音の快楽的日常

音、音楽と徒然の日々
色の見える音楽

 

 

Pink Floydの初期の楽曲で未発表等々の音源を集めたボックスセットが出た。

かなり高価なのと、繰り返し聴くものでもないだろうと思ったので、

2枚組のダイジェスト版CDを購入した。

 

日曜朝起きて、徐にCDプレーヤーに載せ、

まだ眠気が抜けきらないうちに寝台の中で聴いた。

 

このジャケットが示す通り、どこか原色でどこかパステルな色味で頭がいっぱいになった。

派手というのでもない、色とりどりの色味で。

 

1枚目は歌モノ中心に、2枚目はインストルメンタル中心に編まれたCD。

いきなりこのCDから入るというのはないだろうけれど、

オリジナルのアルバムを聴いている方なら、ああなるほどと感じるのでは。

 

当時、ある種の実験的な音楽であったのだろうと改めて思う。

それでもこのCDの中に収められた多くの演奏は、

どこか不安定で、オリジナル作品の曲と比べるのが少しかわいそうだったりするが、

それ故に生々しくもあって、2枚のCDはあっという間に終わってしまった。

 

今回初期のセットということで、中後期の未発表音源集もでてきたりするんだろうか。

ちょっと気にはなるが、今日のところはフロイドチクルスするには時間がなさすぎるので、

また来週、順を追って聴き直してみようと思う。

多くの試みの積み重ねの中で生み出されたもの。

この"The Early Years 1967-1972 Cre/ation"を聴いた後に体験するアルバムは、

また違った色あいが見えたりするんだろうか。

 

 

 

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空気が冷たくなると歌が聴きたくなる

もうそろそろ苗を買いに行かないと秋冬ものが手に入らなくなる。

重い腰を上げてバスを乗り継ぎ、売り場がまるで農園のようにも見える園芸店へ出かけた。

途中のターミナル駅は催事の人だかりで大混雑。

昼時だったからか、バスもかなりの混雑で店に着いた時は本当にほっとした。

文字通り、蝶や蜂が飛び交う都会のオアシスだから。

 

売り場を大きく占めるのはガーデンシクラメンと呼ばれる小ぶりのシクラメン。

色や花びらの形など様々に手に取られるのをそっと待っている。

わたしはというと、うまくいくかどうか、原種シクラメンを1つ、

それから他にはこの春夏で2年目、3年目を上手く越させることができなかった花を、

リベンジの如くカゴに入れた。

 

同じ花でも1年草と宿根草との違いがよくわからないものもあるが、

雨の多かった時期に水のコントロールが上手くいかなかったこと、

高層のベランダでの温度管理がまだまだ掴めていないことが主な原因で枯死させた。

例えばそれは、共に暮らした犬が死ぬのとは全く違う感覚だけれども、

死なせたということに違いはなく、こぼれ種から芽吹く様子などを見ると、

嬉しい気持ちとは別の、少し複雑なものが心の隅に残ることも確かだ。

 

土曜の午後、苗を持ち帰り、一晩休ませたところで、翌日曜に植え付け作業。

「先輩」が使っていた鉢をそのまま使うも、土は新しくした。

手袋のままだとまだまだ細かな作業が上手くいかず、ついつい素手で。

終わった頃には爪が汚れてしまう。それで爪を切るとしっかり深爪に(苦笑)。

 

この秋、殊の外嬉しかったのは、もうだめかと思ったバラが秋の花を見送って、

少しずつ新芽を出し始めたこと。

根の癌腫にかかってしまい、今年の植え替えの際に思い切って罹患部を切り取った。

春はそれでも1輪咲いたが、夏を越すもどんどん調子が衰え、葉もわずか。

次々と枝が枯れて茶色になり、さすがにもうダメかと。

次の剪定はせず、力をできるだけ温存させていこう。

なんとかこのまま持ちこたえてくれるよう祈るばかりだ。

 

さて、ひと作業終えた後の1枚に、George Ezraのアルバム"Wanted on Voyage"を。

 

 

 

一度聞いたら忘れられない声。

一体どんなベテランが歌っているのかと思ったら、

彼は93年生まれの英国のシンガーソングライター。

目を閉じると広がるは果てしない田園風景。

力強くて、それでいてブルースしている声、気持ちいいほど鳴ってるギターの音色。

英国というとJamie Cullumが出た時も随分衝撃を受けたけれど、

声の力って本当にすごい。

音楽を一層熱く深くする。

 

今日もいい1日、いい週末だった。

記念にうちのバラを載せておこう。

 

 

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Never let go

もう先々週のことになるが、インディペンデンスデイの新作を観てきた。

ずいぶん前の一作目と、ほぼ出演者が踏襲された形での演出に、

妙にリアルで怖くも面白くもあった。

 

 

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ここのところ、梅雨も明けないのに涼しい風が吹き、過ごしやすいことこの上なし。

だけれども、地震で部屋が度々揺れるのには、そろそろ大きなのが来るのかと、

せっかくのいい休日なのに、どことなく落ち着かないでもいる。

 

なんだかものすごく久しぶりにCamelを聴きたくなった。

彼らのアルバムは1、2枚しか知らないけれど、一度聞いたら忘れられないような、

メランコリックでいながら力がこもった素敵な曲がいくつかある。

 

 

 

 

Never let go ってどんな意味だろう。

歌詞をぼんやり追っていると、自ら事を投げるなという意味なのかなと。

最近いろいろ悩むことが増えてきたが、まだまだ投げる時機ではないなと。

一呼吸おいて、思い直してみる、そんな毎日が続く。

まだ秋でもなかろうに、ついそんな気にさせる重たく冷たい風の休日。

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梅雨らしい蒸し暑さに閉口する

英国のEU脱退という投票結果には世事に疎いわたしもさすがに驚いた。

そして結果が出た翌日には、多くの後悔の声が渦巻いて、

再投票を呼びかける署名が多数集まっているということにも。

 

海を隔てたところの大きな島と小さな島々の連合、というところに

どこか親しみを覚えてしまうわたしはただの呑気者なのかもしれないが。

投票って簡単なようでなかなか厄介だ。

自分の選択に責任を持つって、簡単なようでいて実はなかなかできないのかもしれない。

近々ある選挙、まだポスターの貼られていないベニヤ板を眺めて反省する。

 

 

夕方を過ぎて、ついさっきまで心地よく吹いていた風も止んで、

いかにも梅雨な蒸し暑さに思わず閉口する。

エアコンをつけてしまえばおしまいだけれど、

どこまでも自然な心地よさを知ってしまうと、どうもエアコンは。

19時過ぎてぼんやり明るい空を眺めながら、

Neil Youngの"Mellow my mind"を聴いてみた。

 

 

 

 

部屋の中にもあっと広がるスタジオの空気。

埃っぽい中にもぎゅっと詰まった熱を感じながら、

ハーモニカの物哀しい音色に却って癒される。

歌詞を知って少々気持ちが重たくなったけれど、

この蒸し暑さ、胸苦しさを忘れることができるのだったら・・・。

 

 

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植え替えの季節
予定より一週から二週遅れの植え替え作業。
去年の春先に随分さぼってしまい、周回遅れになっているものも合わせ、
20鉢近くが植え替えを今か今かと待っている。

鉢の大きさを同じままで土の入れ替えをするもの、鉢増しをするもの。
用土の作り方は検索すればかなり詳しく出てくるので、あとは材料を用意するだけ。
ここ二週、週末はいい天気で作業日和、
先週どうやっても鉢から抜けなかった難物のストレリチアを1時間!という「難産」の末、
ようやく鉢増しすることができた。

2年弱の間に立派な(見慣れていない方にはかなりグロい)根っこは、
プラスチックの鉢の水が流れる隙間から這い出し、突き出ていた。
仕方ないので根っこの一部は切り落とし、
「植え替え名人」というナイフのような道具まで動員してやっと植え替えが出来た。

うちにやってきた頃のストレリチアは胸に抱えてすっぽり収まる大きさだったのが、
あれよあれよと大きくなり、一度は枯れ果てる寸前までに至ったものの、
園芸店の方の助言で素人なりの仕立て直しが成功して現在に至っている。

去年夏の引っ越しで以前よりは10cmほど天井の高い部屋に越したものの、
一番伸びた葉っぱがあと少しで到達しそう。
この部屋の環境が気に入ったのか、数ヶ月で葉っぱが3枚も出てしまい、
これ以上大きくならないでくれよというわたしの心配などつゆ知らず。

ストレリチアは大きくなる植物だ、ということを知らないで、
ありがたく迎えたわたしがいけないのだと反省しても今更遅い。
激闘植え替えの筋肉痛で午後はどうにもならず、
小さな鉢の植え替えを申し訳程度に進めてわたしの日曜は終わった。

ストレリチアをこれから育てようという勇気のある方に。
鉢はできれば素焼き等のもので、抜けない時に叩き割ってしまえるものがいい。
うちは動かすのに力のいらないプラ鉢なので植え替えは相当の重労働。
小さくても根っこが強烈に張って、作業の際は格闘することになる。

ああ、そうだった、筋肉痛でうんうん唸る間BGMに流していたものを。
George Benson & Al Jarreauの共演作、"Givin it Up"。





小さな音でふわーと部屋の中に充満させると、
汗だくで大騒ぎのひと時もどこへやら。
やれやれ、もう少し体力つけないと、たくさんの植物と暮らしてはいけないな。
反省すれども、解決策がこれと見つからない、日曜の夜だよ。
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熊手を買いに出かけた
昨日に引き続き、すっきりと晴れ渡った日曜の朝。
「熊手を買いに行こう」と誘われて出かけた都会の神社は、
まだ随分早い時間なのに屋台もずらりと並び、人出も結構なものだった。

一の酉とか二の酉とか、東京に出てきて初めて聞いて覚えたことばだ。
今日は三の酉だそうだが、三まである年は火災に気をつけなければというのは本当だろうか。
熊手の由来はよく知らないが、
そんな信心のないわたしにも手にした小さな熊手は何だかご利益がありそうな気がするから不思議だ。
去年も同じように出かけて買ってもらった熊手は壁に飾ってあって、
もう1年経ったんだと今日買った熊手を眺めては時の経つ早さにため息する(笑)。


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せっかくだからと有名な飲み屋街を散策した。
最近では海外からの観光客もたくさん訪れるほど有名なのだそうで、
小さな区画にひしめき合う店のファサードを眺めていると、
あれやこれやの囁きが聞こえてきそうだった。
まだ昼時にもなっていない時間のことだけれども。


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明るい日差しの中で都会の普段なら歩かないところをうろうろするのはなかなかに楽しい。
古い町並みはそれ自体が呼吸をしているようで、
そのエリアに一歩足を踏み入れたらまるで別世界だった。

眺めてみると2Fは随分天井が低そうな雰囲気だけど、
どういうわけか、そんな部屋に住んでいる夢をよく見る。
明るい時間帯にしげしげと眺めたのは今日が初めてだったかもしれないが、
既視感と独特の空気が相まって眩暈がした。


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***






寒いからと部屋に戻って聴いたのはPeter Fesslerのアルバム"Here's That Rainy Day"。
今日のような日に聴きたい歌の文句では決してないのだけれど、
1日、1日のその時に感じたことを忘れずにいたいと思ったから。
繋いだ手のぬくもりをずっと忘れずにいたいから。
来年の今日のことはわからないけれど、また今日のように晴れたならー。


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雨が止んで
梅雨の頃より雨が続いているような。
雨の合間に蝉時雨、季節の移ろいについていけなくて、
まるで焦っているように聞こえてしまうのはわたしの心持ちのせいだろうか。





BTTB、何時頃のアルバムだろうと思って調べてみたら、
軽く10年以上前だとわかって少し気後した。
響きを聞いている限り、そんな時の経過を想像もしないけど。
それにしても雨上がりによくあう1枚、ついリピートしてしまう。


新しい環境にだんだん馴染んでいく。
雨が少しずつ地面にしみ込むようなスピードで。
もっと緑に囲まれて暮らしたい。
もう秋だ、秋を全身で感じていたい。







 
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wallflower
よく晴れて、30度を軽く越した休日の午後は、
聞くだけでヒンヤリと気分が涼しくなる歌が聞きたかった。
寒々というのでもなく、哀しげな音楽でもなく。
Diana Krallの"Wallflower"、バラードを中心としたカバーアルバムだ。





声質もあるのだろうけれど、こんなに乾いたSuperstarを聞いたことがない。
音がすっきりと整理された、やや控えめなピアノと、
しっとりしたストリングスの伴奏が心地良い。

アクセントとなるのはMichael Bubleとのデュエットで歌うAlone Again、
そして、何と言ってもElton JohnのSorry Seems To Be The Hardest Word。
時には心が空っぽの時にこんな歌を聞いて、
心のひだにこびり付いたものを全て拭い去ってしまいたくなる。
時の感情とは全く関係なく、澱という澱を一掃することができたなら、
この蒸し暑さもどうということなく過ごせてしまうのではないかと。

年々苦手になる、まるで熱帯地方のような夏に閉口するも、
彼女の歌声を聞いていれば、寝苦しい夜も何とかすごせそうだ。
気分が落ち着く盤をあれこれ引っ張り出しておかないと、
今年の夏を乗り切れそうにないと思えるほどの蒸し暑さに、
ふと年齢を考えてしまうのはわたしだけだろうか。


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雨の1日
梅雨の雨というのは、なんというか、しとしとと降り続くものだという印象があったが、
最近はどうも違うらしい。
ざあっと一頻り降ったかと思えば、からりと上がってしまっていたり。
もちろん、雨上がりの涼しさは何ともいえない有り難さで、
窓から吹き込む風の心地良さについうたた寝しそうになる。

最近は新譜を買うのに、買おうかなどうしようかなと数日迷ったあげくに、
ようやく購入するという状態で、
1枚1枚を拾うのに随分と時間がかかってしまう。
以前は買って一度ざっと聴いて、それっきりの作品であればそれまでよと、
なんと形容して良いものか、或る種の割り切りもあってそういうスタンスであったが、
残されている時間を使って聴く、とやや大袈裟に考えてしまうようになってからは、
やたらに音源を足下に積み上げるような聴き方自体も辞めてしまった。

結果、それで良かったと思う。
思わぬ出会いに驚くような、開けてびっくりみたいな体験は激減したが、
その分、1つ1つの作品とじっくり向き合う時間ができたのだから。

you tubeでのメイキングPVですっかり気に入って買ったのは、
Brian Wilsonの"No Pier Pressure"。





彼のソロアルバムはイマジネーションという作品が好きで、
特に夏の午後なんかは聴きながらつい居眠りをしてしまうのだけれど、
質的にはそれとは違うんだけれども、聴いていてすごく幸せな気分になれるのは、
今回のアルバムにも共通して言えることだ。

16曲にボーナス2曲を加えた全18曲の中で、ついリピートしてしまうのは、
"The Right Time"。
歌詞の意味を追いかけながら、思わず遠い目になる。
今年の梅雨はそう悪いものでもなくなったような気にさせる1枚。
 
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Gold
京浜東北線沿線のとある古い街を歩いてみた。
夕方、まだ少し日が高いうちからぶらぶらとして、
駅前の、そこだけが少し古い佇まいの居酒屋で、
各々の流儀で淡々と呑み進む酔客に圧倒されつつ、
​冷たいビールと串カツをいただき、
涼しくなった風にあたりながら、また少し歩きだしてみた。

懐かしさと、新しさの入り交じる夜の街はなんだか新鮮だった。
都心にほど近いその街は、とっぷりと暮れるほどに人が溢れ、
行き交う人々の表情も明るい気がしたのは、私が酔っていたからではないと思う。





そう、懐かしさと人の温もりとを感じさせてくれる歌が聴きたかった。
サーチライト、玉置浩二の歌うその歌が頭の中で自然と鳴り出した。
ポータブルプレイヤーを取り出すこともできたけれど、
聴きながら歩くなんてその街の風情にはまるで合わない気がして。





ジャケット見るとちょっと引いてしまうけれど、
まあ聴いてみてくださいな、という感じの1枚。
どちらかというと、秋とか、夜の風がいい感じのときにしみじみ聴きたいけれど。

それにしても、一気に真夏のような気候になって、
体がついていけないのか、いろんな意味で息切れしてしまってるようだから。
これという音楽を探して補給していかないと、
なんて夜の街で思い浮かべることではないけれど。
今年も長くて暑い夏が始まった。
ビールの飲み過ぎに気をつけなければ・・・ね。
 
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