もセット。
とりあえず音を出してみたら、あら!と声が出るくらいすっきり。
大げさと思うなかれ、デジタルの機器を入れてからというもの、
ちょっとしたことで音のすっきり具合が全然違う。
さらにせっかくだからと、前回と変えたのは、電源の取り方。
DSの電源、ハブの電源をいくつか変えてみて、5つ目に組んだものが良さそうなので、
とりあえずこれで様子を見ることに。
音楽のノリとタメが最もぐっと来る組み合わせで、聴いててとにかく楽しい。
さて、何を聴こうかと選んだのは、
Сергей Пенкин(セルゲイ・ペンキン)の最新盤、"Счастье Близко"。
live音源を集めた全10曲。
ここのところ、といってももう5年以上、彼はスタジオ録音でのアルバムを出してないから、
ちょっとそこがファンとしては寂しい限りだが、
基本、ステージの歌手なので、DVDやlive盤が出るのは順当なんだろう。
普通なら、簡単に手に入らない音源を紹介しても聴ける人が少なくてという話だが、
驚いたのは、ペンキンもiTunesやamazonのmp3音源で入手できるようになっていること。
アーティスト名もキリル文字だけだから、余程好きな方じゃないと行き当たらないだろうけど、
ピクニークのアルバムが同様にダウンロードできるんだから、
ロシアではメジャーなペンキンのアルバムが聴けるのもそう不思議ではない。
とはいっても!
わたし自身は音質のこともあって、
露盤は相変わらずヨーロッパ等を経由して半年遅れ以上でもってCDで買っている。
でもどうしてもCDが手に入らないときは、mp3だって聴けるだけずっといい。
いや、ロシアからの個人輸入がまたOKになれば問題は解決するのだけれど。
それにしても、聴いていて自然と体が動いてしまう、この楽しさは一体何だ?
ほんの少しの違いが、実際、音楽を聴いてみると随分印象が違ってくる。
電源の取り方一つでもこれだけ違うなら、もっと工夫の余地はあるんだろうけれど、
これでいいかなと思うより早く、いつもの位置に腰が落ち着いてしまう。
このままずっと聴いていたいが、今週もまた慌ただしくなりそうなのでほどほどにしよう。
※映像はアルバム3曲目にも入っている"В Другую Весну"、
美しい歌詞のいかにも彼らしい1曲。