INTERSTELLAR | 2014.11.24 Monday |
映画はまだ観ていないのに、先にサントラを聴いてしまった。
何せHans Zimmerの新作だから。
このアルバム、できれば音量を上げて聴きたい。
うちでボリュームの50を超えて再生した音楽は久しぶり。
もちろんご近所のいない時間帯を選んでのことだったけれど。
部屋に音楽が充満するような感じで再生すると、
まるで自分がふわりと空間に投げ出されたような不思議感覚に包まれる。
5次元の世界とか、全然理屈を理解していないわたしだけれど、
この浮遊感覚に溺れてしまいそう、なんという快楽。
環境が許せばあとひと絞りボリュームを上げて、
音楽の洪水に身を任せ、遠い世界に投げ出されてしまいたい衝動に駆られる。
映画作品の方は超絶映像ということで、
できれば理屈をきちんと押さえてから観た方がいいよとの助言を貰ったせいか、
かえって気後れして劇場に足が向かないでいる。
しかし、そうであっても、
この音楽を音響の良い大劇場で、
それも壁や床がじりじりみしみしと揺れるような音量の、
圧倒的な映像が眼前に迫る中で身を置くことができたなら、
話の筋がよくわからなくても、それでいいかとさえ思えてしまうのだ。
Hans Zimmerというひとは本当に不思議で自在な作曲家だと思う。
ダヴィンチコードのように、メロディアスで多少ポピュラーよりの作りで劇的演出をしたり、
或いは今回のような、まるでどこと掴みどころのない空間を延々と描いてみたり。
大編成や凝ったアレンジ、録音の作品を楽しみたいと思ったら、
いまどきは取りあえずはサウンドトラック作品から選んでみるのが早道で、
それでも星の数ほどある中から、やっぱりこれはと思う1枚はそんなにはないはずだから。
低音派でも大音量派でもないわたしがとにかくこれはボリューム上げたい。
そんなアルバムも滅多にないからここに書き留めておこう。
cinema & Soundtrack | - | - | author : miss key