雨の日に思い出すシーンは少々重た過ぎた | 2014.06.29 Sunday |
先日、「凶悪」という映画を観た。
リリー・フランキーがその手の役を演じたらきっと凄いことになる
そう思いながら、レンタルが始まってもなかなか借りては来れなかった。
でも、いざ観てみたら、もっと怖い俳優がでていた
ー実質的な主人公を演じたピエール瀧。
電気グルーヴのTAKIと同じ方だと気がつくのに、
ちょっと時間がかかったかも知れない。
ピコピコチカチカ、独特のダンスシーンには縁がなかったものの、
舞台やPVでかぶり物や着ぐるみを纏っていたりするから、
彼のことは決して嫌いではなかった。
それでも、心の闇を正面から演じることのできる人だとは思ってもみなくて、
目の前の映像から底なしの闇が手招きしているようで、
原作本を読んだ時のあの胸の悪さとはまた違った感覚ではあったが、
頭や体に何かが纏わり付いて離れないような気がした。
この映画を劇場の大画面で観た方はいったいどんな感想をもっただろうか。
***
外はあいにくの雨。薄暗くなった部屋の中で、
あのシーン、このシーンと思い返していたら、
胃の辺りがずんと重くなってきた。
気分を切り替えようと、電気グルーヴのDragonなんかを聴いてみるが、
やっぱりちょっと違う。
音楽だけで気分を持ち上げるのはやっぱり無理がある。
で、掃除でもして体を動かそう、動作に勢いがつきそうなのは・・・
と、なんとなく「浮気なぼくら」を引っ張りだしてみた。
ジャケットを見ても分かる通り、随分懐かしいアルバム。
YMOの音楽は、特にポップな楽曲は掃除に勢いがついてとてもありがたい(笑)。
或る種のアンチテーゼであったのかもしれないが、
インストの曲から普通に日本語の歌詞がついてTV番組なんかでも歌うようになり、
なかなかコンサートにも行けないような田舎住まいのわたしは喜んだものの、
当時はどこか戸惑いもあったような気がする。
それでも、こうして耳を傾けてみると、
なんてポップでツボを押さえた曲なんだろう、と思う。
一度聞いて耳について、また聴きたくなる、そんな曲の要素が全部詰まってる。
ちなみにこのアルバムには、
後にイメージソングとして編まれた「以心伝心」のさわりが入っているが、
フルコーラスはシングル盤で聴ける。
アルバム全体に漂う妙な明るさが却って不安を誘うこともあるけれど、
全曲聴き終わる頃にはさっきのどよんと重たい喉の閊えは取れて、
おまけに(笑)部屋もきれいになったではないか。
と、突然に雷鳴轟き、酷い豪雨に。
止まない雨はないというけれど。
早く梅雨があけてくれないかとわたしもベランダの草花も首を長くして待っている。
明日は少し天気が良くなるだろうか。
湿度の高さが今の気分を何よりうまく表している荒天の日曜。
リリー・フランキーがその手の役を演じたらきっと凄いことになる
そう思いながら、レンタルが始まってもなかなか借りては来れなかった。
でも、いざ観てみたら、もっと怖い俳優がでていた
ー実質的な主人公を演じたピエール瀧。
電気グルーヴのTAKIと同じ方だと気がつくのに、
ちょっと時間がかかったかも知れない。
ピコピコチカチカ、独特のダンスシーンには縁がなかったものの、
舞台やPVでかぶり物や着ぐるみを纏っていたりするから、
彼のことは決して嫌いではなかった。
それでも、心の闇を正面から演じることのできる人だとは思ってもみなくて、
目の前の映像から底なしの闇が手招きしているようで、
原作本を読んだ時のあの胸の悪さとはまた違った感覚ではあったが、
頭や体に何かが纏わり付いて離れないような気がした。
この映画を劇場の大画面で観た方はいったいどんな感想をもっただろうか。
***
外はあいにくの雨。薄暗くなった部屋の中で、
あのシーン、このシーンと思い返していたら、
胃の辺りがずんと重くなってきた。
気分を切り替えようと、電気グルーヴのDragonなんかを聴いてみるが、
やっぱりちょっと違う。
音楽だけで気分を持ち上げるのはやっぱり無理がある。
で、掃除でもして体を動かそう、動作に勢いがつきそうなのは・・・
と、なんとなく「浮気なぼくら」を引っ張りだしてみた。
ジャケットを見ても分かる通り、随分懐かしいアルバム。
YMOの音楽は、特にポップな楽曲は掃除に勢いがついてとてもありがたい(笑)。
或る種のアンチテーゼであったのかもしれないが、
インストの曲から普通に日本語の歌詞がついてTV番組なんかでも歌うようになり、
なかなかコンサートにも行けないような田舎住まいのわたしは喜んだものの、
当時はどこか戸惑いもあったような気がする。
それでも、こうして耳を傾けてみると、
なんてポップでツボを押さえた曲なんだろう、と思う。
一度聞いて耳について、また聴きたくなる、そんな曲の要素が全部詰まってる。
ちなみにこのアルバムには、
後にイメージソングとして編まれた「以心伝心」のさわりが入っているが、
フルコーラスはシングル盤で聴ける。
アルバム全体に漂う妙な明るさが却って不安を誘うこともあるけれど、
全曲聴き終わる頃にはさっきのどよんと重たい喉の閊えは取れて、
おまけに(笑)部屋もきれいになったではないか。
と、突然に雷鳴轟き、酷い豪雨に。
止まない雨はないというけれど。
早く梅雨があけてくれないかとわたしもベランダの草花も首を長くして待っている。
明日は少し天気が良くなるだろうか。
湿度の高さが今の気分を何よりうまく表している荒天の日曜。
pop & rock | - | - | author : miss key