apple music 止めてみた | 2019.04.30 Tuesday |
未だ電グルショックから抜け出せないでいる。
何がそんなにショックなのかというと、電グルが解散するとか音源が買いにくくなったとかではなくて、
何かのきっかけでごく簡単に、これまで聞くことのできた音楽が聞けなくなる、
ほんとうに随分簡単にそういうことが目の前で起きたことだ。
ここ2、3年ずっとお世話になっていたapple music。
便利だし、聞いたことのない音楽をたくさん紹介もしてくれてその恩恵は計り知れない。
でも、手元のiPodからスルスルと、
本当に見事なほどあの事件の数日後に電気グルーヴの楽曲が消えていく様にことばがなかった。
そういうもんだ、音源を提供する側の判断であってapple music側に問題があるわけでもないことは承知の上で、
やっぱり、こういう出来事を目の当たりにしたくない、ということと、
同じくやっぱり、大事な音源、聞きたい音源は物理メディアで手元に置くのが安心、と痛感され、
(痛感、ということばの意味を思い知ることにもなったが)
丁度契約更新時期に来たこともあり、apple musicを止めてみた。
止めてみて、契約が切れると同時にあれほど作り込んでいたプレイリストもあっさり消失し、
がっかりしたり、があるのかなと思っていたがそれほどでもなかった。
わたし自身iCloudを上手く使えていないこともあるが、仕組み自体はややこしすぎて、
アプリの更新の度に???となることが多かったし、
よく聞いていた90年代のロシアのポピュラーも、音源提供の契約が切れたのか、
聞けなくなっていたものがたくさんあって、そういう意味でもいい潮時。
或いは、外に連れ出すのがiPod touchか、音質はいいがそこまで使いやすくないwalkmanか迷っていたのが、
apple musicの拘束!がなくなった今はwalkman一択となるので、
音源管理の手間も省けてスッキリもした。
apple musicの様々な音楽を気軽に試せるという良さは十分評価できるものの、
一つひとつの音源を丁寧に聞く姿勢を持ちやすいのは、
やはり気に入りそうな音源を根気よく探して盤を手にして聞く方のようだ。
ここは人によっていろいろだろうが、
レコード好きな人間には、レコードほどの愛着が湧かないにせよ、
CDという物理メディアにはまだまだわたしにとって存在意義があるということが嫌という程わかった。
GWの連休に入り、
時間と気持ちの余裕ができたところで改めて手元の音源をあれこれ眺めてみると、
かなり気に入っていた盤なのにどういうわけか遠ざかっているものも少なくなかった。
手元にたくさんありすぎる!ということが第一の原因ではあったとしても、
便利なものに頼りすぎて肝心なことが見えにくくなってしまっていた気がする。
電グルショックは、そういう意味でダラけたわたしの姿勢に喝を入れてくれた。
最近の卓球さんのツイートを見ても
電気グルーヴを止める気はさらさらなさそうだから安心したこともあるが、
好きな音楽を好きな時に聴けるという幸せを、今一度噛み締めたいと思う。