音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
2016 Japan Cup

 

 

今年という1年はいつになく時間が経つのがゆっくりだと感じていたのも束の間、

2016年もとうとうJCの季節になった。

レース前日は寒いながら素晴らしい晴天で、

せっかくだからと植物園に出かけたのだが、電車がこんなデザインに!

(他にアルカセットやランド、ショウナンパンドラが。

 反対側にはひょっとしたらディープインパクトが描かれていたりしたんだろうか)

 

 

先日の雪の影響で、わずかに残ったバラの花は相当に傷んでいた。

それでも健気に咲いていて、バラの芯の強さに励まされる。

 

今年は難しい天候だったせいか、紅葉らしい紅葉をなかなか見ることができないが、

それでもこの園の楓は鮮やかに色づいて、朝早い時間帯なのにこの辺りには結構お客さんがいた。

 

 

 

 

サクサクという落ち葉の絨毯を踏みしめる音が好きだ。

この時期は色合いも濃厚で、冬になりきった頃の枯葉色とはまた違った趣だ。

2時間ほどゆっくり散歩し、写真を撮り歩いたりしていたらもう昼。

混まないうちに帰ろうと、さっきのラッピング!電車を楽しみにしていたら、

帰りは普通の絵柄の車両で残念。

 

***

 

さて、今日はJC本番、外国からの参戦は少々低調な感じも否めないが、

今日こそは観ていて気分スッキリのレースをと念じるようにしていたら、

このレースで歴代3頭目の逃げ切り勝ちを収めた、強い馬の強いレースに終わった。

 

馬主さんの喜びの声とあの歌声を聞かれた方が羨ましい。

否、この寒い中、レース後も競馬場に残っていたのだから、

テレビ観戦のわたしが言うことではないけれど。

 

何にせよ、先週の空気がガラリと変わるようなレースで本当によかった。

この清々しさは何にも代えがたい。

人混みや雑踏がつい億劫で出かけなくなった競馬場、

また行ってみなくてはと思った日曜の夜だ。

よもやま | - | - | author : miss key
Blacklist

米国のTVドラマって挿入歌がすごくいいと感じることが少なくない。

といって、国内のTVドラマをしっかり見て比較したりしているわけではないけれど。

 

レコードの発売リストをさっと眺めたところ、すぐにこれと分かるジャケットに惹かれ、

買ったのが、サスペンスドラマ、Blacklistのサントラ盤。

 

 

 

 

懐かしいポピュラーだったりロックやブルースだったりいろいろだけれども、

様々なエピソードからどれが選ばれたんだろうと思いながら聴いてみた。

 

全12曲の選曲がどんな基準なのかはわからないけれど、

驚くほど意外なほどにいい音がして、

ドラマのシーンを振り返るなんてのはそっちのけになってしまった。

またそれ以上に1曲、1曲にどんどんのめり込んでいける。

 

シーンに合う合わないだけでなく、音楽としての素晴らしさも徹底して妥協しない、

挿入歌はドラマの面白さを支える大きな要素でもある。

ドラマを観て音楽を聴いて、そこから手繰り寄せるようにして各々のアルバムを聴いてみて。

これから夜の長い季節。サントラの愉しみにどっぷりと浸かってしまおう。

 

cinema & Soundtrack | - | - | author : miss key
色の見える音楽

 

 

Pink Floydの初期の楽曲で未発表等々の音源を集めたボックスセットが出た。

かなり高価なのと、繰り返し聴くものでもないだろうと思ったので、

2枚組のダイジェスト版CDを購入した。

 

日曜朝起きて、徐にCDプレーヤーに載せ、

まだ眠気が抜けきらないうちに寝台の中で聴いた。

 

このジャケットが示す通り、どこか原色でどこかパステルな色味で頭がいっぱいになった。

派手というのでもない、色とりどりの色味で。

 

1枚目は歌モノ中心に、2枚目はインストルメンタル中心に編まれたCD。

いきなりこのCDから入るというのはないだろうけれど、

オリジナルのアルバムを聴いている方なら、ああなるほどと感じるのでは。

 

当時、ある種の実験的な音楽であったのだろうと改めて思う。

それでもこのCDの中に収められた多くの演奏は、

どこか不安定で、オリジナル作品の曲と比べるのが少しかわいそうだったりするが、

それ故に生々しくもあって、2枚のCDはあっという間に終わってしまった。

 

今回初期のセットということで、中後期の未発表音源集もでてきたりするんだろうか。

ちょっと気にはなるが、今日のところはフロイドチクルスするには時間がなさすぎるので、

また来週、順を追って聴き直してみようと思う。

多くの試みの積み重ねの中で生み出されたもの。

この"The Early Years 1967-1972 Cre/ation"を聴いた後に体験するアルバムは、

また違った色あいが見えたりするんだろうか。

 

 

 

pop & rock | - | - | author : miss key
休日の朝、ギターの音色が聴きたくなる

すっかり音楽日和になった今日この頃。

窓を閉め切っても暑くない。

しんと冷え始めた空気。

低く斜めに差し込む陽の光。

どれをとっても、静かに音楽を聴くのにぴったりだ。

 

 

福田進一『マチネの終わりに』-180x180.jpg

 

 

本の写真を撮ったのとは違う。

リリースされて間もないCDのジャケット。

福田進一さんのアルバム「マチネの終わりに」。

 

才に恵まれたギタリストと記者の恋愛を描いた、

同名の小説に登場する曲から選ばれた楽曲から編まれたアルバム。

オーケストラとアンサンブルのアランフェス協奏曲から始まるあたり、

肝心の本は未読ゆえ、恋愛の行方につい想像が膨らむ。

そして「幸福の硬貨」という曲は小説中の架空の曲ながら、

林そよかさんが新たに作曲されたものだそう。

 

福田進一さんの演奏でブローウェルが聴ける幸福。

それもいい具合に陽の差す休日の午前に。

思い切って窓を開け放ち、冷たい空気を入れながらブランケットに包まる。

まるでホールを貸切にして目の前で弾いてくれているような甘い錯覚。

音楽を聴くことはささやかな幸せの一例と何かにあったけれど・・・。

 

CDにはしおりが付いていて、なくしてもいけないし、

せっかくだからと今日ようやく本を手にいれた。

寝る前に少しずつ読み進めることにしよう。

 

 

D61_7612.jpg

 

 

others (music) | - | - | author : miss key