日曜だからゴキゲンな一枚を | 2018.11.25 Sunday |
映画のサントラばかり掘っていたので、少し趣向を変えてみて。
近所に去年できた美味しいベーカリーに出かけ並んでまで買ってきた何某を頬張りながら、
清々しい休日の午後にこれは!という1枚を聞いてみた。
Jeff Goldblum&The Mildred Snitzer Orchestraのデビューアルバム、The Capitol Studios Sessions。
このジャケットをみてあれ?と思った方はどのくらいいるだろう。
思い浮かべたのはジェラシック・パーク? それともインディペンデンス・デイ?
俳優として活躍している彼がピアノでジャズをやっていて、
それも自分のオーケストラまで持っているとはこのアルバムを知るまで知らなかった。
さて肝心の演奏。
軽いタッチで弾かれるピアノも洒落ていて驚くのだけれど、
観客を入れて、なおかつ適度な響きを生かしての録音が効いているのか、
目を閉じれば自分がまるでステージかぶりつきに居るような楽しさが。
Till Bronnerが参加のほか、女性ヴォーカルも何曲かあって、
その昔、ビッグバンドが大流行の時代の豪華アルバムのような編成がうれしい。
気になって調べてみたら、彼は子供の頃からジャズを聴いて育ち、
クラシックピアノから転向してジャズに。
俳優として成功する傍ら、自らのバンドを率いてのlive演奏では知るひとぞ知る存在ながら、
アルバムリリースとしては初、デビュー盤とのことだ。
俳優でピアノというと、「ドクター・ハウス」のHugh Laurieのブルース弾き語りだったり、
演技のキャラクターとやはり繋がるものを感じるけれど、
Jeffの小気味好いピアノの音色にアルコールも入っていないのにすっかりゴキゲンな午後。
そうそう、このアルバムは最初からアナログレコードでも発売されていて、
しかも45回転の2枚組ときた!
さらにしかもしかも、ジャケットが違う。
このジャケットだとあの「地球を救ったデイヴィッド」とは思うまい。
わたしは迷わずレコードを買ったが、CDのジャケットも捨てがたい(笑)。
最近、盤探しにダレ気味だったわたしに喝!を入れてくれた。
こういうアルバムが出てくるならやっぱり新譜も丁寧にチェックしないとと反省しきり。
apple musicやtidalでも聞けるんだけど、やっぱり盤が欲しくなる1枚だ。