クレオールということばに | 2015.02.22 Sunday |
クレオールということばに少しだけ反応した。
正直、正確な意味は知らなくて、南の島を想起する程度のイメージしかなかったが、
いざこうして聴いてみると、そして、読んでみると。
松田美緒のCD&Book「クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する」。
少し前に、彼女の歌う「レモングラス」という歌になんとも言えない懐かしさを覚えた。
遠い記憶が呼び覚まされる懐かしさではなく、
もっともっと深いところでの懐かしさを。
このアルバムは、日本の様々な原風景を探し求めて、
歌手松田さんが旅をし、そこに伝わる民謡を丁寧に掘り起こして歌ったもの。
四国の祖谷(いや)から長崎は伊王島、そしてブラジル、ハワイへ。
そして曲ごとに選ばれたエピソードや曲そのものの背景がエッセイとして綴られていて、
それが何ともじんと来るのだ。
色鮮やかな挿絵に加え、行間をゆったりと行き交うこの空気はいったい何だろう。
他所からやって来たその「歌」は新しい地元に根付き、少しアレンジもされながら、
長い長い年月の中にとけあい、そして落ち着いていく。
少々残酷に聞こえる歌詞あり、赤面ものの歌詞あり。
記録として遺された録音から1つ1つそのルーツを辿っていく様は、
まさに時を駆ける少女さながらで。
更には彼女自身の中でイメージが膨らみ、
今こうしてわたしの部屋に鳴り響く14曲の歌となった。
なかでも花摘み歌とレモングラスの2曲は、
思わず口をついて出てしまう程繰り返してしまっている。
もっとも彼女のように伸びやかには歌えないのだけれども。
短く、限られたことばで綴られた歌の数々に、
生まれる以前からもしかしたら持っている記憶に思いを馳せる。
それにしてもこの懐かしさよ。
日々忙殺され乾涸びた心に水を差してくれるかのように、
そっと寄り添ってくれる1枚、1冊だ。
正直、正確な意味は知らなくて、南の島を想起する程度のイメージしかなかったが、
いざこうして聴いてみると、そして、読んでみると。
松田美緒のCD&Book「クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する」。
少し前に、彼女の歌う「レモングラス」という歌になんとも言えない懐かしさを覚えた。
遠い記憶が呼び覚まされる懐かしさではなく、
もっともっと深いところでの懐かしさを。
このアルバムは、日本の様々な原風景を探し求めて、
歌手松田さんが旅をし、そこに伝わる民謡を丁寧に掘り起こして歌ったもの。
四国の祖谷(いや)から長崎は伊王島、そしてブラジル、ハワイへ。
そして曲ごとに選ばれたエピソードや曲そのものの背景がエッセイとして綴られていて、
それが何ともじんと来るのだ。
色鮮やかな挿絵に加え、行間をゆったりと行き交うこの空気はいったい何だろう。
他所からやって来たその「歌」は新しい地元に根付き、少しアレンジもされながら、
長い長い年月の中にとけあい、そして落ち着いていく。
少々残酷に聞こえる歌詞あり、赤面ものの歌詞あり。
記録として遺された録音から1つ1つそのルーツを辿っていく様は、
まさに時を駆ける少女さながらで。
更には彼女自身の中でイメージが膨らみ、
今こうしてわたしの部屋に鳴り響く14曲の歌となった。
なかでも花摘み歌とレモングラスの2曲は、
思わず口をついて出てしまう程繰り返してしまっている。
もっとも彼女のように伸びやかには歌えないのだけれども。
短く、限られたことばで綴られた歌の数々に、
生まれる以前からもしかしたら持っている記憶に思いを馳せる。
それにしてもこの懐かしさよ。
日々忙殺され乾涸びた心に水を差してくれるかのように、
そっと寄り添ってくれる1枚、1冊だ。
pop & rock | - | - | author : miss key